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設計の指針(2006/01) 設計監理契約書を締結後、いよいよ本格的に設計作業が始まりました。 今回、作業に先立って、設計の進め方について以下のような指針をNKさんに提案しました。 1,典型的な郊外型住宅地なので、周囲のハウスメーカ住宅と同化し、かつ埋没しないようなデザインとする。 2,しかし突出したデザインではなく、シンプルで落ち着いたデザインを目指す。 3,3方向を道路で囲まれた角地なので、とても目立つ場所に建つ。だから平面図、つまり間取りだけを先行させていく設計方法ではなく、外観も同時に考えながら設計を進めていく。 4,クライアントの希望を、きちんとヒアリングして整理し、それらを交通整理しながら、予算の範囲で設計を収めていく努力を惜しまない。 NKさんには、上記の提案をご理解頂き、設計を進めていきました。 ここで、少し設計者としてのこの敷地に対するコメントを書きます。 一般的に、ハウスメーカーや、工務店がつくるほとんどの住宅は、ほぼ今回のような郊外型の敷地を念頭につくられています。 ですから、郊外の住宅地を見渡すと、ほとんど見慣れたような住宅地の景観に見えます。 しかし私自身は設計者として、このような典型的な郊外型の敷地は、実はとても手強いものだと感じています。 ハウスメーカーの展示場のように、百花繚乱のデザインの中で、その流れに乗るのではなく、きちんとした存在感を、さりげなく示すことはとても難しいと感じています。 ![]() 模型による屋根形状のシュミレーション(2006/02) 詳細な内部設計に踏み込む前に、外観としてのイメージを共有するために、マス模型をつくりました。 数種類の屋根を置いてみて、外観をシュミレーションしてみました。 ■斜線制限に素直に従った屋根形状=候補1 ○ロフトも大きくとれる。 ○デザイン的には良い。 △但し屋根が多少複雑になる。 △南側からの風圧力が建物に掛かる。この場所は、風の吹き上げ大きい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ■寄せ棟 △周囲に埋没する。 △ロフト空間がつくりにくい。 ○ローコスト ![]() ![]() ![]() ![]() ■片流れ屋根 △南側が、大きく見えすぎる。 △マスとして、周囲から突出する ○大きいロフト空間が可能 ![]() ![]() ■切り妻=候補2 ○シンプルで、美しい ○ロフトが大きくとれる ○南からの風圧力に対して負担が低い。 ![]() ![]() ![]() ![]() ■模型のがらくた ![]() ![]() 皆でスタディーしながら、イメージづくり |
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