住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

千葉市郊外に建つ、木造2階建て住宅です。設計のテーマは老後の家です。
-Vol.9-
老後のすまい・漆喰の家
- TH-HOUSE -
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6,遠くからも関われること


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大戸さんの設計や工事監理の進め方の特徴として、関係者が情報を共有するBBSを活用していることがあげられます。
BBSについては、このシリーズのvol.7でも触れていますのでご参照いただきたいのですが、TH邸もBBSによって、設計者、施工者、建築主で情報のやり取りが行われました。

thbbs-0.jpg一般的な状況と少し違うのは、建築主であるTHさんご夫妻が一緒にいなかったこと。
ご主人が、タイ・バンコクに赴任中だった点です。

BBSは、限られた人のみが見られるいわば電子掲示板。
たとえば関係者が近くにいる場合でも、普段はそれぞれの生活や仕事があるので、いつも集まったり会って話したりすることはできません。

そこで、掲示板に必要な情報を書き出しておいて、各自の都合に合わせてそれを確認するというわけです。
マンション1階の連絡掲示板を思い出せば、分かりやすいでしょう。
 

thbbs-1.jpg←clickで拡大

thbbs-2.jpg←clickで拡大


BBSのすごい点は、それがネットワークで展開されるため、距離を問題にしないことです。
マンションの掲示板は、海外から見ることはできませんが、BBSなら問題なし。

ご主人は、バンコクにいながらにして、工事の様子を確認することが可能になりました。
オンライン設計室でアップされる画像情報と、このBBSの文字情報によって、遠く離れた地でも状況が逐次把握できたわけです。


thbbs-3.jpgBBSでは、奥さんや大戸さんからご主人への(事後)報告ではなく、オンタイムで設計者や施工者のコメントを見られますから、不安や気に染まない点はすぐに指摘することができます。

また、報告者のフィルターを通さない生の情報なので、的確に状況を把握できるでしょう。

バンコクほど遠く離れた状況でBBSを活用したのは初めてだったでしょうから、状況・情報を共有するという意味において、BBSというツールの可能性を、大戸さんも再確認したのではないでしょうか。
 

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