« ICC | メイン | RC構造の住宅その1-設計編 »

2008年3月17日

NO.31_NM-HOUSE

NO.31_NM-HOUSEが、ほぼ完成しました。

今回は昭和48年竣工の戸建て住宅を、耐震性を確保して、同時に2世帯住宅へとリフォームするプロジェクトでした。
着工前の住宅は、はじめて調査したときは、床が傾斜しているのが体感できるほど、耐震性がない建物でした。
耐震診断を行ったところ、耐震指数が1.0以上求められるところが0.4台程度しかないことが判明しました。
そこで

1,屋根を軽い屋根に葺き替え、耐震壁を増やす。

2,基礎補強工事を行い、また床の面剛性を上げた。

以上、トータルでのバランスを考慮しながら、耐震補強を行いました。

なおかつキッチンやトイレまわりも直し、全く新しい住宅に生まれ変わりました。

20080317_01.jpg

20080317_05.jpg

コストとしては、新築住宅の50%程度でしょうか。
古い建物をスクラップ&ビルド方式で、建て替えるだけではなく、耐震補強+リフォームという方法が、今後、一つの選択肢として考えるべきだと思われます。

土地価格や工事費の値上がりに悩まされることも多いのですが、新築だけではなくリフォームして住むということが本格的になる予感があります。

20080317_02.jpg
今回の工事では、建匠の辻さん、江川さんに大変お世話になりました。感謝です。
ただし残念ながら、引っ越しが迫っているので、今回オープンハウスは開催出来ませんでした。

設計を工夫して、クライアントにとって愛着がある古い住宅が住宅が、全く新しく生まれ変わり、クライアントに喜んでいただくことは、設計者としてとても嬉しいことです。

投稿者 ooto : 2008年3月17日 00:48