オンライン設計室
Vol.02:間口が狭いビルの計画
久々になりますが、オンライン設計室NO.42_FJ-BUILを更新しました。
今回の計画地は、間口5.3メートルに対して、奥行きが27メートルと大変細長い敷地形状をしています。
実に、間口対奥行きの比率は、1:5です。
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こういった敷地は、通称うなぎの寝床といわれ、計画する上で難しいことが多いです。
1階から3階までの下の階はテナントビル、4階、5階は住宅として計画します。
特に今回は、1階から3階まではテナントビルとして計画しますので、間口が狭いことは、周辺へのアピール度が落ちる、出入りの動線がつくりにくいなど、難点になりやすい。
しかし、出来るだけ建築的な工夫で少しでも、価値がある建築をつくるこが、設計者に与えられた仕事です。
今回は、いろいろなパターンを検討しています。
ここではその中で代表的な3つの計画パターンを紹介します。
■A案
まずは、1階の室内間口を最大限に活用するための計画です。
上階へのアプローチは、2階まで階段で上がり、2階からエレベーターを使います。
地上階は、少し中に入れば、室内の間口が確保されます。
しかし、2階までは階段を登らなければならないこが、最大のデメリットになってしまいます。
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■B案
真ん中あたりに、階段室とエレベーター室を配置する案です。
この案は、階段コアを真ん中に、道路側のスペースと奥のスペースに分割されてしまい、小さなスペースの集積になってしまうことが難点です。
また奥のスペースは全く採光がとれませんので、すぐに廃案になりました。
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■C案
一番奥に、階段とエレベーター室を配置した案です。
1階が通路で間口が狭くなりますが、2階以上は良好なスペースがつくれます。
また道路側に、2階への専用階段を設けることで、1,2階を一つのテナントが使えることも出来るので、デメリットばかりではないと想定されます。
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今後は、このC案を元に設計を進めることになりました。
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- Vol.01:はじめまして
- Vol.02:間口が狭いビルの計画
- Vol:03:地盤調査ハンドオーガー編
- Vol:04:大学移転整備計画
- Vol:05:計画を再開しました。
- Vol:06:ようやく工事契約です。
- Vol:07:解体工事
- Vol:08:地盤調査を行いました。
- Vol:09:掘削工事が始まりました。
- Vol:10:土のサンプル
- Vol:11:床付けから柱脚金物を設置
- Vol:12:基礎工事
- Vol:13:鉄骨製品検査
- Vol:14:基礎工事その2
- Vol:15:建て方工事その1
- Vol:16:建て方工事その2
- Vol:17:構造見学会
- V0l:18:柱の溶接
- Vol:19:外壁ALC工事
- Vol:20:開口からの眺め
- Vol:21:耐火被覆工事
- Vol:22:仕上げ工事
- Vol:23:足場が外れました。
- Vol:24:ラストスパート
- Vol:25:ようやく完成です。