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07:工務店への工事費の支払い


施工会社への工事費の支払ですが、通常はどのような形で予定しておけばいいのでしょうか?

・工事請負契約時
・上棟時
・竣工時
の3回程度に分割して支払うことが多いかと思いますが、それぞれの支払いの割合はどのくらいで考えておけばいいのでしょう?

 今回の資金計画では、○○○万円程度を銀行からの融資でまかなうつもりです。銀行は建物の保存登記が終わってからでないと融資の実行してくれないと思いますが、そうするとどうしても竣工時の支払割合が大きくなってしまいます。

他の依頼者の方などではどのようにしているのか教えて頂けると助かります。

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(あるクライアントからの質問)


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>施工会社への工事費の支払ですが、通常はどのような形で予定しておけば
>いいのでしょうか?

>1-工事請負契約時
>2-上棟時
>3-竣工時

>の3回程度に分割して支払うことが多いかと思いますが、それぞれの支払
>いの割合はどのくらいで考えておけばいいのでしょう

 

昔は、1/3づつが多かったですが、最近は4分割または、月払いという分割も行われます。

要するに、支払方法は契約書で取り決めることなのです。

ですから、比率を変えるか、回数を増減するかの2つの方法が考えられます。

例えば、3分割払いの場合でも

1回目1/4
2回目1/4
3回目1/2
という方法もあります。
 

また、
1回目手付け金
2回目1/2
3回目1/2

という方法もあると思います。 
ご自分の資金計画を考え、良い方法を建設会社と交渉すれば良いと思います。

>今回の資金計画では、○○○万円程度を銀行からの融資でまかなうつもり
>です。銀行は建物の保存登記が終わってからでないと融資の実行してくれ
>ないと思いますがそうするとどうしても竣工時の支払割合が大きくなって
>しまいます。
>他の依頼者の方などではどのようにしているのか教えて頂けると助かりま
>す。
 

私のこれまでの事例としては、2分割でお願いしたことがあります。
これは、クライアントの資金繰りの関係からです。
中間、完成時の各50%です。(ただし少額工事の場合です。)

また、ある事例では、工事期間中に、均等に月払いとした事例もいくつかあります。


この不景気の中で、建設会社には気の毒ですが、ある意味で建設会社の財務状況を計る指標にもなるかと思います。

ただし、あまりに不利な条件を、工務店に押しつけることは、アンフェアーなので、出来高に見合った支払いを方法の中で、可能な分割方法を、考えるべきだと思います。

 出来高の見合った支払い(出来高以上の過払いをしない。)をすれば、万が一工務店が倒産したときも、クライアントの被害が小限で済むと思われるからです。

以上です。

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2013年追記new.jpg

2007年から、住宅瑕疵担保責任保険が運用されて以降、工事完成後から10年間は、工事会社が倒産しても、建て主は住宅に関するトラブルは、基本的には守られるようになりました。

しかし、建築工事中に工事会社が倒産した場合には、上記の制度は適用外であり、発注者は守られているわけではありません。

その場合は、通常、工事中、工事の出来高より、それ以上の金額の過払いをしないという事が一番大切なことです。

その手法等して、月払い形式、出来高払い形式(通常第3者機関が入って有料)など、いろいろな選択肢があります。

当事務所は、建て主と相談して、最適な形式を選択しています。