オンライン設計室
08:リノベーション完成
(2025.03.25)
リノベーション工事が完成しました。
明治に建てられた建物で、現代とは多くが異なる仕様の住宅。
構造体のコンクリートの基礎や金物、耐震壁はなく、劣化や歪みも見られました。
また、断熱材はほとんど入っておらず、梯子状の急こう配の階段は使いにくいものでした。
今回の工事では、コンクリート基礎の新設や金物・耐震壁設置の耐震補強工事を主に行い、同時に断熱補強や階段・仕上げのリニューアルを行いました。
劣化していた構造体の入れ替えも行ったため、ほぼスケルトンからの改修工事となりました。
(リノベーション後)
(リノベーション前)
奥の部分の外壁は、耐震壁の増設や窓の改修のため、既存の外壁を撤去してガルバリウム鋼板のサイディングで仕上げました。
(1階居間)
(リノベーション前)
以前から使われていた表しの梁・根太はそのまま表しで使用して、古い部分と新しい部分が混在した居間。
壁の中に隠れている柱は、多くを入れ替えました。
(1階居間)
(リノベーション前)
居間に続く居室は段差を解消したフラットな床として、居間と連続したスペースになっています。
耐震壁を増設して、耐震性を向上しています。
基礎工事からやり直し、しっかりとしたコンクリート基礎に緊結しています。
(緩やかな階段に造り替える)
(リノベーション前)
既存の階段は、梯子に近い急な勾配であったため、緩やかな階段に造り替えました。
(2階居間)
細かく仕切られていた2階は、中心に広々とした居間を設けました。
ミニキッチンを設けて、人の集まることができるスペースになっています。
(ハーフユニットバス)
ユニットバスを新設。明治仕様の低い階高のため、天井部分は現場で自由に作れるハーフユニットバスを採用しました。