
はじめまして。
RC構造に関して質問させてください。
RCで建築する場合の耐用年数ですが、概ね何年位になるとお考えですか?
また、外断熱するのとしないのではどれ位違いがあると思われますか?
具体的な数字が明確でないので、何かしらご助言いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

こんにちは。
建築計画網・大系舎の大戸です。
>RCで建築する場合の耐用年数ですが、概ね何年位に
>なるとお考えですか?
■物体としての建築物は、きちんと設計し、施工されれば100年の単位で持ちます。
またメンテナンスの手を加えれば、更に良い状態が保たれます。
メンテナンスのイメージとしては、10年〜20年に一度程度でしょうか。
一方、住まい方つまりソフトとしての建築は、ライフサイクルにより変化が大きいものです。
家族の変化、時代感覚の変化などになるべく対応可能な計画が、結局ソフトと
しての建築を長持ちさせると思います。
もう一つは愛着の面。
愛着をもてれば建物の寿命は延びるのは当然のことですね。
現代の解体建築の多くは、ハード面つまり耐久性より、ソフト面つまり使い方などの要因で行われることが多ことをご存じでしょうか。
>また、外断熱するのとしないのではどれ位違いが
>あると思われますか?
>定量的な数字が明確でないので、何かしらご助言
>いただけたらと思います。
■これまでの経験から話ですが、イニシャルコストはかかりますが、快適性、
省エネ性、また躯体保護の観点とも格段に良いと思います。
デザイン優先で、内外打ち放しコンクリート仕上げの建築も経験ありますが、
熱環境面の差は歴然です。
今回のご計画の敷地は、西面に通路が通り、壁面が広いですよね。
夏の西日を外断熱できれば、快適性は確実に向上しますね。
近年は酸性雨の傾向にありますが、コンクリートはアルカリ性ですので中性化の原因となります。中性化はコンクリートの劣化を意味します。
外断熱を施すことで、直接酸性雨や紫外線からコンクリートの躯体を保護します。
以上、ご参考まで。
それでは失礼いたします。
SY-HOUSE(外断熱RC構造)