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NO.72_OG-HOUSEができるまで

column:コロナ後の「したまちの家」のカタチ

(2021.01.04)

コロナによるパンデミックは、私達の仕事の在り方だけでなく、生活全般の変化を、家という空間に引き起こしました。

以前のような「仕事と日常生活は完全に分離」する前提の家のカタチから、「仕事と生活が融合」した家のカタチに移行しつつあると感じています。

そのため一言で言うと、家のカタチが「仕事場から完全に分離された休息の場」から、「仕事や日常を含めた生活全般を楽しむ場」に変わりつつあります。

そのような変化を、私達の手掛ける「したまちの家」でも強く感じられます。


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「したまちの家」のメリットはその立地から、商業施設や教育施設、文化施設など生活を豊かに過ごすためのインフラが、周辺地域に整っていることがあります。

しかしそれにも増して「したまちの家」の最大のメリットは、人と人の繋がりを持つことが出来る空間だと感じています。

人と人の繋がりを提供する住まいとは、大家族や仲間達と一緒に暮らすことが出来たり、人と人が交わる場を提供したりなど、いろいろなカタチがあります。

ここが重要なのですが、下町という場にはこの気風が伝統的に強く引き継がれています。

いくらZOOMなどのIヴァーチャルなT技術が使われようと、やはり人は、人との直接的な繋がりを求めています。

しかし矛盾しているようですがこのテーマは、密を避けるように要求されたコロナ禍より、より一層の緊密さが求められているように気がします。

私達は、この矛盾を頭の片隅に置きながら、新しい時代に対応した「したまちの家」をもっと追求していきた。


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