1,「割り切って考えることが大切かな」

NH-HOUSEはご夫婦とお子さん2人の4人家族。
「子供が大きくなり手狭になってきた」(奥さん)のが家づくりのきっかけだったそうです。
敷地はおよそ23坪の旗竿敷地。 都内の密集地としては驚くほど狭いわけではないけれど、3階建てにしても広々とした部屋の確保は難しいのが現実です。

そんな新居で3年弱を過ごし、「満足しています。強く後悔していることはありません」とご夫婦で口をそろえます。 そして家づくりを振り返って、なにが大切だったか、の問いにご主人が答えてくれたのが冒頭のコメントです。
「この家は、家族4人の住まいと割り切って、家族のことを優先して考えています。だから成り立っている部分は大きいと思いますね」
それは例えば「客間」がないこと、あるいは後ほどご紹介する、完全なプライベート空間である1階クロゼットのなかのトイレなどに表れています。
1年のうちに、何度あるかないかの来客に配慮するより、毎日の暮らしを優先するのは、当たり前のことに思えますが意外に難しいものです。
初めての、しかも一生に一度の家づくりとなれば、「親が泊まりに来たらどうしよう」、「友だちを呼んでパーティすることになったらどう使おう」などと、ついついあれもこれもと求めてしまうのは無理のないこと。 だからこそ、割り切って考えられるかどうかが、一層重要になるのでしょう。
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