住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

都内の旗竿敷地に建つ、木造三階建ての住宅。
Vol.12
旗竿敷地の住宅
- NH-HOUSE -
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3,「共働きの家は、生活動線を効率よくすることが
  暮らしを円満にするポイントです」


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これは現状の家に満足している理由をお聞きしたとき出てきた奥さんのコメント。

生活動線や家事動線という言葉は、間取りを考えるとき避けては通れません。毎日「不便だな」と感じることは、大きなストレスにつながります。

NH邸の動線の工夫について、特徴的なところを2つ、見てみましょう。

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まずは2階東側に一直線に配されたユーティリティと、そこに付随するように置かれたキッチン。
水廻りの配置は、「以前住んでいたマンションで、一か所にまとまっていたのがとても楽だったので、それに近いかたちに」という要望が実現したもの。
キッチンは、「コンロは左に、シンクは右に」という奥さんのこだわりからこの位置となり、結果的にユーティリティを含んだ回遊動線をつくりだしています。
キッチンから洗濯機まで4、5歩でつながるという超楽々動線で、さらにユーティリティは室内干しスペースでもあるので、洗濯物を干すこともできるのです。

また1階のクロゼット内トイレも特徴的。
1階は、玄関と廊下を除けば、広めの寝室とクロゼットがあるだけのプライベートな空間で、そのクロゼットの中にトイレが置かれているのです。
「アメリカ人の友人の家で、このかたちになっているのを見て、なるほど、これもアリなんだと思った」のだとか。
トイレには少し大きめのドレッサーがセットされていて、歯磨き、洗面さらに外出時の化粧までここでされているそうです。どんなに夫婦で分担しても、やはり仕事と家事を両立させるのは大変なこと。

少しでもストレスを減らし、効率よく家事がこなせるよう「自分たちの生活動線」をきっちり考えることの大切さを、NH邸は教えてくれます。

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