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NO.84_HD-HOUSEができるまで

02:設計の方針

(2025.06.07)

設計の方針は、以下の通りです。

■テーマは、"終の棲家"

お住まいになるのは、7,80代の老夫婦です。
これまで都心で、製造業を営まれていて、リタイヤ後にここを終の棲家として住まわれます。

実はこの家は、30年以上前に中古で購入されたもので、一時ここに住んでいたのですが、家業の関係で都心に移住するようになりました。
この住宅は別荘として維持されていたのですが、新たに住むことになるので、基本的に見直しリノベーションすることになりました。

この家を設計することになったのは、私達が設計をさせていただいたこの老夫婦の息子さんの紹介です。
こういった施主との出会いは、設計者としてとても嬉しいものです。

■設計の方針としては、以下のことを考えました。

 ・バリアフリー化

 ・高齢者を元気にする内装デザイン

 ・落ち着いて、穏やかに過ごせる空間

▲この古い住宅の問題点は以下の通りです。

 ・昔の内外建具は、開口が低いので圧迫感がある

 ・躯体の精度が悪く、水平、垂直が取れていない

 ・内外仕上げ材の劣化が激しい

これらを念頭に設計を進めました。

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・開口部の高さが1800と、昔の基準

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・開口が低いので、室内が暗く感じる

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・開口が低いので、圧迫感がある

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・室内の至る所に歪みが起きている。

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・外壁の一部には、膨らみが出来ている

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・外部の一部には、腐りと錆が出ている

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・玄関ドアがたわみ、開閉がしづらい

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・縁側、戸袋の腐り