オンライン設計室
02:設計の方針
(2025.06.07)
設計の方針は、以下の通りです。
■テーマは、"終の棲家"
お住まいになるのは、7,80代の老夫婦です。
これまで都心で、製造業を営まれていて、リタイヤ後にここを終の棲家として住まわれます。
実はこの家は、30年以上前に中古で購入されたもので、一時ここに住んでいたのですが、家業の関係で都心に移住するようになりました。
この住宅は別荘として維持されていたのですが、新たに住むことになるので、基本的に見直しリノベーションすることになりました。
この家を設計することになったのは、私達が設計をさせていただいたこの老夫婦の息子さんの紹介です。
こういった施主との出会いは、設計者としてとても嬉しいものです。
■設計の方針としては、以下のことを考えました。
・バリアフリー化
・高齢者を元気にする内装デザイン
・落ち着いて、穏やかに過ごせる空間
▲この古い住宅の問題点は以下の通りです。
・昔の内外建具は、開口が低いので圧迫感がある
・躯体の精度が悪く、水平、垂直が取れていない
・内外仕上げ材の劣化が激しい
これらを念頭に設計を進めました。
・開口部の高さが1800と、昔の基準
・開口が低いので、室内が暗く感じる
・開口が低いので、圧迫感がある
・室内の至る所に歪みが起きている。
・外壁の一部には、膨らみが出来ている
・外部の一部には、腐りと錆が出ている
・玄関ドアがたわみ、開閉がしづらい
・縁側、戸袋の腐り