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NO.29_KT-HOUSEができるまで

Vol.01:計画の問い合わせから

(2007/初夏)

はじめまして(2007/06)


大系舎
大戸さま

はじめまして。
貴社のサイトで、都心の狭小地に建てられた家を拝見し、とても興味をもち、電話で森川さまとお話させていただきました。


さっそくですが、考えている工法で今あたっている業者さんのホームページをお知らせします。

<地下業者>
・※※※※
・※※※※


<スチールハウスの業者>
・※※※※
・※※※※

お電話でも申しましたとおり、
地下室は鋼製地下室を希望しています。
ほかにも鋼製地下室を扱っている業者はあるのですが、
上家に重いものを乗せたという経験がある業者がいいと思い、
上記の2箇所に話を聞いています。
上家の依頼先が決まれば、
地下室業者さんと一緒に設計等の打ち合わせということになるそうです。

上家については、希望のものが建てられるのであれば、
重量鉄骨でもいいと思っていますが、
現在、スチールハウスにとても魅力を感じています。
上記のスチールハウス業者のみでというわけではありませんが、
4階建てを建てられるスチールハウス業者さんは限定されるようです。
(経験があるという意味かもしれませんが。)

<建築場所等>
○○区△町□ (地下鉄駅徒歩1分)
防火地域
第1種住居地域
第3種高度地域
敷地 55,35?(16,74坪)
建蔽率 70%(60%+防火地域の10%)
容積率 248%(240%というくくりかもしれません)
間口 6,3m
奥行き 8,6m
道路 南公道6,2m(一方通行道路)
現況 更地

防火地域ということで、かなり制約を強いられることは
大体のところは理解しているつもりです。
どうしても譲れないところとしては、
地下室を壁や階段でさえぎられることのない大きい空間にしたいことと、

車を2台並列で入れたいことです。
(車は普段は1台なのですが、月に1度ほど2台になります。)
実は、この並列に入れるということで、今のところ、
壁幅をあまり取らないスチールハウスが適当ではないかと思っています。
コストついては、まだ見積書を出してもらっていないので
実際のところはわかりませんが、
重量鉄骨より高くなることはないと聞いています。

現在は、上記の会社に話をいろいろ話を聞いて
プランなど出してもらっているという段階ですが、
貴社のHPを拝見して、設計のアイデア、監理については、
別のところにお願いしたほうがいいのかと思い始めました。
ただ上記のような希望で、果たしてそちらにお願いするものかどうか
わからなかったもので、お電話してみました。
お話をお聞きすることができたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

KT
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RE:はじめまして(2007/06)



はじめまして、KT様。
建築計画網・大系舎の大戸です。

このたびは、ご相談いただきありがとうございます。
さて森川からの話では、地下室付きの住宅をお考えのようですね。


■地下室について
当事務所ではRC構造の地下室は、これまで何度か手掛けたことはあります。
ただRC地下室を選択した理由は、地上部の構造が、RCまたは重量鉄骨造であったので、その重さを支えるために、RC構造の必要がありました。


一方、鋼製地下室については、実際に使ったことはありませんが、以前検討したことがあります。そのとき、やはり※※※と※※※に問い合わせしたことがあります。

そのときは上部が軽い木造住宅などは、鋼製地下室で十分であると感じました。
また狭小地であれば、厚みが薄くて済む鋼製地下室のほうが、室内面積をより広く取れるので、適しているように思えます。


要するに、問題は上部構造を受けても、耐力的に大丈夫であるかどうかだと思います。


スチールハウスについて
またスチールハウスについては、事務所の近くにも施工例があります。私自身は手掛けたことはありません。それは3階建てでしたが、木造の骨組みに近いもので、骨が細く少し華奢な感じがしました。もちろん構造計算するので耐震性は問題ないでしょうが、開口部の自由性などがポイントになると思います。

今日スチールハウスのメーカーにメリット、デメリットを電話で問い合わせましたが、木造感覚で4階建てが建てられる良さがある一方、耐火被覆の必要性、耐力壁の制限、つまり開口部制限があるように感じました。プランニングをどの程度制限するかが重要なポイントであると思います。


設計監理について
さて、設計監理について。
もちろん、もし条件が整えば、ぜひご協力させていただければうれしいです。
その場合、上部にスチールハウスを使うことでも構いませんし、一方構造設計者を入れて鉄骨構造をオリジナルに設計しても構いません。


要するに設計時には
・建物はどの構法を選択することが、トータルとして今回のプロジェクトに適しているか・コストの比較はどうか
・安全性はどうか
・住みやすさはどうか、つまり設計の自由性はどうか
・お話しをお聞きして、最良のデザインを行う

など、いろいろ検討してより良い住宅に仕上げていくのが私たちの仕事です。


また工事監理段階では
・設計図通り工事は進んでいるか。
・手抜き工事はないか
などをチェックします。


私たちは、建築の専門家として、KTさんの代理人という立場で、設計から工事監理まで
をサポートさせていただきます。


敷地調査について
今回は、いろいろな条件が、難しそうですね。
敷地面積、防火地域、4階建て、もしかすると地盤なども条件が厳しそうですね。
場所は大体分かります。大分以前ですが、建設地の近くにある設計事務所に勤めていたことがあります。

さて、もしよろしければ、一度敷地を拝見させていただいても構いませんか?
敷地条件を見ながら、ご提案させていただくことで、いかがでしょうか?

また、一度お会いできないでしょうか。
現場または、当事務所、またはそちらに伺っても構いません。


スチールハウスや、鋼製地下室ももう少し詳しく調べないと、きちんとお答えできません。敷地調査をしてから、きちんとしたお返事をさせていただければと思います。

また、この条件に近い、当事務所で手掛けた4階建て住宅は、多分浅草のSB-HOUSEですが、先方のOKが取れれば、ご案内しても構いません。


ということで、以上とりあえずお返事です。
よろしくご検討くださるようお願いいたします。

それでは失礼いたします。

***** 建築計画網・大系舎 Hiroshi Ooto<ooto@taikeisha.net> *****
***** https://www.taikeisha.net *****


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その後、敷地の大きさと計画規模がほぼ同じである、浅草のSB-HOUSEを案内し、実際の建物を見学していただきました。 その後正式な設計監理契約を結んでいただき、計画がスタートしました。

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