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NO.42_FJ-BUILが出来るまで

Vol:08:地盤調査を行いました。

(2012/08/01)

今回は、古い建築が、敷地一杯に建っているので、これらの解体工事が終わるまで、本格的な地質調査を行うことが出来ません。

今回の計画では、近隣データーを参考にして、想定した地盤で、基礎設計を行っています。


ところで、地盤の状況は、地下の基礎や杭の形態だけでなく、上部の本体の設計まで影響してきます。
たとえば、今回のような直接基礎を計画する場合は、上部の荷重を分散させるために柱の本数を多くして、1本あたりの荷重を減らすことが、合理的な計画になります。

一方もし杭が必要な場合は、杭の本数を減らすために、上部構造の柱の本数を減らすほうが合理的な計画になります。

このような理由で、数メートルまので表層で、直接建物本体を支えるか、3-40メートル下の支持層まで、杭を打設するかで上部構造の計画は、異なってきます。

また敷地形状として、間口が狭く、奥行きが極端に長いので、もし杭工事が行われる場合は、杭構法が限定されてしまいます。
このように、この建築は非常にシビアな判断が要求されます。


近隣データーを見ると、今回の敷地付近では、数メートルまでの地盤は、かなり良い状態が想定されるので、直接基礎で設計することを前提に計画を進めました。


計画段階では、地質調査の機械を入れることが困難だったので、可能な調査方法で、前提条件になっている地層を確かめながら計画を進めて来ました。

この様子は、すでにオンライン設計室でレポートしています。
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さて、解体工事の終盤に古い建物の基礎を撤去するので、その付近の地層を見ると、近隣データーと同じであり、こちらの計画はそのまま進めても良いという確信を得ることが出来ました。

解体後、本格的な地盤調査を行い、正しいデーターを入手することが出来て一安心でした。


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・古い建物の解体は終わり、敷地の全体が見渡せます。

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・間口が狭いことを実感します。

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・基礎解体時に、表層の地盤を目視で確認しました。


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・ユンボを使って、地層を確認。

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・ボーリング調査。


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・おもりを落とし、N値を確認する。


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・地下からサンプルを採取。(-5M付近)


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・大きめの砂利も出てきた。

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・奥は、ハンドホールにて表層地盤の状態を確認した。


以上の通り、何回もプロセスを経て、ようやく着工の準備が完了しました。
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