住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

墨田区の狭小地に建つ2階建て木造住宅。 間口が狭く、奥行の長い「したまちの家」です。
- NR-HOUSE -
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4,「模型を初めて見せてもらったときに、いいな!と思いました」

nr_0401.jpgnr_0402.jpg家ができてから3年あまりのNR邸。
ご主人が気に入っているのが「天井の変化」だといいます。
模型を見たときにいいと思った点も、2階空間のメリハリ、つまり天井高さの異なる空間がつながっている部分だったということですから、最初の印象がそのまま続いていることになります。

天井高さや床レベルに変化をつけて、空間にメリハリをつくりだすのは建築家住宅の特長の1つ。

大系舎が手がけたこれまでの住宅でも、その特徴をたくさん見ることができます。
特に狭小地の計画では、横への広がりが得にくい分、縦方向での広がりは重要なポイントとなります。
NR邸では、2階天井高の違いが、そのまま屋上にも表れて、屋上は二つのレベルを持つことになりました。
そして、このレベル差が小さな屋外スペースに変化を与え、ハンモックを吊って揺られたり水遊びをしたりと、楽しめる屋上空間を作り出しているのです。

「暮らしに家が付いてきてくれる感じでとても楽です。

住んでいてストレスを感じたことがありません」とご主人。
それは融通無碍に変化していくNRさん家族の暮らしに、家が対応できているということで、空間に強さがあることを意味しています。
その空間の強さを生み出すのは、住まい手の自由の発想とそれに応えられる建築家のアイデアだと言えるでしょう。

NR邸は、家族の成長とともに、これからもさまざまな面を見せてくれそうです。

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