下町のJR駅前に建つ、3階建ての店舗併用住宅のプロジェクトである。敷地の広さはたった31.3m2(9.5坪)で、間口×奥行きは、3.7M×8.3Mでの狭小敷地である。
前面道路はかなり人通りがあり、1階は家業の花屋、2，3階は住居として計画されている。
家族は、70歳代の老夫婦を含む3人家族の2世帯住宅でもある。老人にも優しい、いわゆる"楽の住処"としての配慮が必要になる。
花屋なので生花を守るために、西日よけの庇を、不燃木材でつくり、ファサードのデザインアクセントとしている。住宅ではあるが、その小ささから、家具が巨大化して住宅になったと考えて計画した。

DATA

　

所在地：

東京都台東区

構造:

鉄骨構造3階建て

竣工:

2009年

敷地面積:

31.3m2(9坪)

延床面積:

67.87m2

施工:

シマダ建設

構造設計:

構造デザイン（担当：山領）

撮影：

飯村昭彦(一部　建築計画網・大系舎)