TAIKEISHA 建築計画網・大系舎ロゴ

オンライン設計室

家づくり・リストに戻る

NO.27_TD-HOUSEができるまで

Vol.23:仕上げ工事その5

(2008/08/14)

仕上げ工事その5(2008/08/14UP)


1階の親世帯の和室の仕上げは、珪藻土塗りが行われています。
決して広くない部屋ですが、南向きで、明るく、気持ちの良い部屋に仕上がりそうです。
当初、ローコスト化の一環で、室内の多くは打ち放しのままでしたが、子世帯からのプレゼントで、珪藻土仕上げが急遽採用されました。


・光が、妙に入り込む部屋、


・見事な鏝さばき

左官屋さんの、見事な鏝さばきを見ていると、本当に面白いものです。
いつも思うのですが、左官屋さんに仕事を頼むのは、画家に絵を依頼するのと同じではないかと。
つまり、鏝さばき一つで、どんな感じにも仕上げることが可能です。

この部屋は、光の入り方が、繊細なので、いろいろな光の入り方を左官屋さんと想定しながら、仕上がり具合を塗りながら確認しました。

建築においては、左官工事だけではなく、全ての仕上がりに関して、前もって作業をしていただく前に、イメージを共有する必要が絶対に必要です。

それでも、現実には、良い意味でも、悪い意味でも、設計者が想定していたイメージとずれたりすることもあるのですが、それは人と人の共同作業である、建築の醍醐味でもあるといつも思っています。

近年の建築現場は、工場で前もって作られた、分かっている部品を、選んで組み立てる、いわゆる乾式工法が増えています。

しかし現場作業の多い、人間の手加減などがそのまま伝わる、湿式工法のおもしろさも、大切であると感じています。


・珪藻土のペースト


・左官職の石橋さん。以前にMS-HOUSEで漆喰を塗ってもらっている。


・家具工事(玄関収納)


・家具塗装


・ベランダ廻り


・袖壁を見る


・手摺り廻り