オンライン設計室
NO.45_KY-HOUSEができるまで狭小地住宅 / 木造軸組 / 1時間耐火建築物
下町の江東区に建築する、3階建て木造耐火建築物の戸建て住宅の計画です。
今回は、木造住宅(木造軸組工法)で、耐火建築物という近年認定された耐火性能が高い構法を使います。
江東区、墨田区、台東区などの下町地区の多くは、都市計画的に防火地域の場所が多いで、耐火建築物を要求されます。
その結果、これまでは耐火性能の高い、鉄骨構造やRC構造などの建築構法に限定され、木造で建築することが難しい場合がほとんどでした。
しかし近年、(財)日本木造住宅産業協会から、一般的に多く採用されている在来軸組工法の木造住宅でも、耐火性能が高い建築が可能な認定構法が開発され、だれでもきちんとした手続きを経れば建築できるようになりました。
また今回の敷地は、敷地面積が約10坪という狭小地であり、法的制限や地盤の耐力、工事条件などの諸条件を考えると、木造住宅を採用することがベストと判断されるので、この構法を選択することになりました。
当事務所でも新しいチェレンジですが、施主のKYさんと一緒に、楽しい家づくりにしていけたら思っています。
(2012年11月 大戸)
木造耐火の家 KY-HOUSEのデザイン |