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NO.34_AB-HOUSEができるまで

20:狭小地住宅としての工夫

(2017.08.24)


この敷地は、たった9.5坪という超狭小地に建っています。

そのため、設計上及び工事上でいろいろな工夫を行っています。

■プラン
狭さを克服するために考えたことは以下の通りです。

・空間を兼用する。
空間にいろいろな機能を持たせ、兼用することがポイントです。
そこを廊下と名付けると、人が通る時だけ使われる空間です。人が通らないときは、全く無駄な空間になります。廊下であり、キッチンであり、ダイニングであれば、狭くても多様に使うことが出来ます。
このように空間に室名を付けて、空間を限定してしまうことは避けるのがポイントです。
・外に開く
常に外に開くように心がけて設計しています。
ダイニングの窓を開ければそこには花台があります。道行く人に語りかけるような仕掛けですが、意識が外に向き、住宅だけで完結させないことが大切です。
そもそも1階は店舗なので、町に対して開いている建築です。

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■建築構法
・防火地区であり、3階建ての場合は耐火構造が求められます。そのため、敷地一杯に建てるには、鉄骨造となりました。
RC造や木造(耐火)では、職人が外側から仕事をする必要があるので、建築が小さくなってしまいます。

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・駅前の商店街に位置するので、隣の建物との間隔はほとんどありません。
そのため、ALC無足場構法で外壁をつくり、間口をなるべく広く取るような工夫をしました。
ただし、近接する既存建築に対しては、工事上注意が必要になります。




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