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NO.35_KM-HOUSEができるまで

Vol.20:とりあえずの完成

(2010/03/17)

NO.35_KM-HOUSEは、無事検査も通り、引き渡しが終わりました。
今回は、引っ越し前の完成写真を掲載しました。

このプロジェクトは、KMさんにはじめてご連絡いただいてから完成まで約1年6カ月が経過しました。
2世帯住宅であること、鉄骨構造4階建てであること、確認申請に時間が掛かったことなどが時間が掛かった要因です。
しかし、建て主家族はもとより、建設会社の協力もあり何とか完成にこぎつけました。


間口が狭く、奥行きが長い、いわゆるウナギの寝床と言われる敷地であり計画上、大きな規制になりました。
また近隣商業地域なので、高度斜線、日影の厳しい規制がありました。この計画では、道路斜線を使わず、天空率という方法で、高さ制限をクリアーしています。
こういった敷地の計画は本当に難しく、慎重に計画を進める必要があります。

実はこの計画、建て主から、初期には大手ハウスメーカーP社でプランを検討したことを教えてもらいました。
しかしこの敷地は、大手ハウスメーカーのP社といえども、設計上制限が多すぎて対応できなかったとのことでした。

私たちの事務所では、最近こういった難度の高い都市型狭小敷地の3階4階建て住宅の設計を多く手掛けるようになりました。
背景には、住まい手の都心回帰の動きがあると思われます。
都市型住宅の需要は、旺盛であり、私たちも住まい手の期待に応えられるよう一層の経験を積んで行きたいと思っています。


・朝の早い時間には正面に日が当たります。


前の道には、多くの人の往来があります。


・遠くに私鉄の線路が見えます。


4階の居室。日当たりが非常に良い。


・同上


・4階の低い部分は収納。



・階段室。凹みを収納として利用しています。床はコルクタイル。


・階段見下げ。


・階段室から居室を見る。


・3階の居室(LDK)


・同上。


・居室は狭いので、空間を利用して収納を多くつくった。


・同上の家具を空けたところ。


・玄関も収納を多くつくった。


・ベランダから、道路を見る。


引っ越しが終わったとの連絡をいただき、ほっとしています。
後日生活が落ち着きましたら、写真を撮らせていただきたいと思っています。