建築計画網・大系舎のオンライン設計室では、都心部にお住いのMS(仮名)さんの家づくりの物語を,MSさんのご厚意により掲載することが出来るようになりました。
MSさんとは、インターネットを通じて知り合いになりました。初めは、必ずしも建て替えを考えていたわけではなく、今お住いの家を将来的にどうしたらよいかと言ったような漠然としたご相談を受けました。その時、雨漏りの調査を兼ねてお宅に伺い、私なりの考えをお話しました。話は、そんな漠然としたことから始まります。
また今回は、MSさんのご希望で、あまり図面を公開できないと予想されます。
出来る限りビジュアルな絵や図面などを加えたいのですが、住宅はプライバシーに関わる物であり、MSさんの公開するに当たってのご希望ですのでご容赦下さい。
MSさんは、とても好奇心が旺盛な方で、一般の方がお持ちの様々な素朴なご質問を数多く受けながら、家づくりを進めています。そのあたりの私との受け答えは、家づくりのご参考になると思います。そんな禅問答のようなホームページの作りになると思いますが、よろしくおつき合い下されば幸いです。
さて、本論に入る前に、今回のクライアントのMSのプロフィールについて簡単な紹介をします。
MSさんは、都内の下町情緒が漂う住宅地にお住いの30歳代後半の女性です。ご主人はサラリーマンで、親との同居のご予定はないようです。
今回の敷地は、ご主人のご両親が残してれた現在の約30坪の土地(現在のお住い)を、今後どのようにするかというご相談からこの家づくりの話ははじまります。建物は築35年ほど経過した木造2階建ての住宅は老朽化が進んでいます。
奥さんはご自宅でお仕事をなさっており、また家づくりに関わる打ち合わせは、奥様を窓口にして進めています。
また奥様は、仕事柄パソコンに向かうことが多いので、メールでの打ち合わせが多くなりました。
それでは、MSさんの家づくりのお話を徐々に進めさせていただきます