オンライン設計室
Vol.02:相談その2
(2003/06/07)
その後、メール交換を重ねて、kiさんの家族の輪郭が、徐々に見てきました。
kiさんは、まだ20代の女性ですが、この家づくりのキーパースンです。彼女が、ki家の取りまとめ役であり、これからの進行の舵取り役です。
おっとりしているように見えるのですが、3人姉妹の長女なので、なかなかのしっかり者のように感じられます。
ただkiさんは、相談の始まった時点で、おなかにお子さんがいらっしゃるので、出産をまたいだ家づくりの計画になります。
今回は、ご両親、祖父母の世帯も、コミュニケーションを取りながら、納得がいくように家づくりを進めるという意味では、少しスローなペースで、丁度良いと思っています。
お返事(2003/06/07)
大戸さん、早速ご丁寧なお返事を頂き有難うございました。
細かいところまで調べて頂き恐縮です。
> ■大家族の建て替えは、スタート台に付くまでが大変でしょうね。
> 各世代で、抱えている意識や問題が違うし、感覚も違う、価値観も違うといった具
> 合で、 建物は1棟なので、一本化するのが大変ですね(笑)
> 少し時間をかけて、皆で話あいながら妥協点を探りながらまとめていくのが理想で
> しょうね。もし頑固な方とかいらっしゃると、結構まとめが難しいこともあります。
(笑)
ほんとにそうなんです。特に祖父母は保守的で慎重派なので、説得するのに苦労します。(笑)
> ■居心地の良さとは、"住宅の良さ=ハード"と、"家族関係の良さ=ソフト"両面
> の反映でしょうね。でも、家族大勢で苦楽をともにできるのは、大きな財産ですね。
> 私は下町と言うことで、相撲部屋をイメージしてしまいました。スミマセン。
確かに近いものはありますね(笑)。うちの食事時はまるで旅館か寮のようです。
?
> ■まずこの敷地は、商業地域、防火地域という都市計画上の制限があり、残念ながら
> 木造で建て直すことは不可能です。
> ですから、建て替え時には耐火建築という、火事や震災に強い仕様を要求されます。
> 耐火建築とは、鉄筋コンクリート(RC造)、または鉄骨造(S造)、鉄骨鉄筋コ
> ンクリート造(SRC造)という構造が必要です。
> kiさんのお宅を拝見しないと何とも言えませんが、昔の住宅も材料工法により大
> きく違います。お祖父お祖母さんさんの思い入れも大きいかもしれませんね。
うちは曾おじいちゃんが道楽で建てたうちなんです。曾おじいちゃんは大の旅館好き
で、毎週1度は伊豆の大和館という旅館へ行っていたそうですが、2階部分は旅館の
部屋のような作りで1階部分はメリヤス工場として使っていたそうです。(現在は1
階部分を改造して一部をおじいちゃんの仕事スペース、車庫、両親と妹たちの部屋と
して使っています)

とくに旅館風の2階の座敷にある欄間は祖父母の故郷である滋賀県の「近江八景」を
描いたものらしく、とても気に入っているので是非再利用したいです。

鉄骨・鉄筋コンクリートのことも色々教えていただいて有難うございまし
た。良く判りました。
> ■kiさんがどのレベルの住宅をお望みか、分からない面が多いので、幅を持って
> 概算しますと、以下の通りです。
> あくまでも、数字だけの概算なので、単なる目安程度にお考えください。
もっと規模の小さな家でしかたありませんが、最低限、大き目の車が入る駐車場とひろ
いリビング(私が声楽・2人の妹がそれぞれクラリネットとサックスをやっているので
、サロンコンサートなんかができたらいいです)
それぞれの寝室(祖父母・両親・私達夫婦・妹達の分)、親子で使える大き目のキッチ
ン、大き目のお風呂は欲しいと思います。寝室以外の部分は全てオープンでもいいと
思います。それからなるべく光熱費のかからない家にしたいです。(今は家族が多いの
もあって光熱費もかさみます)地下はなくても良いと思います。
できれば家族で家作りに参加したいです。(壁塗ったり、タイル貼ったり)
こだわるところはこだわって、削れるところは削って、○○○万代でも可能でしょうか?
それから家作りを失敗しないために勉強しておいたほうが良いこ
となど教えてください。
kiさんは、まだ20代の女性ですが、この家づくりのキーパースンです。彼女が、ki家の取りまとめ役であり、これからの進行の舵取り役です。
おっとりしているように見えるのですが、3人姉妹の長女なので、なかなかのしっかり者のように感じられます。
ただkiさんは、相談の始まった時点で、おなかにお子さんがいらっしゃるので、出産をまたいだ家づくりの計画になります。
今回は、ご両親、祖父母の世帯も、コミュニケーションを取りながら、納得がいくように家づくりを進めるという意味では、少しスローなペースで、丁度良いと思っています。
お返事(2003/06/07)
大戸さん、早速ご丁寧なお返事を頂き有難うございました。
細かいところまで調べて頂き恐縮です。
> ■大家族の建て替えは、スタート台に付くまでが大変でしょうね。
> 各世代で、抱えている意識や問題が違うし、感覚も違う、価値観も違うといった具
> 合で、 建物は1棟なので、一本化するのが大変ですね(笑)
> 少し時間をかけて、皆で話あいながら妥協点を探りながらまとめていくのが理想で
> しょうね。もし頑固な方とかいらっしゃると、結構まとめが難しいこともあります。
(笑)
ほんとにそうなんです。特に祖父母は保守的で慎重派なので、説得するのに苦労します。(笑)
> ■居心地の良さとは、"住宅の良さ=ハード"と、"家族関係の良さ=ソフト"両面
> の反映でしょうね。でも、家族大勢で苦楽をともにできるのは、大きな財産ですね。
> 私は下町と言うことで、相撲部屋をイメージしてしまいました。スミマセン。
確かに近いものはありますね(笑)。うちの食事時はまるで旅館か寮のようです。
?
> ■まずこの敷地は、商業地域、防火地域という都市計画上の制限があり、残念ながら
> 木造で建て直すことは不可能です。
> ですから、建て替え時には耐火建築という、火事や震災に強い仕様を要求されます。
> 耐火建築とは、鉄筋コンクリート(RC造)、または鉄骨造(S造)、鉄骨鉄筋コ
> ンクリート造(SRC造)という構造が必要です。
> kiさんのお宅を拝見しないと何とも言えませんが、昔の住宅も材料工法により大
> きく違います。お祖父お祖母さんさんの思い入れも大きいかもしれませんね。
うちは曾おじいちゃんが道楽で建てたうちなんです。曾おじいちゃんは大の旅館好き
で、毎週1度は伊豆の大和館という旅館へ行っていたそうですが、2階部分は旅館の
部屋のような作りで1階部分はメリヤス工場として使っていたそうです。(現在は1
階部分を改造して一部をおじいちゃんの仕事スペース、車庫、両親と妹たちの部屋と
して使っています)

とくに旅館風の2階の座敷にある欄間は祖父母の故郷である滋賀県の「近江八景」を
描いたものらしく、とても気に入っているので是非再利用したいです。

鉄骨・鉄筋コンクリートのことも色々教えていただいて有難うございまし
た。良く判りました。
> ■kiさんがどのレベルの住宅をお望みか、分からない面が多いので、幅を持って
> 概算しますと、以下の通りです。
> あくまでも、数字だけの概算なので、単なる目安程度にお考えください。
もっと規模の小さな家でしかたありませんが、最低限、大き目の車が入る駐車場とひろ
いリビング(私が声楽・2人の妹がそれぞれクラリネットとサックスをやっているので
、サロンコンサートなんかができたらいいです)
それぞれの寝室(祖父母・両親・私達夫婦・妹達の分)、親子で使える大き目のキッチ
ン、大き目のお風呂は欲しいと思います。寝室以外の部分は全てオープンでもいいと
思います。それからなるべく光熱費のかからない家にしたいです。(今は家族が多いの
もあって光熱費もかさみます)地下はなくても良いと思います。
できれば家族で家作りに参加したいです。(壁塗ったり、タイル貼ったり)
こだわるところはこだわって、削れるところは削って、○○○万代でも可能でしょうか?
それから家作りを失敗しないために勉強しておいたほうが良いこ
となど教えてください。
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