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Vol.03:設計編

漆喰塗りの家
NO.08_MS-HOUSEができるまで

設計編(1999)


 

 

設計の打ち合わせは、MSさんのお宅に伺い、約8ヶ月の間10数回の打ち合わせを行いながら進められました。

打ち合わせを進めながら、徐々にMSさんのイメージ、ご希望などをつかみながら、設計案を固めていきました。

 

MSさんのご希望をまとめると、以下の3点になります。

1,アジア的な空間が好きである。

2,素材にはこだわりがある。

好きなもの:石、木、土、紙が好き。ホーロー、タイル、布、コンクリート、ガラス、鉄なども良い。特に、タイルにはこだわりがある。

嫌いなもの:プラスチック、ビニール、ステンレス、アルミ

3,お風呂が好きである。

 

私自身も、アジアは好きであり、インドやネパールなどに足を運んでいるので、直感的にMSさんのイメージはつかむことは出来たと思います。

ただし、これまでアジア的な空間を意識して、設計を行った経験は無いので、どんな仕上がりになるかは、良く分からない面もありました。

以下のメールは、設計中にMSさんに送った数少ないメールから、タイルについての意見交換を行ったものです。


1998/09/07付けメールで送付したメール

こんにちは、MSさん。建築計画網・大系舎の大戸です。

先日お話した通り、私は、トルコ石色のブルー(なんて言いましたっけ?)が大好きです。

特にイスラムのブルーモスクは、私の憧れです。いつかサマルカンドに行って見たいと思っています。

このタイルは、陶器質タイルだと思われますので、傷がつき易く、また外部にも使用できないと思います。おっしゃる通り、ドアとかに嵌め込んで使うと面白いと思います。

きっと、雨が少ない中央アジアなどでは、外部でも良いのでしょうね。

イスラムのタイルのパターンは、本当に奇麗ですね。この変形のタイル(写真1)は組み合わせて使うのですか?イスラムのモスクの内部のタイルの組み合わせはすごいですね。

アジア的といっても、色々な個別性があると思いますが、特徴の一つは、装飾的な空間ではないかと思います。ヨーロッパ的(とは言っても色々ありますが)な空間の特徴は、抽象的な空間にあると思います。

装飾を上手く、取り入れることは、とても難しいですが、面白いテーマであると思います。但し、1歩間違えると、嫌らしいものになってしまう。(笑)

そう言った意味で、装飾としては、布などを使うことも面白いと思います。美しい布を使って、空間を区切ったり、光を遮ったりなど出来たらいいですね。

 

以上のような検討などを行いながら、MSさんの住宅の設計が行われました。

実施設計終了後、相見積もりが行われ工務店が決まりました。 

 

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