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NO.73_NI-HOUSEができるまで

04:まずは地盤調査

(2021.08.23)

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今回の計画地は液状化の可能性が高い地域であるため、地盤の状態が建築の計画に大きく影響を受けます。
そのため、実際に計画の詳細を詰める前に、既存建物の空いているスペースを利用して、地盤調査を先行して行いました。

木造ではスウェーデンサウンディングという地盤調査が一般的ですが、この調査では液状化の可能性を細かく検討できないため、今回は実際に土を採取して調べることが可能な、標準貫入試験を行いました。

通常は解体後の更地の状態で標準貫入試験を行いますが、地盤対策工事は地盤の状態によって大きく変わるので、計画中に調査を行うことがベストです。
今回の既存建物には駐車のための小さなスペースがあり、特殊な小型の調査機を使って調査が可能であったため、解体前の敷地で、事前に調査を行いました。

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(調査機のおしりを駐車スペースにつっこんでの調査)



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(既存の土間床を削り、下の地盤の調査をおこなう)



後日、採取したサンプルを使って試験を行い、地盤の強度や液状化の可能性を検討してもらいます。
その結果、おおよそ想定通り中間の砂層で、液状化の可能性が高くなることがわかりました。
土質のデータを用いて液状化対策方法を検討し、10mの深さまで地盤改良を行う計画となりました。

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