住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

墨田区の狭小地に建つ2階建て木造住宅。 間口が狭く、奥行の長い「したまちの家」です。
- NR-HOUSE -
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2,「自転車を家の中に入れたかったんです」

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使い方が自由な場所の中でも、特に多用途に使えそうなのが土間です。
NR邸には、床面積に比べると過大とも思える、広い土間が用意されています。
その広い土間を希望した理由の1つが、自転車の収納だったというわけです。

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建売住宅などでは、自転車置き場は十分に考えられていないことが多く、玄関や駐車スペースの脇、ひどい場合には道路に自転車が置かれています。

最近は、高価な自転車も多いし、電動アシスト付き自転車などの精密機器(?)を雨ざらしにすれば耐久性も懸念されます。
その点、広い土間に収納できれば濡れることもなく、また盗難なども防げます。

NR邸の土間は、この他にミシンを置いて趣味の靴作りの場所にする予定もあったそうですが、現在はミシンも廃棄してしまったので、その分、広いまま。

nr_0202.jpgそして友人を招いてパーティをしたり、黒板塗料の壁で子供たちが落書きごっこをしたりと、まさに多様な使われ方がされています。

「そこまで考えていなかった」(大戸さん)そうですが、ちょうど2階のキッチンのところと、階段越しに土間部分がつながる関係になるのも、土間をよりアットホームな空間にしているようです。

小さな家だからこその大きな土間。
それは生活の幅まで広げてくれています。

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