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NO.17_NA-HOUSEができるまで

Vol.04:インテリアへの愛着

(2003/02)
要約:現在お住いのお宅伺うと、家具などの持ち物の対する、NAさんのインテリアデザインに対する愛着が分かります。良き古いものを大切にしている様子には、感心させられました。(2003/02)

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NAさんのご自宅に伺うと、NAさんご夫婦の、『もの』に対する愛着、優しさが伝わってきます。
一つ一つのものに、うんちくや物語があり、お聞きしていると大変楽しいです。




・玄関廻り。ちょっした緑。傘の花柄もかわいい。



・綺麗に朝顔が咲いていました。



・朝顔のイメージもありました。(奥さんのイラストです。)



・ダイニングテーブル=ご主人が、中学生の時(多分20年くらい前)、お父さんが捨てようとした、机をキープし、塗装をご自分でなさって、今でも使っている机。新居に、この机の置き場所が指定されています。



・机は、奥さんのおじいちゃんからいただいたもので、自分でお気に入りのタイルを貼ったもの。
下の鞄は、ご主人のおじいちゃんが、兵隊で満州へ行ったときに使ったものを譲り受けたとのこと。



・本棚らしきものを収納に使っている。



・お鍋なども並べると楽しい。



・料理道具も楽しい。



・本棚は、食器棚に転用。



・学校用品と思われる引き出しを、拾ってきご自分で直して使っている。



・解体する寸前の住宅の、押入にあった杉板をご主人が持ってきた。何に変身するのでしょうか?



海から拾ってきたブイ。結構大きいですが、どこに置くのかな?




NAさんが大切にするものには、共通点があるような気がします。
人が、丹念に心を込めてつくったものでシンプルですが、ちょっとした表情があるものです。

いわゆる粗大ゴミであっても、NAさんに拾われたものは息を吹き返し、生き生きと輝いています。
いろんな言葉をいただかなくても、NAさんご夫妻の気持ちが伝わって来るので、設計に取り組みやすいですね。

こういった生きた"もの"達を、置く入れ物としての住宅は、どのようなイメージが相応しいか、難しい課題です。
前回のNAさんのご希望の"いわばキャンパスのような住宅"なのでしょうね。

私が一番初めにイメージしたものは、博物館、それも子供の頃行った、今は無き木造の市立博物館でした。
木造の床で、天井が高く、少しカビ臭く(てはいけませんが(笑))、珍しいものが一杯である興味津々な空間でした。

でも住宅には、生きている人間が住むところですから、冷静に考えると、博物館とは違いますね。主役は人間ですから。

と言うことで、設計は始まりました。思考錯誤が続きます。
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