オンライン設計室
Vol.04:インテリアへの愛着
(2003/02)
要約:現在お住いのお宅伺うと、家具などの持ち物の対する、NAさんのインテリアデザインに対する愛着が分かります。良き古いものを大切にしている様子には、感心させられました。(2003/02) |
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NAさんのご自宅に伺うと、NAさんご夫婦の、『もの』に対する愛着、優しさが伝わってきます。 一つ一つのものに、うんちくや物語があり、お聞きしていると大変楽しいです。 ![]() ・玄関廻り。ちょっした緑。傘の花柄もかわいい。 ![]() ・綺麗に朝顔が咲いていました。 ![]() ・朝顔のイメージもありました。(奥さんのイラストです。) ![]() ・ダイニングテーブル=ご主人が、中学生の時(多分20年くらい前)、お父さんが捨てようとした、机をキープし、塗装をご自分でなさって、今でも使っている机。新居に、この机の置き場所が指定されています。 ![]() ・机は、奥さんのおじいちゃんからいただいたもので、自分でお気に入りのタイルを貼ったもの。 下の鞄は、ご主人のおじいちゃんが、兵隊で満州へ行ったときに使ったものを譲り受けたとのこと。 ![]() ・本棚らしきものを収納に使っている。 ![]() ・お鍋なども並べると楽しい。 ![]() ・料理道具も楽しい。 ![]() ・本棚は、食器棚に転用。 ![]() ・学校用品と思われる引き出しを、拾ってきご自分で直して使っている。 ![]() ・解体する寸前の住宅の、押入にあった杉板をご主人が持ってきた。何に変身するのでしょうか? ![]() 海から拾ってきたブイ。結構大きいですが、どこに置くのかな? NAさんが大切にするものには、共通点があるような気がします。 人が、丹念に心を込めてつくったものでシンプルですが、ちょっとした表情があるものです。 いわゆる粗大ゴミであっても、NAさんに拾われたものは息を吹き返し、生き生きと輝いています。 いろんな言葉をいただかなくても、NAさんご夫妻の気持ちが伝わって来るので、設計に取り組みやすいですね。 こういった生きた"もの"達を、置く入れ物としての住宅は、どのようなイメージが相応しいか、難しい課題です。 前回のNAさんのご希望の"いわばキャンパスのような住宅"なのでしょうね。 私が一番初めにイメージしたものは、博物館、それも子供の頃行った、今は無き木造の市立博物館でした。 木造の床で、天井が高く、少しカビ臭く(てはいけませんが(笑))、珍しいものが一杯である興味津々な空間でした。 でも住宅には、生きている人間が住むところですから、冷静に考えると、博物館とは違いますね。主役は人間ですから。 と言うことで、設計は始まりました。思考錯誤が続きます。 |
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- Vol.01:土地探しなど
- Vol.02:土地が見つかった
- Vol.03:設計メモ
- Vol.04:インテリアへの愛着
- Vol.05:荻窪ラーメンその1
- Vol.06:第1回目の提案
- Vol.07:クライアントのイメージ
- Vol.08:第2回目の提案
- Vol.09:ディスカッション
- Vol.10:最終計画案
- Vol.11:相見積、工務店決定
- Vol.12:地鎮祭より
- Vol.13:荻窪ラーメン2
- Vol.14:基礎工事
- Vol.15:土台工事
- Vol.16:建て方工事(SE構法)
- Vol.17:NAさんインタビュー
- Vol.18:仕上げ工事その1
- Vol.19:荻窪ラーメンその3
- Vol.20:仕上げ工事その2
- Vol.21:仕上げその3(大工工事)
- Vol.22:クライアントの日曜大工
- Vol.23:飯村氏撮影の現場
- Vol.24:外壁塗装
- Vol.25:浴室・家具工事
- Vol.26:内部塗装工事
- Vol.27:オープンハウス
- Vol.28:最終工程
- Vol.29:塗装でフィニッシュ!
- Vol.30:ほぼ完成写真
- Vol.31:1ヶ月後(オープンハウス)
- Vol.32:9ヶ月後の様子
- Vol.33:1年点検
- Vol.34:事例集に掲載しました。
- Vol.35:住んでみて
- Vol:36:10年ぶりに
- Vol:37:子供の成長に対応
- Vol:38:改築工事が一区切り
- Vol.100:日常の風景