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NO.13_FT-HOUSEができるまで

Vol.15:大工インタビュー

(2002/11/15)

[2002/11/15]大工インタビュー


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家づくりにおいては、クライアント、建築家、作り手(工務店、職人)が協力しあうことが必要だと考えています。しかし住宅雑誌などでは、建築家にはスポットライトが当てられることが多いのですが、職人が紹介されることはあまりありません。

今回は、この住宅を仕上げていただく職人を紹介していきます。現代において一般の方は、なかなか実際に腕を振るっている職人を、見ることは少ないのでは、と思います。

住宅をつくる現場が、どのようになっているのか、どんな職人がこの住宅をつくっているのか、インターネットならではのフットワークの軽さで、職人にスポットライトを当ててみます。職人には匿名の仕事ではなく、記名の仕事をしてもらいたいと思います。ここでは小さな『プロジェクトX』をイメージしています。

また、この職人の仕事ぶりが、ご家族や友人となどの広がりの中で、見てもらえると、新しいネットワークが広がると期待しています。

なお、当事務所における、インターネット利用の基本方針は、デジタル活用術をご参照下さい。




大工ヒアリング

名前:山下友行
年齢:42才
家族構成:4人=妻、子供2人(娘)
出身地:東京都清瀬市

小さいときなりたかった職業
:自動車整備士

大工になったきっかけ
:実家が大工で4代目です。小さな時から、現場や刻みの様子を見ていたので、自然に大工になった。ただし、実家は兄弟が継ぎ、自分は独立した。

学生時代のこと
:工業高校、職業訓練学校を卒業した。19才の時、奈良の3重の塔の模型をつくり、都知事から金賞をもらった。つくることが好きだった。





修業時代のこと
:いわゆる親方の下に入って、修行を重ねたというやり方ではなく、基本的に一人で考え、腕を磨いて来たとのこと。基本的に全てを一人でこなすように心がけて来たとのこと。
しかし、親方は持っているとのこと。仕事の切れ目などに現場を見てもらい、アドバイスを受けているそうです。山下さんも、同様に、折りを見て若い人の仕事を指導しているとのこと。

また山下さんは、住宅が出来上がると、最後にご自分の娘さんに掃除をしてもらい、感想を聞くとのこと。これには素直に耳を傾けることにしているそうです。一般の人にどう見えるかを大切にしているそうです。




思い出に残る住宅
:吉野杉を使った五寸角の住宅をつくったこと。

大切にしていること
:『人に、どういう風につくったかを考えさせるつくり』
:『腕を見せる仕事』と『材を見せる仕事』を使い分けること。


趣味
:ラジコンの飛行機を飛ばすこと。これは本格的にやっている。バルサやカーボンを使ってつくっている。ただし、最近はあまり経費を掛けないように心がけているとのこと。


・見せていただいたラジコンの飛行機

 
・山下さんのスケッチ



(ボタンをクリックで、大工インタービューの動画が始まる。)


大戸の感想
:小山工務店の専務が一押しの大工の山下さんです。基本的に手元を置かずに一人で作業なさるそうです。有名建築家との仕事もあるとのこと。

私のとってもはじめてのタイプの職人さんです。これからよろしくお願い致します。



さて、今日の現場


キャベツ畑越しに見る

人参畑越しに見る


内部吹き抜け

以上です。?

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