オンライン設計室
04:基礎工事
(2024.11.05)

既存の建物は束石の上に直接柱がたっており、コンクリート基礎がない状態でした。
これでは十分な耐震補強は期待できないため、今回の工事でコンクリートの基礎を造っていきます。
今回の計画では、既存の外壁面を残してその内側にコンクリート基礎をつくり、2重の壁として補強を進めていきます。

既存の柱を極力残しながらの工事となるため、解体後の既存の状態を確認しながら、補強をかけたり、柱を入れ替えたりと、下準備に手間がかかります。
そのため、基礎工事は数回に分けて行われました。

(既存の柱は束石に乗っているだけの状態)

(まずは基礎工事を行うための補強をかける。仮筋交で一時的に補強する)

(基礎の配筋)

(基礎底盤を作ってから、サポートを入れて柱を切断。その後に立ち上がりを作ります)
一部、過去に増築された部分には無筋ですがコンクリート基礎があったため、鉄筋を抱き合わせる補強を行いました。


(既存の無筋コンクリート基礎に穴をあけ、鉄筋を抱き合わせて組んで補強を行う。)
補強を入れながらブロック分けして工事を進め、ようやく基礎が完成しました。
基礎工事で1か月程度。
なかなか大変な工事でしたが、しっかりとした基礎を作ることができました。



(基礎完成)
