オンライン設計室
Vol:10:掘削工事が始まった。
(2014/11/19)
親杭の工事が終わり、掘削工事の段階に入りました。
松矢板の土留めを設置しながら、徐々に掘り進みます。
まだ地盤下-1.5メートル程度ですが、約4メートル付近まで掘り進みます。
狭い現場なので、ユンボの旋回方法や、掘り進め方には入念な計画が必要になります。
この段階で、土圧に抵抗するための腹起こしと呼ばれる鉄骨梁を設置します。
さて、地下障害物として出てきた松杭ですが、地中に少なくとも70年以上は入っていたのですが、腐りはまったくなく、切断面を見るときれいな年輪が出てきました。
実際に松杭を持ち上げても見ても、ズッシリと重く、昔の技術は、現代でも決して低くなかったことを実証しています。
地盤の悪い場所に使われたており、旧東京駅が松杭で、支えられていたことは有名な話です。
・-1.5メートル付近まで、掘り下げています。このレベルで腹起こしを設置する。
・上から見ると、狭さを実感します。
・重機の旋回は大変です。
・松板の設置は手作業になります。ご苦労さまです。
・柔和な人柄のオペレーター。狭い場所でご苦労様です。
・実に重い!
・松杭の見事な年輪。密実な断面。この丸太が70年以上土中にあったことが不思議です。
・構造用教材(日本建築学会より)
- Vol:01:出会いから
- Vol:02:基本計画の提案
- Vol:03:地質調査
- Vol:04:基本設計の模型
- Vol:05:実施設計の完了
- Vol:06:地鎮祭
- Vol:07:親杭工事
- Vol:08:地中障害が出た!
- Vol:09:狭小地の杭・BH工法
- Vol:10:掘削工事が始まった。
- Vol:11:掘削工事その2
- Vol:12:床付け完了
- Vol:13:地下工事進む。
- Vol:14:アンカーセット
- Vol:15:製品検査
- Vol:16:上棟です。
- Vol:17:構造見学会の開催
- Vol:18:構造体が完成です。
- Vol:19:ALC外壁工事
- Vol:20:耐火被覆工事
- Vol:21:内装下地工事
- Vol.22:室内仕上げ工事
- Vol.23:室内仕上げ工事その2
- Vol.24:足場が外れます。
- Vol:25:外観が現れた
- Vol:26:完成写真その1-外観
- Vol.27:完成写真その2-室内
- Vol.28:完成写真その3-賃貸住宅