【鉄骨構造】に関する記事一覧
解体工事
オンライン設計室NO.42_FJ-PROJECTを更新しました。
既存建築の解体が進んでいます。
奥の木造建築の解体は終わり、手前の鉄骨建築の解体が進んでいます。
鉄骨建築の解体は、両隣の建物に影響が無いように慎重に進められています。
鉄骨のフレームを解体途中は、不安定で非常に危険です。
主に人力で丁寧に壊されています。
ところで、解体途中の様子は、迫力があります。
残った仕上げ材には、これまでの生活が一部トレースされていて、妙にリアリティーを感じます。
建物がなくなり、空間が見えてきたので、新しいビルをイメージしながら、頭の中でスタディーしています。
投稿者 ooto : 13:49
オンライン設計室NO.43_MW-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.43_MW-HOUSEを更新しました。
MW-HOUSEの、第2案スタディーの中間報告です。
第2案のスタディー模型をつくりました。
第1案は、鉄骨3階建て案ですが、形態から連想するイメージが四角く、ビルっぽいので、第2案は、第1案に比べ、少し住宅らしく最上階を傾斜屋根してみた案です。
3階の室内空間の変化をもたせること、コストダウンのために少しでも容積を減らすことを意図スタディー案です。
今回の建築形態は、2面道路で、奥行きが長い敷地なので、主要街道側からも、よく見えるので、長辺方向のデザインもも配慮しています。
外壁はALC、窓廻りには日除けを意識した庇がついています。
今後この形態で、概算見積を出してみて予算との調整を図ります。
予算に近いと良いですが、オーバーした場合は再度調整する必要があります。
投稿者 ooto : 11:49
NO.43_MW_HOUSEを更新
オンライン設計室NO.43_MW_HOUSEを更新しました。
地盤調査を行いました。
計画に先立ち、地盤調査することにしました。
一般的に、東京の下町地域は、建築するための地盤が良くありません。
近年首都圏直下型地震などの危険が騒がれるように、耐震性は欠かせない大切な要素です。
砂上の楼閣にならないよう、地盤に合った方法で、基礎をつくる必要があります。
近隣データーから、この地域のおおよその地盤は推定されています。
一般的に支持地盤とできる地層は、ほぼ地盤下約30メートル付近と相当に深い位置にあります。
ただ、今回のように鉄骨3階建て程度の建築の場合は、摩擦杭を使い比較的表層の地層を使って杭を形成することが予想されます。
その場合大切なことは、地耐力と地質の調査になります。
現地でを調べてみると、液状化の危険が少ないシルト層の地盤であることが判明しました。
投稿者 ooto : 10:21
NO.42_FJ-PROJECTを更新
オンライン設計室NO.42_FJ-PROJECTを更新しました。
このプロジェクトも、ようやく工事契約です。
設計が途中で中断しましたが、ようやく工事契約になりました。
敷地の間口が狭く、奥行きが長い形状なので、様々な用途のテナントに対応できる柔軟性を持たせる計画を、煮詰めるための時間が掛かってしまいました。
一度実施設計として進んだ案も、テナントの希望する条件をなかなか満足させなかったので、思い切って計画の見直しで、再設計を行いました。
予算と計画の詰めを何度も行い、ようやく工事契約まで進めて一段落です。
大学の移転は完了し、この春から開校しています。
学生や人の流れが出来てきたので、テナントビルとしてより具体的な姿が見えてきました。
これから、既存建物の解体から、工事着工へと進んでいきます。
投稿者 ooto : 14:32
NO.43_MW-HOUSEを更新
NO.43_MW-HOUSEを更新しました。
下町の鉄骨住宅の計画です。
今回は、初期の提案内容です。
細長い敷地形状なので、設計上いろいろと工夫が必要です。
3階建ての計画なので、ホームエレベーターは将来設置可能な計画としています。
下町の大通り沿いに建つので、ビル建築というよりも、住宅らしさが表情が欲しいと考えながら計画しています。
コストと、設計仕様のバランスが必要な計画です。
投稿者 ooto : 16:45
オンライン設計室NO.42_FJ-BUILを更新
一時、クライアントのご都合で計画がペンディングになっていましたが、春になり再開されました。
間口が大変狭く、奥行きが長い敷地なので、テナントへの対応が、どのようなプランニング良いか、いろいろと検討してきました。
3階までは、テナントとして貸し出し、上階に自宅として住むということが、計画をより複雑にしている要因になっています。
可能性を最大限広げた形のプランニングが煮詰まってきたので、最終的なまとめとしてファサードデザインをいろいろ思考錯誤しています。
模型をいくつもつくりながら、いろいろスケッチを重ねました。
クライアントのFJさんも、建築好きであり、この模型の中には、FJさん作のものも入っています。
自宅で模型つくりをしながら、イメージを膨らますことがとても楽しみだそうです。
計画がかなり煮詰まってきたので、模型も1/100から1/50へスケールアップしてつくりました。
また簡単に敷地写真にはめこんだ合成写真もつくってみました。
いまは最後の実施設計の段階で、図面をまとめています。
初夏には着工する予定です。
・敷地写真に模型写真を合成してみた。
投稿者 ooto : 17:41
オンライン設計室NO.43_MW-HOUSEが始まりました。
東京の下町に建つ鉄骨3階建ての専用住宅NO.43_MW-HOUSEです。
家族4人が住む間口が狭い都市型の住宅です。
この敷地は交通量が多い広い道路と、比較的狭い道路の2面にしているので、採光や通風条件は良いのですが、一方騒音やプライバシー対策を必要とします。
さてこのプロジェクトでは、建て主が施工に参加することになります。
いわゆるハーフビルドという施工方法になります。
仕上げ工事や設備工事の一部を自ら工事することで、工事費を削減し、かつ家づくりの楽しさを味わうことになります。
それでは、鉄骨耐火構造の家づくりが始まります。
投稿者 ooto : 09:59
新プロジェクトNO.43_MW-HOUSE
オンライン設計室の新しいプロジェクトが始まります。
下町の狭小地に建つ、3階建ての鉄骨住宅のNO.43_MW-HOUSEです。
若いMWさんご夫妻は、2人の小さなお子様をお持ちで、4人が暮らす住宅をつくります。
建設地は下町の商業地で、敷地の広さは18.5坪であり、都心では決して狭いわけではありません。
幹線道路に面しているので、騒音対策にも必要になると思います。
またMWさんのご主人は、建築関係のお仕事をされているので、自分で施工する予定です。
いわゆるハーフビルドという方式で、進められる予定です。
これから長い家づくりがはじまりますが、楽しんで進められればと思っています。
今後、徐々に公開していきますので、乞うご期待を。
投稿者 ooto : 18:45
ボーリング調査
今日は新しい現場(まだプロジェクト名はありません。)のボーリング調査が始まりましたので、現場で立ち会いました。
現場は、台東区の下町地区であり、近隣データーから、地盤は悪いことが想定されました。
現場で調査から、やはり近隣データーとほぼ同じ地質であることが分かりました。
幸い、この場所の土質は液状化の危険が少ないシルト質の地盤でした。
地盤は、その粒子の大きさから、大きい順に、 岩や石 >礫(レキ) >砂> シルト> 粘土と分けることが出来ます。
液状化の危険があるのは、この中で砂の層が浅い地層にある場合です。
シルトは、触ってみると砂のじゃりじゃり感はあるのですが、ある程度粘性があり、ねばり気があります。
ただしこの近辺の地耐力は非常に小さいので、計画建物は摩擦杭等での地盤補強を計画しています。
投稿者 ooto : 16:27
オンライン設計室を更新
オンライン設計室を更新しました。
今回は2011年最後の更新です。
N0.41_TH-HOUSEは、ご主人の一時帰国の様子と、板金工事についてです。
BBSを活用して、タイ(ご主人)と千葉(奥様、現場、工務店)と東京(設計事務所)を結んで、コミュニケーションを行っています。
ご主人は着工後初めての帰国であり、実際に現場をはじめてご覧になりました。
また板金工事が進んでいます。
外壁に、ガルバリューム鋼板小波板葺きを採用しています。
・タイから一時帰国のご主人
・板金工事は進んでいます。
またNO.42_FJ-HOUSEは、地盤の仮調査の様子と、近隣の大学移転工事の進行状況について報告しました。
ホームページには、基本計画段階までの情報公開のみですが、実際には実施設計がほぼ終了しています。
・大学整備工事は進んでいます。
・ハンドオーガーよる、地質の準備調査。
以上で、今年のオンライン設計室の更新はこれで終わりです。
また来年も引き続き、公開していきますのでよろしくお願いいたします。
それでは、皆様良いお年をお迎えください。
投稿者 ooto : 17:07
オンライン設計室NO.42_FJ-BUIL
大分更新が遅れていますが、計画は着実に進んでいます。
周囲の環境整備も大分進み、駅前の環境整備後のすがたが見えてきました。
今回の計画地は、間口5.3メートルに対して、奥行きが27メートルと大変細長い敷地形状をしています。
実に、間口対奥行きの比率は、1:5です。
こういった敷地は、通称うなぎの寝床といわれ、計画する上で難しいことが多いです。
1階から3階までの下の階はテナントビル、4階、5階は住宅として計画します。
特に今回は、1階から3階まではテナントビルとして計画しますので、間口が狭いことは、周辺へのアピール度が落ちる、出入りの動線がつくりにくいなど、難点になりやすい。
しかし、出来るだけ建築的な工夫で少しでも、価値がある建築をつくるこが、設計者に与えられた仕事です。
今回は、いろいろなパターンを検討しています。
ここではその中で代表的な3つの計画パターンを紹介します。
投稿者 ooto : 12:29
萬年橋
先日所用で、小名木川に架かっている萬年橋を通りました。
この橋は、昭和のイメージを色濃く残す橋です。
鉄骨構造物としては、東京タワーと共通する昭和の時代のものでしょう。
何で郷愁を誘うようなイメージを醸し出しているかというと、この鉄製の橋の作り方が、現代の鉄骨造とは異なり、リベットという鋲をつかって、鋼材同士を繋いでいるからです。
このリベット鋲は、現在使われている高力ボルトととはことなり、裏から見ても丸い鋲の頭のかたちをしています。
高力ボルトは、一般的なボルトとナットで構成され、裏から見るとナット見えます。
そしてこの現代のボルトは、一般的には人の目に触れないので、人からの視線を意識していません。
手早く施工出来るのですが、見て美しいものではありません。
一方、このリベット鋲は、裏が無く、両側方から見ても丸く、見ていて美しいものです。
鉄は熱いうちに打てと言われますが、熱く熱した鋲を高い場所で、叩いて固定していったそうです。
多分昭和30年代くらいまでこの工法が採用されていたと思われますので、当時施工された構造物には、この鋲の美しさが醸し出す雰囲気があるのだと思います。
このリベット鋲を工事できる職人は、危険と隣り合わせで、サーカスのような技が必要だったそうです。
実は、もう40年以上前に亡くなった私の祖父が、この職人チームの親方をしていたそうです。
地上から熱い鋲を、高い場所に放り上げ、上で受け取り、熱いうちにハンマーで叩いて成型したそうです。
このリベットには人の手がつくる暖かさのようなものが、乗り移っているのかもしれません。
子供の頃に亡くなった祖父を思い出し、少々熱く語ってしましました(笑)
このホームページに、リベット職人の話しが詳しいです。
投稿者 ooto : 11:26
NO.42_FJ-PROJECTを更新しました
NO.42_FJ-PROJECTを更新しました。
都内のターミナル駅近くの、店舗併用住宅の建て替えプロジェクトです。
約50年間の間、家族経営の喫茶店兼住居を建て替える計画です。
上階に家族の住居、下階をテナントビルに建て替える計画です。
ここは近隣が大学移転で、都市計画が変わり、町が大きく変化しています。
しかし、これからもずっと住み続けるという意味では、住まいが主体であり、そういった意味では、計画の中心は、建て主の住宅だと考えています。
また敷地は、間口に比べ奥行きが極端に長い、いわゆるウナギの寝床であり、計画が非常に難しいのが特徴です。
地元を愛していて、末永く住み続けていきたいと希望する建て主に対して、どれだけ希望に適う建築が計画出来るかと言う点が設計者としての勝負どころです。
それでは、徐々に情報を公開していきますので、よろしくお願いいたします。
投稿者 ooto : 09:44
住宅建築WORKSを更新
住宅建築WORKSを更新しました。
新たに、4つのプロジェクトを追加しました。
■NO.24_AK-HOUSEへリンク
■NO.33_NN-HOUSEへリンク
■NO.36_TT-HOUSEへリンク
■NO.40_TW-HOUSEへリンク
古いプロジェクトから、最近のものまで整理しました。
完成直後のもの(TT-HOUSE,TW-HOUSE)は、少し時間が経過したら、再撮影する予定です。
住宅建築WORKSにある、各プロジェクトの親ページにある、断片写真をクリックすると、大きな個別の写真ページへアクセスすることが出来ます。
ぜひ一度見てください。
住宅建築WORKSの量が増えてきたので、もう一度分かりやすく整理分類する予定です。
当事務所の住宅は、大きく分類すると、”下町の家”と”山の手・郊外の家”に分類されます。
下町の家とは、台東区、墨田区、大田区などの4階建て程度の鉄骨やRC構造の住宅です。
一方、山の手・郊外の家は、杉並区や目黒区などに建つ、2,3階建ての住宅で、主に木造住宅です。今回まとめた住宅は、主に後者の住宅になります。
投稿者 ooto : 08:53
オンライン設計室NO.42_FJ-PROJECTを開始します。
新しい家づくりが始まります。
オンライン設計室NO.42_FJ-PROJECTです。
この新しい計画は、都内のターミナル駅から、徒歩1分の場所に建つ自宅兼テナントビルのプロジェクトです。
FJさんご家族は、長年この地で鉄骨造3階建ての自宅兼喫茶店を営んでいます。
近年、この地域に大学が移転予定で、来年にはから開校予定されます。
そのため現在、この地域ではキャンパスとともに地域整備工事が進んでいます。
計画地の敷地は、非常に間口が狭く、奥行きが長い、いわゆる典型的なウナギの寝床の形状です(5.4m×27m)。
間口が狭いことは、テナントビルにとって不利な条件なのですが、この点クリアーすることが、この計画の最大のポイントになります。ビルの建築費のコントロールとともに、テナントビルの収支計画をたてながらの計画づくりになります。
しかしこのプロジェクトの最大の目的は、家族が長くこの地に住み続けられる住まいをつくることなので、ビル建築という見かけですが目的は”家づくり”だという点が重要だと考えています。
投稿者 ooto : 10:33
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
TG-HOUSEの、引き渡し前の様子です。
震災の影響で、少し工期が伸びましたが、無事完成できました。
引き渡し前の、完成写真です。
内部は、ガランドウですが、入居後は6人家族で住むことになります。
完成後落ち着いたら、写真を撮らせてもらうことになっています
投稿者 ooto : 10:10
NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
NO.38_tg-houseでは、最後の仕上げ工事が進んでいます。
大工工事のキッチン工事、給排水設備も進み、最後の照明工事が進んでいます。
もうすぐ、検査とオープンハウスの準備が進んでいます。
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■オープンハウスの開催
今回、建て主のTGさんのご厚意で、この住宅のオープンハウスを行うことが出来るようになりました。
下町台東区の商業地域の12坪の敷地に建つ、耐火構造の鉄骨5階建てで、2世帯住宅(6人家族)という究極の下町の家です。
ぜひご興味をお持ちの方は、一度足を運んでください。
見学ご希望の方は、お越しいただけるお時間をお知らせくだされば、調整の上詳しい場所をお知らせいたします。
大戸:ooto@taikeisha.net
森川:morikawa@taikeisha.net
電話:03-3716-2918
場所:東京都台東区(JR総武線浅草橋駅から徒歩圏)
日時:6月11日(土)10時〜17時頃
施工:(株)ニート
構造:鉄骨造
階数:地上5階
基礎工法:杭基礎(細径鋼管杭)
敷地面積:41.1 M2
建築面積:34.32 M2
延床面積:132.92M2
外壁:ガルバリューム鋼板張り
設備:ホームエレベーター
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投稿者 ooto : 18:37
TG-HOUSE オープンハウス情報
今回、建て主のTGさんのご厚意で、この住宅のオープンハウスを行うことが出来るようになりました。
下町台東区の商業地域の12坪の敷地に建つ、耐火構造の鉄骨5階建てで、2世帯住宅(6人家族)という究極の下町の家です。
ぜひご興味をお持ちの方は、一度足を運んでください。
見学ご希望の方は、お越しいただけるお時間をお知らせくだされば、調整の上詳しい場所をお知らせいたします。
大戸:ooto@taikeisha.net
森川:morikawa@taikeisha.net
電話:03-3716-2918
場所:東京都台東区(JR総武線浅草橋駅から徒歩圏)
日時:6月11日(土)10時〜17時頃
設計:建築計画網・大系舎
施工:(株)ニート
構造:鉄骨造
階数:地上5階
基礎工法:杭基礎(細径鋼管杭)
敷地面積:41.1 M2
建築面積:34.32 M2
延床面積:132.92M2
外壁:ガルバリューム鋼板張り
設備:ホームエレベーター
お待ちしております。
投稿者 ooto : 12:46
TG-HOUSE オープンハウスのお誘い
大型連休が終わってすぐの週末に、ついに外部足場が外れました。
住宅の外観が見えるようになりました。
ここで求められる仕様は、耐火建築物であり、外壁は耐火性能が要求されます。
今回は、設計上工夫をして、ガルバリューム鋼板の仕上げを施しました。
都市型住宅らしい、シャープな感じに仕上がりました。
外壁工事でお世話になった板金職人の熱意と知恵にも感謝です。
■オープンハウスを行います。
今回、建て主のTGさんのご厚意で、この住宅のオープンハウスを行います。
12坪という狭小地に、鉄骨5階建てで、2世帯住宅という究極の下町の家です。
ぜひご興味をお持ちの方は、一度足を運んでください。
場所:台東区(JR総武線浅草橋駅から徒歩圏)
日時:6月11日(土)10時〜17時頃
ご希望の方は、以下までお知らせください。
こちらから、後ほど詳しいご連絡を差し上げます。
ooto@taikeisha.net
投稿者 ooto : 11:34
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
今回は、ホームエレベーター工事の様子をレポートします。
エレベーターは、狭い縦穴状の昇降路の中に設置されます。
設置工事は、暗い空間の中で行われるので大変です。
ホームエレベーターの部品は、人の手で運ぶことが出来るような大きさに分割されています。
エレベーターを設置する頃には、ほとんどの壁が出来上がっているから運搬用の機械が使えない場合が多いからです。
昇降路の中にレールを組み立てたあと、籠の組み立てを行います。
最後に、電子回路の調整を行い完成です。
普段は見ることが出来ないエレベーター工事を紹介してみました。
投稿者 ooto : 17:38
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新
今回は、完成後は隠れてしまい、人の目に触れないのですが、大切な仕事の紹介です。
ここでは給排水設備の配管工事と、耐火被覆の吹き付け工事です。
今回は都市型住宅で狭くかつゆとりが取れない居住空間で、床下を使った配管をお願いしています。
このゆとりの無い空間の中で、排水の勾配を考え、綺麗に配管しています。
床を張れば隠れてしまう仕事なのですが、太い管と細い管をバランス良く見事に設置してくれています。
また耐火被覆は、耐火構造をつくるための大切な工法です。
ロックウールをセメント系の材料で混ぜて吹き付けて固めたものです。
汚れ仕事で大変ですが、無駄なく綺麗に吹き付けてもらっています。
建築工事は、最終的には隠れてしまいますが、職人の丁寧な仕事に支えられて出来ています。
隠れていても、職人技が見事に反映されていて頼もしいです。
投稿者 ooto : 22:58
NO.39_TG-HOUSE更新
オンライン設計室NO.39_TG-HOUSEを更新しました。
今回の外壁工事は、4面の内の2面は、足場が掛けられなくて、内張工法になります。
そこで、今回の外壁工事は、事前に板金工の古沢さんと綿密な打ち合わせを行い、耐火構造の外壁をつくっています。
下地のガルバリューム鋼板に、アスファルトフェルトを敷き、その外側をガルスパンで仕上げる工法です。
足場が無いので、内側から一段一段仕上げていきます。
内部では、もう一人の職人が、材料を一つ一つ寸法に合わせて切断していきます。
難しく、かつ手間が掛かる工事に全力を挙げて取り組んでいただける職人に脱帽です。
そして外壁が完成後、内側から、耐火被覆を吹き付け、完成になります。
この仕上がった外壁は、住宅らしい繊細な表情をつくり出しています。
投稿者 ooto : 00:57
NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
東日本大地震から、2週間ほど経過しました。
当初、現場は混乱していましたが、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。
大地震の被災者の皆様は、これから大変な道のりが待っています。
首都圏において、私たちには、自分たちの経済活動をこれまでのペースで、なるべく維持しながら、その上で被災地に何が出来るかを問われていると考えられます。
そのように考えると、私たちの事務所が出来ることは、ささやかなことですが、現場にて元気良く、家づくりを続けている様子を、表現することなら可能だと考えています。
私たちは、今後は現場の職人が、元気よくものづくりをしている姿を、外部に向けて、積極的に情報発信し、伝えていこうと思います。
「ものづくり」とは、前向きの姿勢であり、その真剣な姿勢を表現することが、少しでも、見ていただく人の気持ちを明るく、前向きに進めるのではないかと考えました。
今後は、職人たちのものづくりの姿を情報発信するように心がけます。
投稿者 ooto : 19:32
NO.38_TG-HOUSEの構造見学会
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEの、構造見学会を開催します。
TG-HOUSEは、狭小敷地に建つ、間口が狭い住宅です。
敷地は12坪と狭いのですが、鉄骨構造5階建ての2世帯住宅です。
この住宅の見所は、以下の通りです。
・隣地との隙間が厳しいが、工夫した工法。
・地盤が悪く、杭工事。
・間口が狭く、奥行きが長い、いわゆるウナギの寝床の形状。
・安心感がある鉄骨構造体
・狭小だが、2世帯住宅
・5階建てで、ホームエレベーター付き。
中間の躯体工事中に、ご覧いただける機会はなかなかないと思われますので、この機会に是非一度お寄り下さい。
場所:東京都台東区
最寄りの駅:JR総武線浅草橋駅徒歩3分
■設計:建築計画網・大系舎
03-3716-2918
mail:ooto@taikeisha.net
■日時
3月中旬から4月初めくらいまで
お越しいただける方と相談。予約制。
投稿者 ooto : 23:55
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
鉄骨の建て方工事が行われました。
12坪という狭小敷地で、なおかつ敷地を可能な限り建築するので建て方工事は大変です。
隣地の建物とは、30センチ程度のハナレですので、建て方は相当な注意が必要です。
幸い隣地の地主さんのご理解で、工事中隣の敷地(駐車場)を借りることが出来たことは、工事上幸いでした。
下町には隣人同士、お互い様という助け合いの精神があることの有り難さを痛感します。
建て方工事は、2日間で行われました。
道路の上には、電線が張り巡らされいて、とても邪魔でしたが、それでも重機のオペレーターは、全く事故を起こすことをなく、建て方を終えました。
柱、梁、階段、床などがトラックに乗せられて現地に到着し、無駄がない動きで工事は進みました。
2日間とも無風でかつ快晴でしたので、工事は順調に終わりました。
オペレーターの話だと、風が一番厄介とのこと。
2日目の夕方近く、躯体は無事立ち上がりました。
最後に、建て主とともに建物の四方のお清めをして無事建て方工事は終わりました。
ニート建設や鳶鉄骨職人の皆様、ご苦労様でした。
投稿者 ooto : 19:40
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
杭工事が完了したので、基礎工事に入ります。
狭小住宅でかつ5階建てなので、基礎には非常に多くの鉄筋が配置されます。
まずは柱脚金物の固定を行い、その上で基礎の鉄筋を組んでいきます。
写真を見れば分かるとおり、相当な鉄筋量になりました。
狭い敷地なので、鉄筋を組む作業は大変です。
しかし今回は、隣の駐車場を借りることが出来たので、作業はスムースに進みました。
また同時に設備の配管を基礎の中に通す必要があるので、設備屋さんも配管スリーブを設置する作業を終わらせます。
一通り作業が終わったら、構造設計事務所により配筋検査を行いました。
また、瑕疵担保補償会社の検査も同時に行われましたが、問題なく合格しました。
次にコンクリート型枠を設置し、基礎コンクリートを打設し、基礎が完成しました。
現場の基礎工事と平行して、鉄骨部品の製作が行われます。
埼玉県八潮市にある鉄骨工場で製作が行われています。
まず製作に先立って、施工図が描かれます。
施工図のチェックが終わったら工場で柱梁などの部品が製作されます。
部品の製作が終わったら、製品検査を行います。
工場では、溶接部分のチェックとして超音波試験を行いました。
いよいよ次は、現場での建て方工事が始まります。
投稿者 ooto : 20:13
NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
現場は、地盤が悪いのでまずは杭工事から始まりました。
支持地盤は、この地域にしては比較的浅く約-12メートルです。
杭の工法は、敷地の狭さや施工状況を考えて細径(160ミリ)の鋼管杭が採用されました。
6メートルの杭を溶接で繋ぎながら、支持地盤まで圧入していきます。
今回の敷地の間口は、3.6メートルしかないので、杭工事のための重機が作業空間を確保できるかがポイントでした。
しかし、幸い隣の敷地の駐車場(間口2.7メートル)を工事期間中、借地させてもらったので、難工事にならずにすみました。
隣の敷地の地主さんの計らいに大感謝です。
下町の住人には、工事で迷惑を掛けるのはお互い様という近隣の意識があるので、本当に助かります。
一般的に、下町の敷地は狭くて、お互い様という意識がないと成立しないことを、住民の方々が自然に認識されているのでしょう。
施主のTGさんはすぐそばに住まいがあるので、毎朝現場を眺めてから出勤されるのが楽しみだそうです。
投稿者 ooto : 16:45
オンライン設計室NO38_TG-HOUSEを更新
2011年の新年が明けて、いよいよ着工の準備が出来、まずは地鎮祭が行われました。
寒波の影響で、大変冷えんだ休日の午前中、地鎮祭が執り行われました。
下町の商業地域の敷地は、周囲を高いビルが取り囲まれているので、気温以上に体感的には寒さを感じます。
儀式は、地元の神主によって厳かに行われ、いよいよ工事が始まるという実感が湧いてきます。
さて昨年の5月に設計が本格的にはじまり、着工まで7ヶ月と、少し時間がかかった理由は、狭小地に鉄骨造5階建てという設計の難しさに加え、確認申請上、適合性判定(通称ピアチェック)が必要であるという制度のためでした。
とくに後者は、本当に住宅などの小さな建物にも適用されますが、トータルで考えると本当に建て主のためになっているのか、疑問を感じる制度です。
今回は、3社の相見積もりの結果、株式会社ニートさんにお願いすることになりました。
社長の久保田さんと現場担当の富松さんにはお世話になります。
さて、今回の敷地は地盤が悪いため杭工事から始まります。
投稿者 ooto : 10:24
NO.38_TG-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEを更新しました。
TG-HOUSEは下町の12.4坪という狭小地での、2世帯・5階建て住宅です。
戸建て住宅で、5階建てははじめてです。
敷地が狭いので、4階建てでは2世帯住宅は難しかったので、5階建てとしました。
上下階の移動が多いので、ホームエレベータは備えています。
今回の更新は、設計のまとまるまでのプロセスです。
厳しい設計条件でしたので、一見変化がわかりにくいのですが、数案の中から、チョイスした最良の案です。
設計もまとまり、いよいよ新年から着工予定です。
近隣のビルが近づいているのできびしい工事になりますが、工事のプロセスを出来るだけ公開して行こうと思います。
今年もオンライン設計室をよろしくお願いいたします。
投稿者 ooto : 14:48
NO38_TG-HOUSEを更新
これから本格的な設計に入るに当たり、古い建物の解体と地盤調査が行われました。
解体を行う過程で出現する、ガランとした内部空間から、これから出来る空間を想像してみるのも設計のシミュレーションになります。
いわば原寸の大きさ、つまり1対1の大きさの模型と考え、完成後の空間に思いを馳せてみます。
目をこらすと、新しい空間が見えてきます。
間口は狭いですが、奥行きがあるので、設計の工夫をすれば、住宅として十分快適な空間が出来るという感触を受けました。
しかし解体後の更地の状態になると、具体的な空間が見えないので、再び敷地の狭さだけが、強調されて見えてくるので、TGさんもとても心配されているようです。
更地から、新しく出現する空間をイメージすることは、一般の方にとって難しいのが現実です。
※白いバンが駐車している場所は、隣地です。
解体後、地質調査が行われました。
地質の状態を、標準貫入試験と孔内載可試験という方法で調べます。
幸い近隣データーとほぼ同じ結果で、深さ12メートル前後で支持地盤が現れてきました。
地域としては、かなり浅い地盤を支持層とすることが出来ます。
施工性から考えて、細系の鋼管杭が採用される予定です
投稿者 ooto : 00:49
『住んでみて・別冊TAKEISHA』を更新
久々に、『住んでみて・別冊TAKEISHA』を更新しました。
今回は、郊外から都心に移り住んだ、オンライン設計室NO.23_YA-HOUSE=老後の家の話です。
建築後3年が経過し、すまいが落ち着きいてきた時期なので、いつものように市川さんに取材をお願いしました。
この住宅を設計するときに、一番迷ったことは、どのくらい公園に対して、開くかという事でした。
設計の面白さを追求するのであれば、公園に対して、積極的に開いていくという方法もあったのですが、住まい手からすれば、窓からの景観の良さだけが住宅の全てではないということを、考えながら設計に入った記憶があります。
それだけ、家からの景観が良いというこですが、景観が良いこということは、住んでいく中で、当たり前のことになっていくようです。
つまり、景観を取り込んだ住宅は、雑誌の記事としては話題性があるのですが、一方設計者がこれに、つまり景観の良さに振り回されて設計すると、その反動で住まい手にとって本当に大事なことを見落としがちになるということを経験しています。
この住宅で一番重要事項として考えたことは、俗に言う『終の棲家』という言葉がとても悪いイメージを醸し出しており、そうではない、これから始まる老後の人生を、もっと楽しむことが出来る家を設計したいということでした。
だからここでは、『楽の家』というコンセプトで、楽しんで、かつ楽して住むことが出来る家を設計しようと考えていました。
よく考えて見れば、ハードとしての住宅の寿命と、人間の寿命を考えると、明らかに住宅の寿命のほうが長いはずです。
だから、一般に考えられるような、老後の家=お年寄りにだけにフィットさせすぎた住宅は、エコや資源の観点、また家の資産価値から考えると問題ではないかと思います。
つまり住宅は、何代にも渡って住み繋がれていくようにつくられるべきであり、若いときだけとか、また老後だけに、特化した住宅の寿命は短いはずであり、ここではそのような住宅を目指して設計をしていません。
ですから、このYA-HOUSEは、YAさんには最大限楽しんで住んでいただけるように設計しているのですが、次の世代の家族(第3者かもしれませんが)が、サイクルで住んでもらえるようなことを、心の片隅で考えながら設計しています。
そういったことは、YAさんから特に要望されているわけではないのですが、住宅は、その場限りの消耗品ではなく、個人の所有を超えた社会的な財産であるという側面があることを、設計者として忘れてはいけないと思っています。
投稿者 ooto : 16:47
新しいプロジェクトが始まります。
オンライン設計室NO.38_TG-HOUSEが始まります。
都心部の狭小地に建つ2世帯住宅のプロジェクトです。
敷地の間口が非常に狭く、2間つまり3.6メートルで, 一方奥行きは非常に長く、約11メートルほどあり、いわゆるウナギの寝床と呼ばれる敷地です。
もともと近所にお住まいになっていたご家族が、近くに古い民家を購入し、建て替えるというプロジェクトです。
ホームページから、NO.22_SB-HOUSE、NO.34_AB-HOUSEなどをお知りになって、設計を依頼されました。
下町の住宅づくりのプロジェクトですが、設計条件が厳しいので、4階または5階建てになると思います。
徐々に進めて行きますので、よろしくお願い致します。
投稿者 ooto : 11:51
3,4階建て住宅の設計術_その4
その4_エレベーターの効能
最近、3,4階建ての住宅では、ホームエレベータを設置するケースが増えています。
ただし、4階建ての場合は、建築基準法による防火区画の関係で、階段やエレベーターと他の部分を防火区画する必要があるので、設置には綿密な計画が必要になります。
NO.19_SY-HOUSEのホームエレベーター
そのような防火区画の問題をクリアーしたとすると、エレベーターを設置することで、住宅のプランニングは、一気に自由度が増してきます。
一般的に、専用住宅で4階建て以上を必要とする場合は、ほとんどが都心部の周囲が高いビルで囲われおり、その結果LDKなど生活の中心は、陽当たりや風通し、眺望などを考えて最上階に設置するケースが多いはずです。
しかし、4階に生活の中心を置いた場合、日常的な階段の上り下りは、かなり大変なことになります。
とくに4階以上にキッチンがある場合は、買い物からの荷物を運ぶ手間も相当な負担になります。
そういった場合、ホームエレベーターは威力を発揮します。
地上との距離を考えないで、プランを検討することが可能だからです。
図面は、NO.22_SB-HOUSEです。
地上4階建てで、最上階の4階にLDKがある専用住宅です。
4階のLDK(NO.22_SB-HOUSE)
この住宅のレポートは、『別冊TAIKEISHA・住んでみて』をご参照ください。
また、完成後の姿は、『住宅建築WORKS』をご覧ください。
ただし、ホームエレベーターを設置したからと言って、階段を使わないということではありません。
ちょっと下の階へ移動する程度のことは、ほとんど階段を使うことになります。
イメージ言いますと、1:5くらいで階段を使うことが多いと思います。
ですから、階段の使いやすさは、使いやすい住宅を設計する上での、基本中の基本であることは、肝に銘じる必要があります。
登りやすい階段が基本(NO.19_SY-HOUSE)
最近のホームエレベーターの費用は、おおよそ普通車1台分程度です。
使用電力代も、月数百円、法的なメインテンスも以前に比べ緩和されています。
また設置面積も、一番小さなタイプで、昇降路が畳1畳分の広さで済みます。
ただし、ホームエレベーターは絶対に設置が必要という訳ではありません。
建て主が希望するかどうか、そして上手くプランに配置できるかどうかなど、前提条件を慎重に検討する必要があります。
投稿者 ooto : 10:31
3,4階建て住宅の設計術_その3
その3 - 階段を考える
狭小住宅において、上下階をつなげる階段は、設計上最も大切の要素です。
特に3,4階建てになると、階段の登りやすさは、家の快適さをつくり出す上でも絶対に必要な条件です。
階段の登りやすさは、各階とのつながりの良さを生み、その結果家全体がつながりの良い一体的な空間をつくることができます。
ですから、私はまず初めにその家にふさわしい階段の設計を、一生力を入れて考えます。踏面の広さ、蹴上げの高さをシビアに考えることが必要です。
ところで、勾配が緩く、登りやすい階段は、平面的に広い面積が必要になります。
しかし、狭小住宅では、階段室を広く取ると、居室が削られるので、階段を広く取りすぎることは問題があり、結局全体の中でのバランスが大切です。
また階段は、人間が通るだけの空間だと思われがちですが、実は光や風の通り道にもなります。
一般的に都心部の狭小住宅では、周囲に建物がせまっているので、1階や2階などの下階では、光を採ることが難しくなってきます。
そこで、階段室を中庭のように考え、光を下に落とすことで、下階を少しでも明るくするといった工夫も良く行われます。
ただし、そのためには、階段は板を置いただけの形状、つまり蹴上げを空けることで作りますが、しかし一方それは小さなお子さんにとっては、落下という危険な要素になりがりですので、注意が必要です。
さて、もう一つ階段室まわりの工夫を紹介します。
鉄骨構造の階段室では、柱・梁の凸凹の影響で、微妙に余りのスペースが生じます。
その余りのスペースを使って、収納をつくることがあります。
ある程度プラスαの予算が必要になりますが、本屋、置物などの収納を壁面一杯につくることが可能です。
このように、狭小住宅の階段は、人が住む居室ではありませんが、住宅の快適性を左右する重要な要素です。
ですから、階段のデザインは狭小住宅の質を高めるためにも大切に考えなければならないと思います
投稿者 ooto : 17:05
3,4階建て住宅の設計術_その2
その2 - 狭小住宅は、巨大家具と考える
一般的に住宅の設計において、収納家具類は、プランが煮詰まったあとの最後の段階で、付加的に付け加えるように設計されます。
しかし、狭小住宅においては、住宅は、その逆のプロセスを経て設計したほうが、うまく設計できると感じています。
住宅とは、スペースを必要とする一番大きな人間の他に、生活に必要なモノ、例えば家電や衣類、本など、多くものを納める必要があります。
しかし狭小住宅の設計とは、これらのモノをどのように納めるかはまず考えなければなりません。
広さに余裕がない狭小住宅は、ゆとりのスペースを供出するために収納類を、なるべく細かくつくり、無駄のスペースをつくらないという考え方が必要になります。
これを突き詰めて考えていきますと、家を大きな家具と考えたほうが自然だと思うことが多くあります。
次の写真は、オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEの2階回りの写真です。
1階が店舗、2階がLDK、3階が寝室という構成ですが、2階には、キッチンまわりのスペースの他に、洗濯場、仏壇などのスペースも必要になります。
しかしここでは、それらを一切壁収納のなかに納めてしまった例です。
お客さんが来られたときには、ドアを閉めれば一気に片付いてしまいます。
・オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEのLDK回り
・オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEのLDK回り
・オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEの仏壇収納
ただし、全ての収納に扉を付けると、工事費が高くなってしまいます。
ので、見せて良い収納は、綺麗にレイアウトしてもらうなどのメリハリを付けると、バランスが良い住宅が出来ます。
次の写真は、見せる収納の例です。
・オンライン設計室NO.17_NA-HOUSEのキッチンまわりの収納
・オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEの壁収納
このように、狭小住宅を心地よく住むには、モノをどのように収納するかが、重要です。言い方を変えますと、狭小住宅とは、家具そのものであると考えるような設計の方法が、住みやすい狭小住宅をつくるコツだと思います。
また、住まい手の意識も、上手くモノを整理し、また見て楽しむようなモノのレイアウトなどを行っていただければ、狭小住宅でも、住みやすい住宅になると思います。
狭いだけで嘆くのではなく、狭さを逆手にとってポジティブに考えれば、住みやすい住宅になるはずです。
投稿者 ooto : 15:40
3,4階建て住宅の設計術_その1
その1 - 土地は狭いけれど。
最近、狭小地といわれる比較的狭い土地に、住宅を設計する機会が増えてきました。
その建築場所は、台東区、墨田区、中央区、大田区などのいわゆる下町と言われる地域が多い傾向にあります。
土地の広さは、狭いもので10坪を切って9.5坪(約31.5m2)、広くともせいぜい17坪(56.1m2)程度の面積です。
建て主さんは皆口を揃えて、狭いですが何とかなりますか?などと、不安げな心境を語られます。
しかし、こういった地域の多くは、商業地域など、3,4,5階建てなどの中高層建築が可能な場所であり、設計に工夫を施せすれば、十分住みやすく、居心地が良い住宅が建築可能だと考えています。
設計の経験を通して、土地の狭さを克服して、快適な住宅をつくるためには、前提となる大切な認識があるように感じています。
まずここでは、まず手始めとして、都心の狭小地に快適なすまいを実現するためのポイントを述べてみようと思います。
・下町の商店街(台東区)
■町も人も、すまいの大切な要素だ
下町のすまいとは、建築する『住宅単体』だけでなく、周囲の町や、商店街、近隣の住人、親戚の人々なども、含んだ広がりを持ったイメージだと思います。
だから、住宅自体が多少狭くても、地域や町などに対して、自宅の広がりの延長としての意識を持つことが出来つので、トータルですまいの安心感や居心地の良さを持つことが出来るのだと思います。
一方一般的には、山の手の住宅は、塀で囲い込み、住宅自体が周囲に対して、閉鎖的になっている傾向にあるので、その反動として、住宅自体を広く欲しがる傾向にあると考られないでしょうか。
もちろん、これは傾向であり、どちらが良いか悪いかではなく、その地域を好む建て主の、指向性によるものだと思います。
・下町の狭小地=敷地面積9.5坪(NO.34_AB-HOUSE台東区)
その結果、下町の狭小地住宅の設計を通して感じることは、ほとんどの建て主がその地域を愛していることを共通に感じます。
例えば、そこに生まれ育ったとか、その地域に親戚が多いとか、近隣には買い物な商店街があるとか様々な特徴があります。
このような場所の地価は、商業地域などの高度利用の場所にあり、当然高価な傾向にあるので、必然的に、狭い敷地が基本です。
しかし、住宅単体としてではなく、町や地域という広がりの中での住環境を考えれば、快適であることが多いのです。
ですから、下町の狭小地の住宅を成功させる秘訣は、ともかく住まい手がその土地を愛しているかどうかに掛かっていると言っても良いと思います。
・下町の住宅には2世帯、3世帯住宅が多い(NO.20_KI-HOUSE墨田区)
これまでの経験では、下町の住宅は、狭くても、2世帯、3世帯などの大家族住宅が多い傾向にあります。
これも、皆で一緒に住むことが、基本であり、人の広がりも、すまいを豊かにする大切な要素だからでしょう。
ですから、下町の住宅を設計するときは、いろいろな人々が関わってくるので、それは設計者としても、楽しいところでもあります。
狭いと言えば、鴨長明が書いた『方丈記』を思いだします。
建物自体は、4丈四方(約3メートル)広さで、高さが7尺(約2.1メートル)と小さいのですが、周囲の緑や山々、川などもすまいの一部と考えれば、狭くても全く構わないと述べています。
現代においても、狭さ、小ささというのは、考え方次第では、マイナーな要因ではなく、後々詳しく述べていくつもりですが、環境工学的にも、人の距離感においてもいろいろな意味で、ポジティブなことと考えても良いと思います。
次回から、設計の具体的なノウハウなどを公開しています。
ただし、仕事の合間に徐々に書き進めていくつもりですので、1,2週間に一度程度の更新のつもりです。
乞うご期待を。大戸
投稿者 ooto : 12:26
3,4階建て住宅の設計術(予告)
最近、私たちの事務所では、都心部での3,4階建て住宅の設計を、多く手がけるようになってきました。
そこで、このブログのなかで、これまでの私たちの培ってきた経験を踏まえた、都心型3,4階建て住宅設計のコツを、事例を紹介しながら、シリーズでご紹介していこうと思います。題して、『3,4階建て住宅の設計術』です。
都心の3,4階建ては、主に一般な郊外住宅地というよりも、商業地域や近隣商業地域に多く建てられます。
敷地の広さは、10坪から15坪程度で、敷地に目一杯に建てる場合が多いことが特徴です。
これらの地域は、昔(おそらく江戸時代)には商店であった場合が多いようで、間口が狭く、奥行きが長いいわゆる、町屋形式の建物を建て替える場合が多いようです。
昔は、間口の長さは、それに掛かる税金と関係があったようで、おおよそ2間(3.6m)前後の狭い間口が多いようです。
こういったいわゆる狭小地の住宅における設計のポイントを書いていく予定です。
またこういった地域では、建築基準法上、いわゆる耐火構造が求められます。
これは特別な場合を除き、鉄骨構造かRC構造が求められるので、これらの構造の特徴のことも書いていく予定です。
またこれらの住宅では、水平方向にはどうしても狭いので、縦空間への工夫が必要であり、特に階段の作り方が重要になります。またホームエレバーターを併用することも多いので、そのことも述べて行く予定です。
その他、敷地調査、2世帯住宅、店舗併用住宅などを、事例をもとに解説して予定です。
徐々に進めますので、ぜひご期待ください。
とりあえず、今後の予定です。
■3,4階建て住宅の設計術
その1 ,土地は狭いけれど。
その2 ,家は巨大家具だと考える。
その3 ,階段を考える
その4 ,ホームエレベーターの効能
その5 ,騒音対策
その6 ,鉄骨構造とRC構造
その7 ,2世帯住宅
その8 ,店舗併用住宅
その9, 間口が狭い
その10,地盤調査
その11,隣地との距離
その12, 工事の難しさ
その13,・・・・・・
投稿者 ooto : 11:14
NO.34_AB-HOUSEの1年点検
オンライン設計室NO.34_AB-HOUSEを更新しました。
今日はNO.34_AB-HOUSEが、引き渡し後1年が経過したので、1年点検に伺いました。
点検では建具の調整など、想定内の手直しの指摘がありました。
島田工務店は、すぐ対応いただけるようなので一安心です。
1年、つまり春夏秋冬を経過すると、建て主からいろいろな話しを聞くことが出来ます。
設計時に想定してことだけでなく、住んでから起こる想定外のことなども住まい手からお聞きできることもあり、次の設計に繋げることができますので、1年点検は私たち設計者もとっても大事なことと思っています。
1階の花屋さんは、春なので、色鮮やかな花々で賑わっていました。
一つ一つの草花が、大切に育てられていることが感じられます。
2階の窓辺の赤い花(名前を聞きましたが忘れました。)が、店を一層彩っていました。
今日は生憎の雨ですが、2階から下を見ていると、いろんな色の傘が通過していて飽きません。
この家は、敷地面積が31.3m2(9坪)、延べ床面積が67.87m2と非常に非常にコンパクトな住宅です。
ですからこの家は、家具が大きくなって住宅に近づいた家という意識で設計しています。
またスペースを有効利用するため、廊下は、リビングでもあり、ダイニングでもあり、キッチンでもあり、一つの機能に限定しないよう心がけています。
廊下に面した収納には、上手にレイアウトした書籍や植物、装飾品などが目を楽しませてくれます。
気張らず、自然な気持ちで、なおかつ綺麗に住みこなしてもらっているので、設計者としてもとても嬉しい気持ちになりました。
NO.34_AB-HOUSEの出来上がるまでのプロセスは、オンライン設計室をご覧下さい。
出来上がった姿は、住宅・建築WORKSをご覧下さい。
投稿者 ooto : 15:23
NO.35_KM-HOUSEが完成引き渡し
NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
NO.35_KM-HOUSEは、無事検査も通り、引き渡しが終わりました。
今回は、引っ越し前の完成写真を掲載しました。
このプロジェクトは、KMさんにはじめてご連絡いただいてから完成まで約1年6カ月が経過しました。
2世帯住宅であること、鉄骨構造4階建てであること、確認申請に時間が掛かったことなどが時間が掛かった要因です。
しかし、建て主家族はもとより、建設会社の協力もあり何とか完成にこぎつけました。
間口が狭く、奥行きが長い、いわゆるウナギの寝床と言われる敷地であり計画上、大きな規制になりました。
また近隣商業地域なので、高度斜線、日影の厳しい規制がありました。
この計画では、道路斜線を使わず、天空率という方法で、高さ制限をクリアーしています。
こういった敷地の計画は本当に難しく、慎重に計画を進める必要があります。
実はこの計画、建て主から、初期には大手ハウスメーカーP社でプランを検討したことを教えてもらいました。
しかしこの敷地は、大手ハウスメーカーのP社といえども、設計上制限が多すぎて対応できなかったとのことでした。
私たちの事務所では、最近こういった難度の高い都市型狭小敷地の3階4階建て住宅の設計を多く手掛けるようになりました。
背景には、住まい手の都心回帰の動きがあると思われます。
都市型住宅の需要は、旺盛であり、私たちも住まい手の期待に応えられるよう一層の経験を積んで行きたいと思っています。
投稿者 ooto : 19:52
NO.35_KM-HOUSEを更新(オープンハウス開催)
オンライン設計室NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
現場では最終仕上げ工事が進んでいます。
外部は玄関前の工事を除き、ほぼ完成しました。
壁の塗装やクロスは終わっており、床工事を残すだけの段階にまで進んでいます。
白系の壁が仕上がると、室内は明るく感じます。
各階では、床のコルクタイル工事が進んでいます。
今回は、ダーク系のコルクを使って落ち着いた感じに仕上げています。
コルクは、一枚一枚丁寧に手で張り付けていきますので、時間が掛かります。
コルクの表面は、一枚一枚適度にムラがあるので、全体で見るとそれが自然な感じになります。
あとは、電気や設備の最後の取り付けが行われます。
施主への引き渡しが近づき、現場は仕上げ工事の佳境に入っています
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■オープンハウスのお知らせ
クライアントのご厚意で、オープンハウスを行うことが出来るようになりました。
敷地は以下の通りの、あまり恵まれた条件ではありませんでしたが、古くからここにお住まいのクライアントと、話し合い、いろいろ工夫を重ねて、じっくり練り上げてた住宅です。
都心部の狭小住宅の典型的な事例です。
1,敷地面積51.7m2(15.7坪)の狭小地
2,間口(4.1m)が狭く、奥行き(12.6m)が長い所謂ウナギの寝床で、なおかつ北向き。
3,家族7人が住む、2世帯住宅
4,耐火構造、高度斜線、日影規制などの法律が厳しかった。
5,周囲の建物が近接していて、工事が難しかった。
6,地盤があまり良くなかったので、杭工事が必要だった。
公開日時:2010年3月6日(土)10:00〜17:00頃まで
場所:東急東横線中目黒駅から徒歩7分
ご希望の方は、こちらまでメールを下されば、詳しい地図をお送りいたします。
ooto@taikeisha.net
投稿者 ooto : 21:15
NO.35_KM-HOUSEを更新
NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
現場は、大工工事、家具工事がほぼ終わり塗装工事に入ってきました。
塗装は最終工程であり、そのまま仕上げとなるので一番気を使います。
家具は、コストダウンのため、おおよそ大工が箱をつくり、扉は建具や、引出類は家具屋が担当しています。
家具や扉の仕上げは、塗装仕上げなので塗装工事が、比較的多い現場だと思います。
今回、塗装屋さんの職人チームに声をかけてみました。
古沢塗装屋さんのチームです。
現場では、一心不乱に塗っていらっしゃるので声をかけるのに躊躇しましたが、気軽に応じてもらえました。
現場ではタオルを頭に巻いている塗装屋さんを良く見かけますが、剣道巻きと言っていらっしゃいましたが、風呂帰りのおばちゃん巻きと言ってもよいもので、少し滑稽です。(笑)
現場は、最後の仕上げが急ピッチに進んでいます。
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■オープンハウスのお知らせ
クライアントのご厚意で、オープンハウスを行うことが出来るようになりました。
敷地は以下の通りの、あまり恵まれた条件ではありませんでしたが、古くからここにお住まいのクライアントと、話し合い、いろいろ工夫を重ねて、じっくり練り上げてた住宅です。
都心部の狭小住宅の典型的な事例です。
1,敷地面積51.7m2(15.7坪)の狭小地
2,間口(4.1m)が狭く、奥行き(12.6m)が長い所謂ウナギの寝床で、なおかつ北向き。
3,家族7人が住む、2世帯住宅
4,耐火構造、高度斜線、日影規制などの法律が厳しかった。
5,周囲の建物が近接していて、工事が難しかった。
6,地盤があまり良くなかったので、杭工事が必要だった。
公開日時:2010年3月6日(土)10:00〜17:00頃まで
場所:東急東横線中目黒駅から徒歩7分
投稿者 ooto : 16:26
NO.35_KM-HOUSEのオープンハウス
NO.35_KM-HOUSEは最後の仕上げ工程に入っています。
以前のブログでお知らせしていますが、オープンハウスを行います。
この住宅の敷地は以下の通りの、あまり恵まれた条件ではありませんでしたが、クライアントと話し合い、いろいろ工夫を重ね、じっくり練り上げてた住宅です。
都心部の狭小住宅の事例です。
1,敷地面積51.7m2(15.7坪)の狭小地
2,間口(4.1m)が狭く、奥行き(12.6m)が長い所謂ウナギの寝床で、なおかつ北向き。
3,家族7人が住む、2世帯住宅
4,耐火構造、高度斜線、日影規制などの法律が厳しかった。
5,周囲の建物が近接していて、工事が難しかった。
6,地盤があまり良くなかったので、杭工事が必要だった。
公開日時:2010年3月6日(土)10:00〜17:00頃まで
場所:東急東横線中目黒駅から徒歩7分
内覧をご希望の方は、こちらまでメールを送って下されば、後ほど詳しいご案内をお送りいたします。
お気軽にご参加下さい。
投稿者 ooto : 12:55
NO.35_KM-HOUSEのオープンハウス
クライアントのご厚意で、NO.35_KM-HOUSEのオープンハウスを行うことが出来るようになりました。
敷地は以下の通りの、あまり恵まれた条件ではありませんでしたが、クライアントと話し合い、いろいろ工夫を重ね、じっくり練り上げてた住宅です。
都心部の狭小住宅の事例です。
1,敷地面積51.7m2(15.7坪)の狭小地
2,間口(4.1m)が狭く、奥行き(12.6m)が長い所謂ウナギの寝床で、なおかつ北向き。
3,家族7人が住む、2世帯住宅
4,耐火構造、高度斜線、日影規制などの法律が厳しかった。
5,周囲の建物が近接していて、工事が難しかった。
6,地盤があまり良くなかったので、杭工事が必要だった。
公開日時:2010年3月6日(土)10:00〜17:00頃まで
場所:東急東横線中目黒駅から徒歩7分
内覧をご希望の方は、こちらまでメールを送って下されば、後ほど詳しいご案内をお送りいたします。
お気軽にご参加下さい。
投稿者 ooto : 17:52
NO.35_KM-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
外部足場が外れ、住宅の外観が現れました。
都市計画的に近隣商業地域なので、高度斜線があり、屋根が斜めになっています。
外壁は中空セメント板で、正面は光触媒塗料を塗っています。
この塗料は、丁度漆喰塗りの壁のような感じで仕上がり、またその化学的な作用で汚れにくくなり、一挙両得の効果があります。
ちなみにここでは、4階レベルのガラスは、窓ふきしなくてすむように、ガラスに光触媒を塗っています。
もちろん見た目には分かりませんが。
また、ここは専用住宅なので、4階建てですが、ビルではなく、なるべく住宅らしく仕上げるように心がけました。
ビルと住宅が混在する町並みですが、住宅らしくすることで、住人の存在を強調しました。
最終仕上げの工程に入ってきたので、クライアントにも現場へ来ていただいて、素材や色の検討を行いました。
投稿者 ooto : 17:37
NO.35_KM-HOUSEを更新
NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
断熱工事が終わり、内装下地工事が進んでいます。
工事の中で、比較的地味な工事なので、見所が少ないように見えますが、大切なところでもあります。
耐火被覆、断熱材など、一見ラフな状態に見えますが、床、壁、天井の内装下地が出来上がることで、仕上がりが見えてきます。
今回は、敷地条件が狭くて、工事が難しかった分、解体工事や杭工事で手間取り、遅れていましたが、内部工事に入ってから順調に進み、予定通りに戻ってきました。
いよいよ、最終仕上げ段階になってきました。
森川君と、島田さんとの打ち合わせも、真剣に行われています
投稿者 ooto : 22:08
NO.35_KM-HOUSEを更新
NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
新年が明けて、工事が再開されました。
昨年中に外壁工事が完了していたので、年初の工事として耐火被覆が行われました。
耐火被覆とは、鉄骨に耐火性を持たせるための工法で、鉄骨部とともに、今回は外壁を耐火仕様にグレードアップするために行われます。
ちなみに、鉄は、高温になると強度が急激に無くなってしまいます。ニューヨークのテロ事件の時に、鉄骨構造のワールドトレードセンターが飴のようにグニャッとなって崩壊したことを思い出してください。
耐火被覆工事後の現場は、まるで鍾乳洞の中にでも入ったような感じです。
ちなみに昔はいわゆるアスベスト材が使われていたのですが、現在はロックウールを使います。
耐火被覆工事が終わると、内装の下地工事が始まりました。
ここまで工事が進むと、仕上げが見えてきました。
外壁工事が終わった状態を見ると、隣地との距離がほとんどありません。
都心はの工事は大変です。
投稿者 ooto : 19:12
NO.35_KM-HOUSEを更新
NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
躯体工事が終わり、仕上げ工事に入ってきました。
胴縁工事が進み、サッシ・ガラス取り付け、そして外壁工事と進んでいます。
隣の建物と近いところで約20センチくらいに接近しているので、今回は中空セメント板の内張工法を採用しました。
この工法は、内側から施工できるので、隣家が迫っている狭小敷地では良く採用します。また外壁が耐火構造になるので、耐火被覆と複合で、認定を取れるからです。
外壁工事と、サッシ工事が進むと大分、建築らしくなってきました。
また、現場が大分進んできたので、施主のKMさんを現場にご案内しました。
工事の進捗状況をご覧になって、一安心といったところでした。
投稿者 ooto : 17:39
オンライン設計室NOI.35_KM-HOUSEを更新
オンライン設計室NOI.35_KM-HOUSEを更新しました。
いよいよ鉄骨の建て方工事です。
非常に間口が狭く、奥行きが長い敷地であり、なおかつ敷地一杯に建ち、道路には電線類が張り巡らされているので、建て方は非常に大変です。
隣家や電線に気を使いながら、クレーンを操作するオペレーターの技術は、本当に熟練の技です。
写真を見て分かるように、クレーン車の幅が敷地幅とほぼ同じであり、作業の難しさを実感します。
現地で、見ているとハラハラ、ドキドキの連続です。
また、鳶の綱渡りのような見事な技で、鉄骨材はジョイントされていきます。
奥から手前側に、骨組みが組み立てられていきますが、最後の部材はクレーン車は道路側から作業をして終了しました。
建て方はようやく終了して、骨組みが立ち上がりました。
プロポーションの良い綺麗な骨組みが、すくっと建つと見ていてとても嬉しい気持ちになります。
見ていて安心感がある骨組みです。
骨組みは、ボルトをキチンと締めて初めて、所定の強度が出ます。
ボルトは、マーキングしながら締め付けます。
ボルトが締め終わり、構造設計者の久田氏に構造の検査をお願いしました。
今回は、一通り構造検査が終わったあとに、久田氏に今回の構造について、インタビューを行いました。
インタビュームビーをぜひみてください。
投稿者 ooto : 13:47
NO.35_KM-HOUSEを更新
オンライン設計室NO.35_KM-HOUSEを更新しました。
敷地は、予想に反して地盤が悪く、鋼管杭が打設されました。
敷地は幅が狭く、隣家が迫っており、なおかつ重機が敷地内で360度旋回出来ないので、杭工事はかなり大変でした。
165ミリ径の鋼管を10本を、十数メートルの深さで打設しています。
杭は”打設”という言い方をしますが、実際は回転させながら圧入しますので、騒音はほとんど起こりません。
昔、昔昭和の時代では、杭は”コンコン”と打ち込みましたが、現在はこういった騒音が起こる工法はほとんど行われていないと思います。
杭は支持地盤に到達したどうかは、機械の回転値、つまりトルク値で確認します。
今回は構造設計工房デルタの久田さん、山崎さんの立ち会いで杭工事の確認をしています。
投稿者 ooto : 11:11
NO.35_KM-HOUSEを更新
正式な真北測量を元に、プランニングを再検討した結果、4階の面積が当初計画に比べて、小さくなることが判明しました。
敷地の真北に対する傾斜角度、敷地形状などが計画にシビアに影響しています。
その結果、4階を両親のスペースにすることは、面積上不可能になりました。
子世帯は、2層必要なので、その結果、2階は親世帯、3,4階は子世帯になることが決定しました。
その他、施主の希望を整理して、計画をとりまとめました。
今回は、敷地のシビアさが、デザインやプランニングに計画に反映されています。
また施工者は、工務店4社に見積を依頼した結果、シマダ建設に決定しました。
シマダ建設には、NO.34_AB-HOUSEやNO.22_SB-HOUSEの工事をお願いしています。
工務店が決まり、無事工事契約を結びました。
確認申請は、約3カ月掛かりました。
書類の厚みは約9センチあります。
建築基準法の改正後、ともかく煩雑化していることが、施主にとってどれだけ役にたっているか疑問です。
こんな法律改正が、建築界の生産性を著しく落としていることは間違いありません。
こんなところにも、官僚中心のしわ寄せが来ています。
投稿者 ooto : 18:54
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