オンライン設計室
Vol:10:土のサンプル
(2012/08/24)
地質調査が終わると、後日に報告書と、土のサンプルが送られてきます。
調査の結果、杭を使わない直接基礎(ベタ基礎)という方法で工事を進めることになりました。
土は、土質工学という専門分野があり、土の性質や強度を見極めることは、難しい判断が必要になります。
建築の場合、上部建築本体を支える基礎をどうやってつくるかは、非常に重要なことになります。
今回のFJ-projectは、荒川流域近郊に位置し、高度な判断が必要でした。
幸いこの地域にしては、相当良い地盤であることが分かり、支持杭は使わない直接基礎で十分に耐力があることが分かりました。
土のサンプルは実際に触ってみると、各地層の性質の相違がよく分かります。
今回基礎を支えるのは、小石混じりの礫層と呼ばれる層です。
粒が大きいので、いわゆる液状化の危険もない地盤です。
また数メートルの地点に、シルト質細砂と呼ばれる砂の層がありますが、これは厚みが薄いので影響が少ないことが分かりました。
8メートル付近から下は、シルト層が続きますが、触ってみるとこの層の土は意外と粘りがあり、ほとんど粘土に近いような感触でした。
- Vol.01:はじめまして
- Vol.02:間口が狭いビルの計画
- Vol:03:地盤調査ハンドオーガー編
- Vol:04:大学移転整備計画
- Vol:05:計画を再開しました。
- Vol:06:ようやく工事契約です。
- Vol:07:解体工事
- Vol:08:地盤調査を行いました。
- Vol:09:掘削工事が始まりました。
- Vol:10:土のサンプル
- Vol:11:床付けから柱脚金物を設置
- Vol:12:基礎工事
- Vol:13:鉄骨製品検査
- Vol:14:基礎工事その2
- Vol:15:建て方工事その1
- Vol:16:建て方工事その2
- Vol:17:構造見学会
- V0l:18:柱の溶接
- Vol:19:外壁ALC工事
- Vol:20:開口からの眺め
- Vol:21:耐火被覆工事
- Vol:22:仕上げ工事
- Vol:23:足場が外れました。
- Vol:24:ラストスパート
- Vol:25:ようやく完成です。