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NO.72_OG-HOUSEができるまで

03:第1回目の提案

(2021.08.16)

○「閉じた家」から、「開かれた家」へ

新しい生活スタイルを受け入れる家とは、"都市生活"を楽しむためのすまいであるべきです。


これまでの家は、ベッドタウンという言葉に代表されるように、外から帰り寝るためのすまい、そして休息して、会社や学校などの外の社会に出かけるための、家族のための巣、つまり寝床という役割が一番に望まれていたと思います。


しかし、コロナ禍を契機に、働き方が変わり、根本的な生活様式が変化することで、家の役割に変化が生じ、家の中でも働くこと、つまり家族だけの閉じた生活に加えて、外部的な要素、社会的な要素が家の中にも求められる時代を迎えつつあると思います。


考えてみると、現代の閉鎖的な家と比較して、昔の家には、客間や広い玄関の土間、縁側など、家族以外の人を迎えることが出来る要素がありましたが、これらは現代の住宅では、消失しています。この流れは、核家族化の流れに同調するものでした。

今回は、このような生活様式の変化を取り込める家の形をイメージして提案してみました。

1階の土間空間と連続する空間は、お子様達の絵本図書館として提案してみましたが、お子様のお友達や近所の子供達にも活用できる開かれたスペースに出来ると楽しいかなと思いました。

もちろん、もっといろいろな考え方、空間利用の方法があると思いますので、一緒に考えられれば楽しいなと思っています。

このような住まいの形をつくるには、徐々に時間をかけていく必要があると思います。


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