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NO.64_KO-HOUSEができるまで

03:提案1-バリアフリー化

(2018.12.03)

現地調査を行った上で、以下の提案を行いました。

■リノベーションの提案メニュー

提案1、バリアフリーの問題点を解決する。
→階段の急勾配を緩和する

KOさんは、ホームエレベーターの設置をご希望でした。
しかし、現状の狭い室内空間に、エレベーターを設置するためのゆとりのスペースはありませんでした。
また、現状では身体的に問題があるわけではありません。
そのため、エレベーターの設置よりも、上がり下がりしやすい階段に作り直すことが最善だと判断しました。

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・現状のRC階段。急な階段で、高さの面で不利である。登り下りが大変。

既存コンクリート造の階段は、小さなスペースの中で無理に階段をつくっているので、蹴上げ寸法が高すぎます。
そのため、既存RC階段を撤去して、鉄骨造の階段に変更することを提案しました。
鉄骨階段は、数ミリの厚みで、かつ工場で手加工において製作でき、現場で組み立てられので、自由度が高い。

また上の階段に頭があたらないように寸法を稼ぎやすく、段数を増やすことが出来るので、緩勾配の階段をつくりやすい。
また現状では手摺が無いので、手摺りを設置することで、昇降が楽になります。

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・鉄骨階段の他の事例です。

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・鉄骨材は工場で加工できます。厚みが薄く高さを稼げます。

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・RC階段は、中に鉄筋が入り、ぶ厚く堅固に出来ています。鉄骨階段は薄く出来るのでメリットがある。


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・床にナラの集成材を張り、手摺がついた完成形です。他の事例です。

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・鉄骨階段の事例です。薄さに注目です。