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  家づくりのプロセス、”出会いから設計及び工事”の記録集です。
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Vol.03:計画の再開

16坪狭小地 / RC住宅 / 地下音楽室
NO.29_KT-HOUSEができるまで
(2008/冬)

計画の再開(2008/12)


KT-HOUSEを、久々に更新しました。


■これまで休止していた理由
2007年夏から始まったこのプロジェクトは、この半年間、休止していました。
KTさんと相談して、工事費が落ち着くまで待つことにしていたからです。

休止の理由は、主に住宅を取り巻く建築工事の高騰などの経済的なものです。
当初、この住宅は、地下1階、地上4階建てで計画を進めていました。
そして2008年春には実施設計及び構造計算も完成させ、確認申請を提出する直前まで作業は進んでいました。

しかし設計が完了した2008年の春の時点では、鉄材の高騰が激しく、また石油の値上がりに端を発した住宅部品の値上がりで、工事見積金額が、予定金額を大幅にオーバーするという事態になってしまいました。

特に設計期間の半年の間は、建築資材高騰が一番激しい時期と平行してしまい、最終的に工事費において苦戦する結果になってしまいました。



・初期4階建て計画案(地上は鉄骨造)


・初期4階建て計画案(地上は鉄骨造)



■異常な経済事情だった2008年
私自身初めての体験なのですが、2008年の春頃は、鉄骨材は、時価でしか値段が付かないという異常事態になっていました。
鉄材は時価であり、1週間毎に値が変わるというから、話しになりません。
笑い話ではありませんが、まるで寿司屋のネタのようでした。
通常、建築工事においては、工事金額が確定してから工事契約を結びます。
しかし、今回は、地下工事があり、実際の鉄骨工事は工事契約後、3ヶ月程度後になります。
鉄骨工事費は、その時点で再度見積をして確定させるというのです。

鉄骨構造ですから、鉄材の工事費に占める割合は高く、また工事金額が定まらない工事契約など、出来ないということで、KTさんと相談して、しばらく落ち着くまで工事を休止することにしました。

2007年から2008年は、住宅だけでなく世界経済にとって、たいへんな激動の年です。
特に、建設資材や石油製品の新興国の需要が増えて、国際的情勢が原因で資材が高騰するということを、実感した年でもあります。

最近、大手鋼材メーカーが、薄型鋼板(建築では主に屋根や外壁材に使います。)において、価格カクテルが行われていたのではないか騒がれていますが、そういったことは現場の人間とては、実感していたLことでした。


■仕切り直しで再出発
現在、世界的な金融不安に襲われていますが、異常な資材高騰は一段落しています。
KTさんと相談して、そろそろ再開しても良いのではと判断し、計画を再出発することにしました。
ただし、休止期間中に計画自体の見直しも行っていました。

当初、地下1階・地上4階建ていう構成でしたが、地上3階建てで見直して見ることにしました。
実は建築基準法上、3階建てと4階建てでは、内部階段の扱いが大きく異なります。
4階建ては、階段室に防火ドアを設け、区画しなければなりませんが、3階建てにその必要はありません。
当然工事費もその分下がります。
また、地上の構造も鉄骨造を中止し、RC構造を採用しました。
鉄骨造にくらべ、RC構造は鉄材の工事費に占める割合が低いからと言う理由もあります。
ということで、地下1階地上3階建てのRC構造として再出発することになりました。


・敷地全景


・敷地はコイン駐車場として一時活用しています。

 

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