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02:建築家との出会い


住宅建築などの本を読むと、設計士(建築家)を選ぶためには相性が大切だから、何人かとお見合いして気心のあった人を選びましょうと書いてあるのですが、打ち合わせの段階でこの人に頼むのはちょっと、と思ったときに簡単に断わることはできるのですか。

また、会っただけでも相談料のようなものを払う必要はありますか。

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建築家の仕事は、多岐にわたります。
家のデザインという仕事はもとより、工事費の調整をしたり、工務店との調整を行ったり、現場を監理したりと、いろいろ広い範囲にわたっています。

また、住宅建設は、一品毎に生産する世界ですから、施主にとって、一つ一つ納得しながら進める必要があり、そのためのナビゲーターという役割が建築士には必要です。

つまり建築士(建築家)はクライアントにとって、専門家としての代理者というスタンスです。

クライアントの代理者とは、専門家の立場で、施主の希望を設計図に直したり、施工業者の見積もりをチェックしたり、工事現場で手抜きがないか監督したりするというものです。

ということは、信頼できなければ断るのが当然だと思います。
良心的な設計者は、逆に自分と相性が合わないと向こうから遠慮してきますよ。

 大切なことは、始めに猶予期間をお互いに約束して、納得がいったら契約するようにすれば良いと思います。

依頼者が、曖昧に契約前に長々と相談を続けるのも、設計者に迷惑しますし、そのあたりの程度は世間の常識の範囲で判断して良いのではと思います。

それから、一度くらいの相談でお金を取られることはありません。

一歩進んで提案が欲しければ、建築家に相談してみてはいかがでしょうか?
無料か有料かは、きちんと事前に取り決めてすすめるのが良いでしょう。

ご自分の信頼できる設計者を、探せるかが家づくりの重要なポイントです。 (大戸浩)


(参照)"設計監理フロー"