オンライン設計室
02:現地調査へ伺う
KOさんとは、事務所で面会して、後日ご自宅を調査させていただきました。
32年前のRC住宅は、階段がとても急で、上り下りが大変でした。
また居室の窓が小さく、とても閉鎖的な印象を受けました。
30年ほど前は、まだ省エネの考え方が乏しく、ほとんど断熱材がない状態でした。
これから50才代のご夫婦が、住みやすい住宅としてリノベーションするためのポイントは、階段のつくり方と、省エネ性のある温熱環境の確保にあることを感じました。
・薄緑色のタイル張りのRC住宅。築32年経過。
・同上。外観は凸凹が多く、窓が小さい。
・正面の窓は、格子が小さく、牢屋のイメージ。
・ビルトインガレージ。車はお持ちになっていない。
・ガレージの内部。居室化したいご希望があります。
・同上
・内部は、閉鎖的で暗い。
・同上。
・同上
・リビングから階段室を見る
・階段は急で、階段室は暗い。
・同上
・階段は急で、上り下りが大変。
・階段室が狭く、圧迫感がある。
・急な階段で、危ない。
・階段は狭苦しさを感じさせる。
・3階の子供部屋。一部天井が斜めで低い。
・元は子供部屋でした。ユニットバスを設置できるか。
・地下室。開口がなく、息が詰まる。
当時の図面が残っているので、改修の参考になる。
■現状の問題点をまとめると、以下の通りです。
・RC構造の階段が急で、階段の上がり下りが大変である。これが最大の難問です。
・地下室は、通気が悪く、若干カビ臭い。どうやって通気を得るか。
・趣味の楽器演奏をしたいので、音環境を改善したい。
・ビルトインガレージは現在使っていないので、寝室にしたい。
・外壁に断熱材がほとんど入っていないので、室内環境は、冬寒く夏暑い。
快適に過ごすには、これは大変重要な問題です。RC住宅なので、外断熱化がキーワードになります。
・浴室などの水廻りが狭く、また冬期に寒いので、ヒートショックの原因になる。
・LDKが閉鎖的な空間である。もっと開放的な過ごしやすい空間に直すべきです。
以上が大きな問題点だと感じました。