【狭小地・変形地】に関する記事一覧
AS-HOUSEの地質調査
NO.47_AS-HOUSEを更新しました。
敷地に建物がほぼ目一杯に建っていて、解体前には地盤調査は出来なかったのですが、解体が終わりようやく地盤調査が可能になりました。
今回は、施主のASさんも、調査を見たいということで、立ち会ってもらいました。
自分の土地の調査を、自分の目で見て、状態を確認することは、非常に良いことですね。
データーの数字では分からない、土地の様子を実感できます。
この地域一体は、もともと非常に地盤が悪く、東京都の液状化予想マップでも、液状化の危険性が高い場所でした。
設計が始まった段階では、少し離れた場所の工事現場を見たところ、それほど悪くなかったので、基礎は表層改良工事を想定していました。
しかし、実際に現場の場所で、地盤調査を行ったところ、25KN/M2という値が出ました。
この数字は、木造2階建てでは、最低限の基準はクリアーしているという数字です。
ただし、地下水位が非常に高く、砂が多いシルト層なので、液状化の危険が高く、施主と相談して、安全性を考えた柱状改良工事に、変更することにしました。
施工者、施主、そして設計者の私の立ち会いの下、地盤調査を行ったので、基礎設計の変更には施主も納得してもらい、変更はスムーズに行われ、一安心でした。
投稿者 ooto : 15:37
NO.47_AS-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.47_AS-HOUSEを更新しました。
施主の都合で長く休んでいたプロジェクトが、ようやく始動を始めました。
下町浅草のビルに囲まれた木造住宅を、解体し、再び準耐火構造物の2階建て木造住宅を建築します。
まずは既存住宅の解体工事から始まります。
この住宅は、太平洋戦争が終わった直後(1946年ごろ)に建てられた木造住宅であり、築後約70年経過しています。
さて、解体工事はおおよそ、手作業で行われています。
現場に入った瞬間に、丁寧に解体作業が進んでいることが、すぐに伝わってきました。
解体の美学といって良いかもしれませんね。
都心で、周囲の建物が、近くに迫っているので、まずは機械を使わないで、丁寧に解体作業を進めています。
解体業者の親方は、67歳だそうですが、もっと若く見えます。
生涯現役で頑張ってください。
投稿者 ooto : 12:03
NO.48_MR-HOUSEを更新
NO.48_MR-HOUSEを更新しました。
親杭の工事が終わり、掘削工事の段階に入りました。
松矢板の土留めを設置しながら、徐々に掘り進みます。
まだ地盤下-1.5メートル程度ですが、約4メートル付近まで掘り進みます。
狭い現場なので、ユンボの旋回方法や、掘り進め方には入念な計画が必要になります。
この段階で、土圧に抵抗するための腹起こしと呼ばれる鉄骨梁を設置します。
さて、地下障害物として出てきた松杭ですが、地中に少なくとも70年以上は入っていたのですが、腐りはまったくなく、切断面を見るときれいな年輪が出てきました。
実際に松杭を持ち上げても見ても、ズッシリと重く、昔の技術は、現代でも決して低くなかったことを実証しています。
地盤の悪い場所に使われたており、旧東京駅が松杭で、支えられていたことは有名な話です。
投稿者 ooto : 14:51
NO.48_MR-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.48_MR-HOUSEを更新しました。
地下障害物の一部撤去が終わりましたが、全部の障害を撤去するには効率が悪いので、杭工事を先行させることになりました。
今回は、現場造成杭の試験杭を、検査する日のレポートです。
構造設計担当の、山領さんに立ち会っていただき、一連の作業を行いました。
そもそもこの地域の地盤は悪く、今回は地下31メートル付近の支持地盤まで、現場造成杭を打設することになりました。
現場造成杭には、アースオーガー工法とBH工法がありますが、今回のような狭小敷地では、BH工法でしか施工ができません。
写真を見るとわかりますが、資材や重機をレイアウトすると、これがほぼ限界でしょう。
幸い2方向に道路に接しているので、この工法が可能になりました。
大きなタンクは、水や廃土を分別するもので、小さな粒子の廃土は、専用車で場外の捨て場へ運ばれます。
隣のビルから撮影した敷地の全景写真の右端は、BH工法の掘削機、その他籠状の鉄筋、などでほぼ敷地はいっぱいです。
投稿者 ooto : 17:29
地中障害が出た!
オンライン設計室NO.48_MR-HOUSEを更新しました。
現地では、地中障害が出ました。
想定していなかった場所から、地下障害物が出てきました。
このあたりは、関東大地震と、昭和20年の東京大空襲の2度に渡る大火災にあった場所です。親杭工事が最終段階にかかった時に、深さ1.8メートル付近でコンクリートと煉瓦で出来た構築物が出てきました。
親杭工事は、これ以上進めないので、一度重機を出して、障害物撤去の作業に入ることになりました。
地下障害物は、煉瓦を基礎とした構築物で、関東震災の前の大正か明治時代の煙突の基礎ではないかと思われます。
約1.5メートル角の穴で、その中からは重油や木片のようなゴミが大量に出来てきました。
大正時代以前の航空写真は探しても出てこなかったので、何であったか調べることは出来ませんでした。
この障害物撤去工事のために本工事は、1,2週間程度伸びそうです。
投稿者 ooto : 18:03
NO.48_MR-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.48_MR-HOUSEを更新しました。
親杭工事が始まりました。
親杭とは、地下室の穴を掘ったときに、周囲が崩れないように囲う山留めの柱です。
今回は7メートルのH形鋼を敷地の周囲に埋め込んでいきます。
作業は、重機で大きなドリル状のオーガーで穴を掘り、H形鋼を挿入していきます。
後日、地下の穴を掘りながら、松板を使って壁を作りつつ、地下の穴を掘り下げます。
今回もいつものように狭小地で、周囲のビルが迫っており、工事は大変です。
重機のオペレーターは、本当に上手に重機を操りながら作業を進めていきます。
投稿者 ooto : 16:43
オンライン設計室NO.48_MR-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.48_MR-HOUSEを更新しました。
更新が遅くなってしまいましたが、ようやく実施設計が完了し、完成模型が出来ました。
場所は下町江東区であり、私たちのメインテーマである下町住宅です。
住宅のタイプは、オーナー住戸+4戸の賃貸住宅です。
鉄骨構造、地階1階地上5階建ての構成になります。
敷地を有効活用するために、天空率を活用して容積を最大限確保しています。
2,3階を賃貸住宅として、4,5階にオーナー住宅がある構成です。
また確認申請が認可され、工事契約が整い、ようやく着工の準備が整い、まずは地鎮祭を行うことになりました。
儀式に則り、厳粛に地鎮祭は執り行われました。
また地鎮祭後に、工事契約が結ばれ、ようやく着工の運びとなりました。
今回の工事は(株)ニートさんに工事を行っていただくことになりました。
狭い場所で、地下室がある超がつく難工事ですが、持ち前の技術力でよろしくお願い致します。
投稿者 ooto : 11:56
NA-HOUSEの改築が一段落
家族の成長に合わせた改築工事が一応一区切りしました。
ただ、家族と、子供たちの関係を空間にレイアウトすることは、途中経過の状態です。
今回は基本的な空間を用意して、子供たちのさらなる成長に合わせて、カスタマイズしていこうという進め方です。
お子さんが、家の中でどのように過ごすことを望むか、また子供自身が望むかは、家族ごとの考えの違いがあり、各家族で微妙に異なります。
しかし従来のような密室型の子供部屋をつくろうとする家族は、私の施主ではほとんどいません。
むしろ家族の中で、子供の個性や、成長に合わせて、距離を取りながら、最適化するというのが一番多いケースです。
今回は、狭小住宅の中で、風通しが良く、家族の成長に合わせた適度なプライバシーを確保することを目標に、子供のスペースをレイアウトしています。
場合によっては、10年後には子供が旅立つことも想定しながら、子育てを楽しむことインターネットができるような住宅を目指しています。
投稿者 ooto : 13:27
NO.44_OM-HOUSEの1年点検
投稿者 ooto : 09:03
NA-HOUSEを更新
投稿者 ooto : 15:32
春の日差しの中で
竣工後10年を経過したNO.17_NA HOUSEでは、子供の成長にともなった改築工事を計画中です。
成長過程の子供達に、個人スペースをどのように与えるか、これは家族のライフスタイルそのものであり、設計者が簡単に立ち入れる問題ではありません。
今後10年は、家にとっても一番負担が掛かる時期。
狭小住宅として、この時期をどうやって、乗り越えるか真剣な打ち合わせが続いています。
かなり思い切った考え方をお持ちのNAさんです。
それにしても、春の日差しが心地よく差し込む、NA-HOUSEです。
この日差しをどこまで、残せるか、真剣な検討が続いています。
投稿者 ooto : 11:11
【下町ノッポ住宅】
私達は、ここ10年来、台東区や墨田区などの下町に建つ、3,4,5階建て住宅を設計する機会が増えてきました。
この下町に建つ住宅は、郊外に建つ普通の住宅と比べて特徴があり、私達はこれを【下町ノッポ住宅】と呼ぶことにしました。
立面図を並べると、良く分かるのですが、これらの住宅は、間口が狭く、背が高いので、背高ノッポに見えますので、”下町ノッポ住宅”と名付けてみました。
耐火建築物が求められたり、敷地が狭かったりと、悪条件が多いのですが、住みやすい下町の中で、快適に生活が出来る住宅です。
下町ノッポ住宅専用ページでは、この住宅の特徴や、設計の考え方をまとめています。
下町地区や、それに準ずる地域の住宅の計画に必要な情報をまとめましたので、ぜひご覧にただければと思います。
”下町ノッポ住宅”専用ページへリンク
・背高ノッポのファサードを並べてみる。
・”下町ノッポ住宅”専用ページは、8項目のテーマで解説しています。
・”下町ノッポ住宅”の分布。東京の東側の下町地区が多い。
投稿者 ooto : 11:01
10年経過のNA-HOUSE
オンライン設計室NO.17_NA-HOUSEを更新しました。
NA-HOUSEは、竣工後10年が経過しました。
新築時にまだ1歳だったお子さんは、今春に中学生になり、小学生の弟との2人姉弟になりました。
家族の成長に伴って、室内に手を加えることになり、設計のお声を掛けていただきました。
ほぼ9年ぶりに伺いましたが、室内は当時の空気と同じであり、時間のギャップをあまり感じませんでした。
外部も、メンテナンスが良いので、劣化は進んでいますが、それはそれで良い味になっていました。ただ木部には、再塗装が必要な時期のようです。
今回は、お子さんの成長に合わせて、徐々に個人のスペースを与えていくのですが、NAさんらしいお考えがあり、通常の個室をつくるのではなく、可変性が高く、かつ家族と同様に、いつも家族がどこにいても、息吹を感じるようなスペースをつくる予定です。
今後、設計を詰めていくことになります。
さて、駅からNA-HOUSEへ向かう有名な教会通りを通るのですが、昔ながらの店が随分減って、通りの雰囲気が変わっていました。
ただ一つ、昔ながらのクリーニング屋が残っていました。
お店の中ではお年寄りが作業をされていたのですが、この昭和チックのお店をいつまでも残して欲しいものです。
投稿者 ooto : 16:55
NO.48_MR-houseを更新
更新が遅れていましたが、NO.48_MR-houseを更新しました。
ようやく、基本計画がまとまりました。
今回の敷地は、間口が狭く、奥行きが長いのですが、幸い2方向に道路が接しており、天空率をうまく使うことで、5階建てを確保できました。
ただし、天空率の関係で、5階の上部には、傾斜壁ができています。
1階、4階、5階がオナー住戸、2階、3階が賃貸住宅という構成です。
西側が細い道路に接していて、東側には高い既存の建築がありますが、周囲の建築の高さに配慮しながら、朝の光をたっぷりと室内に取り込むような計画になっています。
これから、まだまだ計画は進化しますが、基本設計としての方向性がまとまりました。
投稿者 ooto : 19:13
NO.48_MR-PROJECTを更新しました。
年が明け、現地ではまず地質調査が行われました。
現地での調査を通して得られた結果は、ほぼ近隣データーと同じような値でした。
この付近は表層から、かなり地盤が良くなく、31メートル付近まで、柔らかなシルト層になっています。
シルト層は、グレー色の土で、砂と粘土の中間的な大きさの粒子です。
実際にサンプルのシルト層の土を触ってみると、粘り気があり、液状化の危険は少ないのですが、柔らかいので通常ではこの層、支持層にはなりにくいです。
東京の東部で、ほぼこの層が30メートル前後まで続きます。
また、平行して敷地の測量が行われました。
敷地全体に高低差があるので、しっかりと測量してもらいました。
投稿者 ooto : 16:47
新しい下町の家プロジェクト
江東区内に建築される”下町の家”の設計が始まりました。
下町の家は、私達がメインテーマとしている住宅です。
どのように、下町住宅は、どのように、住宅とまちが関わるかが、設計の重要な
ポイントになります。
今回は、オーナー住宅+賃貸併用住宅になりますが、下町の家の応用タイプとして、良い住宅に仕上げていきたいと思っています。
下町地区なので、案の定地盤が悪く、耐震性を確保するために、杭工事が伴うと想定されれ、地下室もありますので、工事は難しいものとなりそうです。
また間口が狭く、細長い敷地なのですが、幸い2面道路に接しているので、敷地条件としては良い場所です。
MRさんにご理解いただき、公開できることになりました。
投稿者 ooto : 10:17
町に開く"下町の家"
2つ下のブログで、KH-HOUSEのことを書きましたが、つい先日NO29.KT-HOUSEで、松本さんのピアノ演奏と、ハモニカ奏者のミニライブがあると聞き、伺ってきました。
KT-HOUSEの地下音楽室は、基本的には、ジャズピアニストの松本峰明さん宅のピアノ室ですが、友人や近所の人に集まってもらってちょっとしたライブも開くことができるようになっています。
ここでは、月に1,2回程度の週末に、ライブが開かれているようです。
当日行われた松本さんのピアノ演奏と、彼の友人であるアメリカ人のハモニカ奏者とのミニライブは、観客との一体感を感じることが出来、とても楽しいものでした。
設計者としては、このような人を招くことが出来る小さなスペースは、下町の家の要素として、とても大切だと思っています。
つまり郊外住宅に一般化しているような自閉的なすまいではなく、常に町に対して開き、関わることが、楽しいまちづくりにつながる大切なポイントと考えられるからです。
町に対して開くこと、つまり町に何らかの形で参加することを、都市の住宅は見失ってしまったと感じています。
以下撮影:飯村昭彦
ちなみに地下室には、広い玄関土間を経由して、アプローチするのですが、この土間にもちょっとした展示スペースがあります。
当日ここで、犬の洋服の展示即売会が開かれていました。
ここのスペースは、道を通行する人からも、見えるように設計してあり、小さいですが町に開き、楽しさを表現しているものだと思っています。
撮影は、写真家の飯村さんに御願いしました。
■住んでみて/別冊TAIKEISHA VOL:08 KT-HOUSE へリンク
投稿者 ooto : 12:21
住んでみて/別冊TAIKEISHA レビュー
私達がテーマとしている”下町のすまい”の事例として、NO.29_KT-HOUSEをレビューしてみました。
郊外から、都心に転居した音楽家のご夫妻の家づくりの物語です。
設計のテーマは都市生活を堪能する生活のためのすまいづくり。
16坪の狭小地に、地下室(音楽室)をつくるのは難工事でした。
町に開き、町と共存することがこの住宅の特徴です。
ぜひ、市川さんのレポートを見てください。
■住んでみて/別冊TAIKEISHA NO.29_KT-HOUSEへリンク
投稿者 ooto : 11:26
NO.47_AS-HOUSEを更新
下町住宅のNO.47_AS-HOUSEを更新しました。
新居に持ち込む家具がおおよそ目途き、設計の基本もしっかりとしてきました。
打ち合わせを何度も重ね、ゆっくりですが設計が進んできました。
今回の設計テーマの一つは、ビルに囲まれてしまった環境条件を克服することが一番です。
この点は、トップライトとその反射光で、2階の居住スペースを中心に明るさを確保しています。
また現在はほぼ真っ暗の1階まで、自然光を落とし、1階においても、上からの光ととともに、2階との繋がりを感じられる家に仕上げています。
またもう一つのテーマは、下町ならではの、町に開いた住宅とすることであり、それは1階の土間空間のつくりかたにあると考え、道路に面した1階のつくりの工夫をしていることです。
1階の土間空間が、まちへ開いていて、玄関を開放したときには、誰でも気軽に中へ入って来やすい構えとしています。
その点が下町住宅の一番の特徴であり、まちとつながる工夫です。
投稿者 ooto : 09:15
サイトの一部をリニューアル
当サイトの一部をリニューアルしました。
1つめは、3,4,5階建て住宅を特集したページです。
これらの住宅を、下町住宅と言っています。
狭小地、耐火構造、4,5階建て、地盤が悪いなど、克服すべき項目は多いのですが、きちんと計画すれば、楽しい家づくりになります。
3,4,5階建て住宅の事例も、集めていますので、一度遊びに来てください。
2つめは、家づくり質問箱を、一部追記、及び追加しました。
はじめて掲載したのは、2003年で、2007年に一度改訂しています。
家づくりは、この10年で、法律面、意識面、経済面など様々な面で変化が起こりました。
ただ、基本的な面は変化がないと思っていますので、そのまま残しても問題ないものは、そのまま、手を加えた方が、または訂正した方がよいものは、直しました。
投稿者 ooto : 11:00
4,5階建て住宅専用の展示場
墨田区本所吾妻橋に、4,5階建て専用の住宅展示場があると聞き、先日訪問してみました。
浅草駅から、隅田川を渡って5分ほど歩くとスカイツリーが近く見える場所に、この展示場があります。
墨田区や台東区などの下町は、商業地域の場合が多く、個人住宅用の敷地は平均して、15坪前後の狭小地が多いのが現状です。
従って、必然的に4,5階建ての建築が多くなりますので、こういった展示場が出来たことは理解できます。
また出展している5社の大手ハウスメーカーの展示場は、専用住宅と言うより、貸室やテナントを想定した併用住宅の構えになっています。
内容的には、各メーカーの展示棟の敷地の大きさが、なんと40坪近くもあり、個人住宅としては大き過ぎるので、参考になるような建築的な工夫などはほとんど見られませんでした。
近く改正される相続税対策というのが、一番のモチベーションになっているようですが、私自身はそれだけではない、居住者の都心回帰の機運が背景にあると感じています。
郊外の一戸建てより、都心の下町で、皆で住むという気持ちが高まってきているような気がします。
私たちの事務所でも下町地区に、多くの住宅を設計してきていますが、15坪前後の敷地の中で、何が出来るかをいつも考えながら悪戦苦闘して計画しています。
それに比べ、この展示場に出展している各メーカーは、大きな中庭風ベランダや、天井高さを強調する巨大なリビングルームなど、来客者の目を引くような仕掛けを、強調していましたので、実際の住宅との落差を感じますが、それが住宅展示場なる所以なのでしょうか。
残念ですが、設計者から見て、この展示場からは、下町住宅に適した、建築的な知恵や工夫はまったく感じることは出来ませんでした。
ただ現実問題として、この地域の住民が、建て替えたいと思ったときに何からはじめれば良いかというと、こういった展示場に足を運ばざるを得ないのでしょう。
そういった意味では、4,5階建ての下町住宅という世界は、まだまだ玉石混淆なのだと実感しました。
投稿者 ooto : 15:45
kt-house(松本邸)
先日、近所へ用事があったので、ふらっとKT-HOUSEに寄りました。
KT-HOUSEは、壁式RC住宅で4年ほど経過しており、外壁等の経年変化などを見て、すぐに帰ろうと思っていました。
外壁に使った、光触媒塗料の効果は絶大で、汚れは全く見られず、一安心。
南側に太陽光が、燦々と降り注ぐので、光触媒の防汚効果も良いようでした。
折角来たので、インターフォンを押して挨拶だけしていこうと思っていたら、コーヒーでも飲んでいってくださいと言われ、おじゃましてきました。
奥様とご主人がご在宅で、1時間ほど四方山話をしました。
この住宅は、ジャズピアニストの松本峰明さんの家で、地下に専用のピアノ室があります。
ここではミニライブも開かれていて、私たち夫婦も時々遊びに来ています。
曙橋から徒歩1分に位置する、このPETITE SALLE PLEYEL(プチ・サル・プレイエル)という名のライブハウスに、ぜひ足を運んでみてください。
松本さんの生演奏が、聞くことが可能です。
http://www.ne.jp/asahi/el/pal/
ちなみに、KT-HOUSEという名称は、ここの地名から来ており、新宿区片町のKT(かた)から、名付けています。
■KT-HOUSE建築事例集へ
■KT-HOUSEオンライン設計室へ
■KT-HOUSE住んでみてへ
投稿者 ooto : 10:27
NO.45_KY-HOUSEの写真を追加
NO.45_KY-HOUSEの写真を追加しました。
外構工事がようやく出来上がったので、外観写真を追加しました。
地盤面のコンクリート打設が終わり、足元がしっかりしたので、建物もシャキとしました。
たった10坪の敷地なので、エアコン室外機や給湯器室外機の置き場に苦労しました。
上階のエアコン室外機は、周囲に迷惑を掛けないように屋根の上に設置しました。
ただし、給湯器の室外機は、裏に設置できるスペースはないので、道路側に置くしか方法がありませんでした。
今回この給湯器は、玄関脇に、しっかり設置しました。
ただ、外壁色と同じ色を塗ることで、建物と一体化しました。
日当たりが良いので、今後グリーンなどを置いてもらえれば、気にならないですよね。
今後の徐々に、周囲へ馴染んでいくと思います。
投稿者 ooto : 14:32
地下室のつくりかた
都心部の比較的狭い敷地で、面積の確保や音楽室のため、また時にはシェルターのために地下室をつくりたいという施主の希望を良く聞きます。
一般的にその場合は、工事は難航することが多いです。
地下室をつくる場合には、通常は、地盤面から、3-4メートル程度穴を掘り、本体の工事を行います。
まず一番はじめの問題は、都心で敷地が狭いので、なるべく広く建物をつくりたいがゆえに、敷地境界線ギリギリまで、穴を掘ります。
ただし、穴を掘ったままだと、切った土の面が崩れて、周囲の建物に多大な損害を与えるので、仮設の壁をつくり、周囲の土を安定させます。
これを山留め工事を言い、地下室工事の最大のポイントになります。
この山留め工事には、その敷地の土質や、地下水位によって、いくつかの工法があります。
今日の写真は、これらの工法を知る上で、とても参考になるものです。
先日、たまたま、埼京線新宿駅のホーム立っていたら、巨大な駅ビルの地下工事の現場が丸見えで、地下土留め工事の展示場のようになっていました。
写真下の左から、シートパイルという、厚い鉄板を使った工法です。
これは止水性が高い工法ですが、値段が高いです。
真ん中が、親杭松矢板工法といい、一般的な工法ですが、地下水位が高い場合は、少々問題があります。
H型の柱を差し込み、間に腐りにくい松板を嵌め込むものです。
小規模地下室向きの工法でしょう。
右側は、ソイルセメント工法といい、セメントの柱状の壁をつくものですが、費用が掛かります。
狭い敷地で地下室をつくるのは、本当に大変です。
NO.29_KT-HOUSEで地下室をつくった工事記録がオンライン設計室にあります。
これは、親杭松矢板工法で行いました。
今日は少し堅い建築技術的な話でした。
・NO.29_KT-HOUSEの地下工事
投稿者 ooto : 11:11
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新を更新しました。
遅れていた工事も完成して、ようやく引き渡しが行われました。
在来軸組工法で1時間耐火構造の住宅が、完成しました。
耐火構造の仕様規定で、耐火性能を上げるために、壁が非常に厚く、見た目に安定感がある一方、内壁側に少し圧迫感がでますので、設計時には、モジュールにはゆとりを持って計画する必要があります。
またこれは当初予期しなかったのですが、非常に熱容量が大きな室内が形成されたので、室内に温度差が出来にくく、安定した室温環境が出来ることに気がつきました。
その理由は、耐火仕様で要求される石膏ボード厚みは、通常12ミリが一枚のところを、24ミリが2枚と実に4倍の厚みになっているからです。
これが壁、天井、床の面に形成されているので、厚みに比例して、室内側の熱容量は大きくなっています。
ある意味で、外断熱の住宅に近い環境になっていると思われます。
あとこれだけの部の厚みに、グラスウールが入っているので、遮音性が非常に高い住宅になっています。
その他プランニング的には、狭小地の10坪敷地に、家族が快適に生活できる設計となっているはずです。
投稿者 ooto : 12:17
NO.45_KY-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
最終仕上げ工事の段階に入りました。
この住宅の構成は、狭小住宅なのでいたってシンプルな計画です。
それを補完するデザインとして、各スペースに彩りとしてのインテリアタイルが使われています。
間接照明や、キッチンなど小さなスペースのアクセントになっています。
手摺り兼用の布団干しや、窓上の霧よけなどの実用品も、外観を損なわないようにオリジナルでつくっています。
投稿者 ooto : 14:12
狭小地・木造耐火KY-house内覧会
建て主のKYさんのご厚意により、7月20日(土)に、内覧会を出来ることになりました。
この住宅の特徴は、10坪という狭小敷地に建つ、木造在来工法3階建て住宅で、日本木造住宅産業協会認定の1時間耐火建築物になります。
都心の商業地区に、小さな戸建て住宅をご希望の方に、木造住宅を選択するという。新しい道が開けてきたと思います。
この敷地は、周囲を高いビルに囲まれたたった10坪の狭い敷地ですが、都心に住むというご希望の住まい手の強い気持ちが表れた住宅です。
この木造耐火建築物は、かなり大変重厚な仕様になっていますが、その工事の模様は、このブログをご覧にいただければと思います。
またキッチンに関しては、家具デザイナーのCAMP大原さんに御願いしています。
なお、今回の内覧会は、事前予約制にさせていただきますので、見学をご希望の方は、下記までメールにてお申し込みくださるよう御願いいたします。
【計画概要】
・設計監理 建築計画網・大系舎
・構造設計 安藤美樹建築設計事務所
・敷地面積33.99m2(10.26坪)
・延床面積72.94m2(22.02坪)
・木造在来工法3階建て
・耐火構造・木住協認定(1時間耐火構造)
・施工 ISOLAHOME
・キッチン家具 CAMP(大原温氏)
日時:7月20日(土) 10:00-17:00
場所:東京都江東区(メトロ・大江戸線清澄白河駅から徒歩1分)
投稿者 ooto : 11:11
NO.47_KY-HOUSEを更新
NO.47_KY-HOUSEを更新しました。
外部足場が外れ、外観がお披露目されました。
狭い敷地なので、足場をばらすのが大変でした。
外観は飾り気のないシンプルで、シックなデザインに、まとめました。
当初の模型のイメージにかなり近い感じで、出来上がったと思います。
外壁デザインとしての最大の危惧された点は、今回の木造耐火建築の耐火仕様では、ALC35ミリ厚の上に、窯業サイディング15ミリ以上のものを使わなければならなかったことです。
結局、選択肢としては、既製のサイディングを使わなければない点でした
これは、色合い、テクスチャーとも許容範囲に納まるサイディングでした。
投稿者 ooto : 10:20
NO.45_KY-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
現場では、内装工事が進んでいます。
キッチンは、家具デザイナーの大原さんへ御願いしました。
スペースが小さいので、既製のキッチンは納まりにくいのと、キッチンがLDKの中心に位置するので、インテリアに相応しいキッチンが欲しかったからです。
今回のキッチンは、天板はステンレス厚板で、箱は無垢のナラ材を使ったシンプルな形状のデザインです。
実際に運び込まれたキッチンは、室内に調和して迫力があります。
さて、現場では大工工事が終わり、クロスや塗装の仕上げ工事が進んでいます。
下地処理からクロス張りの一連の作業を見ていると、プロの作業には脱帽してしまいます。
外部は、雨樋の工事や、小さいながらもベランダの工事が終わり、近々足場が解体され、外観がお披露目されます。
投稿者 ooto : 11:46
NO.44_OM-HOUSEを更新
NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
竣工検査も無事通り、引き渡しの段階になりました。
お会いしてから、約1年がかりの家づくりでした。
共友建設の職人の皆様には、最後までご苦労をお掛けしました。
入居前にとりあえず、完成写真を撮影しました。
投稿者 ooto : 18:12
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新 しました。
現場では、内装工事が進んでいます。
床フローリングもほぼ張り終わり、室内の形状がほぼ見えるようになりました。
鉄骨階段に踏み板が取り付き、上下階の昇降がとても楽になりました。
狭小住宅の設計のポイントは、階段のつくりにあります。
ゆったりとした階段であれば、上り下りは楽なですが、その分平面的な広さが必要です。上下階の移動が楽であり、かつ面積的に最小限で済むような階段設計が必要になってきます。
また階段室は、圧迫感を感じやすい空間なので、蹴込み板を省略し、広さを感じられる階段としてみました。
また現場で木建具屋さんと打ち合わせを行いました。
家具絡みの納まりを検討しながら、枠まわりや最終的な扉の納まりを決めました。
外部では、窯業系のサイディングが張られていました。
今回選択ものは、すっきりした外観のデザインのものになりました。
投稿者 ooto : 19:33
NO.46_KY-HOUSEを更新しました。
オンライン設計室NO.46_KY-HOUSEを更新しました。
現場では、内装工事が進んでいます。
鉄骨階段が納まり、上下階の移動がスムースになりました。
定例打ち合わせの日に、キッチン収納の家具デザイナーに、現場へ来ていただき、意見交換を行いました。その結果、新しいアイデアが浮かび、現場に取り入れるようになりました。
内部では、壁と天井工事が終わり、あとは床下地工事が残っています。
内装工事が進み、インテリア空間が見渡せるようになったので、施主に現場へ来てもらい、完成空間を想像しながら、壁のクロスや建具の塗装色、そして金物類を決めました。
また外部では、窯業系サイディングを張る下地として、ALC板の工事が進んでいます。
屋根は、ガルバリューム鋼板の屋根が張り終わっています。
今後は、最後の追い込みの段階に入ります。
投稿者 ooto : 16:37
オープンハウスの予定
NO.44_OM-HOUSEは、6月の月末に竣工予定で、工事が進んでいます。
今回、OMさんのご厚意で、オープンハウスを開催することが出来るようになりました。
お時間があれば、ぜひ見学に参加してください。
詳しくい情報は、後日お伝えいたします。
日時:6月22日(土) 10:00?17:00
場所:府中市(JR西国分寺駅から徒歩5分)
設計概要
木造在来工法3階建て
変形狭小敷地
2世帯住宅
室内漆喰塗り
外塀壁板金加工
■オンライン設計室 NO.44_OM-HOUSEへリンク
投稿者 ooto : 09:25
NO.44_OM-HOUSEを更新
NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
内外の仕上げ工事が進んでいます。
外部では、ガルバリューム鋼板小波板張りの作業が進んでいます。
取り付け工では、影山板金のご夫婦で、狭い場所の作業で苦労されていました。
完成している壁面は、小波板張りの美しい陰影と光沢が、美しさを醸し出しています。
室内では、漆喰仕上げ前のボード張りの作業が進んでいます。
大工の横山さんは、最後の仕上げの作業が進んでいますが、難しい納まりで、思い悩む日々が続いていて、感謝する次第です。
電気工事も左官工事前の取り付け作業に入っています。
次週には、左官の佐々木さんに下見に来ていただく予定です。
投稿者 ooto : 08:58
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
今回の住宅は、木造耐火構造という認定工法です。
木造で、耐火構造を床や壁構成するには、室内側に21ミリといった耐火ボードを2重張りにする必要があります。
また外壁側には、35ミリのALC板の上に窯業系サイディング張りという構成です。
いわば、木造の骨組みの上に、分厚い耐火材料の衣を何重にも重ね着するというものです。
そのため、壁の厚みや、住宅本体の自重が重くなるので、設計上はいろいろ工夫が必要になります。
その上、たった10坪という狭い敷地なので、工事の作業スペースも限られており、職人さんの苦労は並大抵のものではないと思うので、本当に頭が下がります。
現在は、電気配線や、給排水設備類の配管工事と平行して、大工はグラスウール断熱材、内部石膏ボード張りが進んでいます。
近くを流れる小名木川は、初夏の穏やかな表情を見せています。
投稿者 ooto : 10:46
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
現場では、サッシが取り付きました。
ここまで進むと、明るさ、光の入り方、外部の景色の見え方が良く分かります。
面積は狭いですが、明るく落ち着いた空間が出来上がっていました。
現在外壁は構造用合板が張れた状態ですので、耐火構造の壁をつくるには、外側はこの上にALC版やサイディングが張られる仕様です。
また内部には、耐火構造を形成するために、強化石膏ボード21ミリが2重張りされるという仕様になります。
ここまで来ると、キッチンや家具のイメージが出来るので、完成型が見えてきます。
今回の近傍探索は、
タワーのそばに近づくと、その大きさ、高さに圧倒されました。
展望室から見る東京の風景は、あまりに高すぎて、リアリティーがあまり感じられませんでした。
残念ながら、ky-houseはビルに隠れて、姿を見ることは出来ませんでした。
投稿者 ooto : 19:13
NO.44_OM-HOUSEを更
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
板金屋さんの影山さんが本格的に、現場に乗り込んできました。
図面で決めたつもりでいても、現場で決断することは無限に発生してきます。
困ったときは、職人の智恵をお借りして、解決していきます。
日本の板金職は、いわゆるシーリングというゴム材料に頼らずに、家を漏水から守る技術をもっています。これは日本の文化と言ってよい伝統技術でしょう。
職人とコミュニケーション取れれば、現場で発生した問題を、上手く解決しながら工事を進めることが出来ます。
足場も整い、現場は安全になってきたので、施主を案内しました。
いつもインターネット経由で、現場の進行はお伝えしているのですが、やはりヴァーチャルの世界と、現実の世界は異なります。
出来映えに満足していただいたようで、設計者としても嬉しいかぎりです。
当事務所では、インターネットを活用して、施主への報告をしています。
現場と施主の一体感をつくり出すためには、インターネットは有効な手段だと実感しています。
投稿者 ooto : 11:46
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
中間検査が終わり、工事はスピードを上げ、窓の作成に進んでいます。
窓から見た風景、光の具合などが分かるようになってきました。
窓が決まりはじめると、断然家らしい形が出来てきます。
季節、時間により光が変化していく様子を、想像していると、より住宅の具体的なイメージが湧いてきます。
窓の枠が出来たら、外壁の下地のための構造用合板を張っていきます。
今回は、木造耐火構造なので、ボードを何重にも張り重ねていきます。
狭い場所なので、大工さんには苦労をかけていて、頭が下がる思いです。
ご近所散策。
近くに、古い和菓子屋さんがあり、美味しそうな和菓子が売られていました。
店番のおじいちゃんに声を掛けて、カメラを向けると影に隠れてしまいました。(笑)
投稿者 ooto : 11:22
NO.45_KY-HOUSEを更新
NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
中間検査も無事パスして、工事は本格的な段階に入ります。
福島出身の大工、佐藤さんは、一本気の人ですが、話すとかなり優しい職人です。
今回は、小さな住宅ですので、細かな納まりがてんこ盛りです。
このようなこまごましたことにも対応していただけるようなので、安心です。
近隣散策として、今回は帰りがけに、近くの住吉庭園に寄ってみました。
広大な敷地に、大きな池がある静かな庭園です。
たった150円ですが、有料なので散策する人の数も少なく、のんびりした時間を過ごすことができます。
園内で、小さな地蔵菩薩を見つけました。
とても優しい表情の菩薩像で、しばし見とれてしまいました。
これに出会えるだけでも、行く価値があります。
投稿者 ooto : 14:36
NO.45_KY-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.45_KY-HOUSEを更新しました。
現場では、木工事が進んでいます。
間柱、金物の取り付けが進み、中間検査を受けられる状態になりました。
また、屋根の野地板が張られ、住宅の外形が分かるようになりました。
また屋根が張られたので、その結果小屋裏空間も分かるようになりました。
小さな住宅なので、プラスαとして小屋裏空間も最大限利用しています。
今回は、少々ややこしい木造耐火構造ですが、大工の佐藤さんにがんばってもらいます。
投稿者 ooto : 17:52
NO.44_OM-HOUSEを更新
NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
現場は、地味ですが大切な作業が続いています。
最近春の嵐が吹き荒れることが多く、現場での作業を難しくしています。
横山大工の頑張りで、外部のサッシ工事がおおよそ終わり、室内空間の状態はよく分かるようになりました。
天気が良い時の日射しは、心地よいです。
室内ではユニットバスは設置が終わり、今後は内壁工事に移行していきます。
また外部では、外壁屋根の下地工事が終わり、板金工事が始まります。
ようやく家らしい体裁が整ってきました。
投稿者 ooto : 09:47
NO.45_KY-HOUSEが上棟しました。
都心の敷地10坪・狭小住宅、KY-HOUSEは、晴れて上棟しました。
四寸角の柱梁の構造体は、どっしりとしています。
ビルの谷間に位置しますが、上手く馴染んで、すくっと建っているように見えます。
晴天なので、太陽の入り具合を確認することも出来ました。
住宅というより、家具が大きくなって"イエ"になったイメージです。
この空間に建ってみると、この広さでも、住宅空間としてしっかり存在感があると感じました。
軸組耐火木造住宅なので、仕上げ工事の工程は少々時間が掛かります。
投稿者 ooto : 15:05
NO.44_OM-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
仕上げ工事が進んできました。
今回は、板金工事の打ち合わせで、影山板金さんと打ち合わせを行いました。
影山板金さんには、no24_ak-houseにて、板金工事でお世話になりました。
外壁は、ガルバリューム鋼板の小波板仕上げで、屋根は立ちハゼ葺きです。
斜線で、屋根が複雑に折れ曲がり、板金屋さんとしては結構面倒な仕事になりそうです。
板金工事は、左官工事と似ていて、各職人さん独自の方法が多い職種であり、事前の打ち合わせが大切です。
今回の仕上げは、既製の製品を、ただ取り付けるのとは異なり、面倒な作業を伴う一方、職人として腕を振える機会でもあります。------とは、設計者の言い分ですが(笑)設計者としては、そこを期待している工事です。
影山板金さんは、実物の屋根材を持ってきてくれて、目の前で納まりを確認しました。
また私は、近年の事例をiPADを使って、確認しながら、打ち合わせを行いました。
最後に、板金工事の作業を、「楽しみます。」と言っていただきました。
設計者としては嬉しいです。
外装材の板金仕上げは、とても楽しみにしています。
投稿者 ooto : 17:25
NO.44_OM-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
現場では、構造金物の取り付けが終わり、仕上げ工事の段階に入りました。
大工は、窓の取り付け作業が始まりました。
開口の大きさが分かるので、室内空間への光の入り方が良く分かるようになってきました。
地味な作業ですが、徐々に工事が進んでいることが分かります。
それにしてもこの現場、整理整頓が徹底していて感心します。
大工の横山さんの几帳面さを感じます。
さて、先日、施主のOMさんご夫妻といっしょに、照明器具のコイズミのショールームに、室内照明のシミュレーションに伺いました。
現在、照明業界はLEDへの移行期であり、LED器具の長所、短所を伺いながら、実際の光を体感して、完成後の照明のイメージを膨らませてきました。
照明器具は、図面上でいくら説明しても伝わりにくいので、いつもここに来て実際の点灯した器具を見ながら施主と一緒に最終確認しています。
帰りがけに、工事中の現場へ寄り、室内に上がって、作業の進行状況を確認しました。
3階では、斜線制限の関係で、斜め壁があるのですが、予想以上の空間の広がりに喜んでいただきました。
投稿者 ooto : 09:21
NO.45_KY-HOUSEを更新
ようやく現場の基礎工事が始まりました。
今回は、ISOLAHOMEさんに施工をお願いしています。
現場監督の小松さんと、いろいろな確認事項をチェックしました。
すでに現場では、地盤改良工事は終わっています。
地盤改良工事は、RES-P工法いう小径の単管を地中に厚入したもので行われました。
今回は、遣り方を行い、住宅の位置や高さの確認を行いました。
小さな敷地ですので、きちんと測量して、間違わないようにしなければなりませんので、遣り方は慎重に行われました。
きちんと位置を確認したあと、現場に小さなユンボを入れて掘削が行われました。
掘削後、RES-P工法の頭が見えてきました。
今後は、捨てコン打設、配筋、型枠と作業は続きます。
投稿者 ooto : 18:23
オンライン設計室NO.43_OM-HOUSEを更新しました。
現場は、春一番で強い南風が吹いていました。
まだ風はまともに受けるので、職人が板物を運ぶのに、風にあおられ大変な様子です。
屋根は、1枚目の野地板が張り終わり、空気層を挟みもう一枚の野地板を張ります。
屋根が張り終わると、外形が現れるので、スケール感が良くつかめます。
この敷地は、斜線制限が厳しく、斜めの屋根や壁が室内に現れています。
ただこの斜め空間は、むしろ変化ある楽しい空間として活用しています。
今後は、土台や柱梁にホールダウン金物などを設置して、構造体を固め、審査機関の中間検査に備えます。
今日は恒例の職人さんの顔写真を撮らせていただきました。
投稿者 ooto : 17:36
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEが上棟
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEが上棟しました。
工事は順調に進み、上棟しました。
今回は、床組を根太レスではなく、根太組み構法を採用したこともあり、土台敷きから、上棟まで、3日間を要しました。
敷地が狭く、重機が自由に旋回出来ないので、建て方としては比較的難しいでしょう。
今回は木造在来工法の3階建てですが、柱の寸法を4寸角のモジュールとしたので、骨組みはしっかりと太く、立派に見えます。
骨組みが完成するにつれて、内部空間が見えてくるので、リアリティーが湧いてきます。今回は、サッシの色や形状、ガラスの仕様についても、最後の確認作業を行いました。
今回は天気に恵まれ、気持ちが良い天気のなかでの作業で、良かったです。
工事の途中に、OMさんご夫妻が見学され、これからの仕上げ工事を楽しみにされていたのが、何よりでした。
これからの工程は、徐々に仕上げ工事になるので、設計者も気合いが入ります。
投稿者 ooto : 22:37
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.44_OM-HOUSEを更新しました。
基礎工事の様子です。
この敷地は、武蔵野台地に位置し、地盤は関東ローム層が出て、良好でしたので、ベタ基礎形式に設計しました。
今回は、共友建設さんの写真も使わせていただき、基礎工事のプロセスをまとめました。
今年の東京は、雪が舞う日が多く、コンクリート工事後の養生などにも対応していただき、良好な基礎が完成しました。
また今回の基礎屋さんは、金属パネルではなく、コンパネ製の型枠で、仕上がりにも満足しています。
完成した基礎は、ジャンカもない綺麗なコンクリートでした。
基礎の脱型が終わったあとに、現場監理に伺った日も、小雪が舞う寒い日でした。
週末には、いよいよ建て方が行われます。
投稿者 ooto : 13:38
NO.42_FJ-PROJECTを更新
NO.42_FJ-PROJECTを更新 しました。
現場では、仕上げ工事の段階に進みました。
施主のFJさんと一緒に、床、壁、天井の仕上げ材の選択を、現場で行いました。
ショールムで見たものを含めて、再度現場でサンプルを見ながら確認しました。
タイルや、樹脂系シート、クロスや塗装のサンプルを見ながら、最終決定を行いました。
住居の室内では室内側に断熱材を入れ、間仕切り用のスタッドを立てて、下地用のボードー張りを行います。
耐火被覆材の荒々しい状態から、下地ボードが張られると、すっかり住宅の室内になってきました。
その他設備類の工事が、順調に進んでいます。間口が狭いビルなので、設備類の工事は非常に難しくなっているのですが、メーター類などの検討を重ね、最終段階へ近づいてきました。
エレベーター工事も始まり、最終段階が近づいていることを感じます。
投稿者 ooto : 09:57
光触媒塗料の効果
先日近くで用事があり、オンライン設計室NO.22_SB-HOUSEの前を通りかかりました。
以前は歩道に大木が立っていたので、建物が隠れていたのですが、道路整備中で緑がなくなり、大通りに面して、外観がすっかり姿を現していました。
竣工後すでに7年を経過しましたが、正面の白い外観は、綺麗な状態でした。
ここでは光触媒塗料を使っているので、壁が汚れにくい効果があることは分かっていましたが、時間が経過してもその効果があることがはっきりしました。
この大通りは相当な交通量なので、相当なホコリを被っているはずですが、建設当初に近い美しい壁を保っていました。
・竣工当時の姿
■住宅建築事例集 NO.22_SB-HOUSEへ
投稿者 ooto : 16:00
前の5件 1 2 3 次の5件