住んでから少し時間が経過した住宅の様子を
レポーターの市川さんを通して表現しています

都内の旗竿敷地に建つ、木造三階建ての住宅。
Vol.12
旗竿敷地の住宅
- NH-HOUSE -
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1,「割り切って考えることが大切かな」

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NH-HOUSEはご夫婦とお子さん2人の4人家族。

「子供が大きくなり手狭になってきた」(奥さん)のが家づくりのきっかけだったそうです。

敷地はおよそ23坪の旗竿敷地。
都内の密集地としては驚くほど狭いわけではないけれど、3階建てにしても広々とした部屋の確保は難しいのが現実です。

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52nh_0102.jpgそんな新居で3年弱を過ごし、「満足しています。強く後悔していることはありません」とご夫婦で口をそろえます。
そして家づくりを振り返って、なにが大切だったか、の問いにご主人が答えてくれたのが冒頭のコメントです。

「この家は、家族4人の住まいと割り切って、家族のことを優先して考えています。だから成り立っている部分は大きいと思いますね」

それは例えば「客間」がないこと、あるいは後ほどご紹介する、完全なプライベート空間である1階クロゼットのなかのトイレなどに表れています。

1年のうちに、何度あるかないかの来客に配慮するより、毎日の暮らしを優先するのは、当たり前のことに思えますが意外に難しいものです。

初めての、しかも一生に一度の家づくりとなれば、「親が泊まりに来たらどうしよう」、「友だちを呼んでパーティすることになったらどう使おう」などと、ついついあれもこれもと求めてしまうのは無理のないこと。
だからこそ、割り切って考えられるかどうかが、一層重要になるのでしょう。

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