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2010年11月17日

建築の構造設計そのあるべき姿

普段私の事務所で、構造設計をお願いしている、構造設計工房デルタの久田さんから、ご本人が関わられた本が送られてきました。
建築学会の構造関係の委員をされているということで、この本に関われたとのことです。


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構造設計といえば数年前、例の姉歯事件、つまり構造偽装事件があって、建築界に激震が走りました。

事件後、建築基準法がとても厳しくなり、本来的な構造設計作業以外の、事務手続きに膨大なエネルギーを必要としている現状は、とても健全なものとは言えないのが、現場の私たち設計者の実感です。


その後建築学会が中心になって、構造設計のあり方についての、基本的な見直し作業が行われていて、その成果がまとめられて、このレポートとなっています。

構造設計者は、建築設計において、非常に重要ですが、普段一般の方との接点が少ないなど、構造設計や構造設計者については、なかなか世の中に知られることが少ないのが現状です。

この本は、そういった現状で、何が問題なのかを浮き彫りにしているという意味で、問題提起をしてくれています。

構造設計と、社会とのかかわり、研究、教育など内容は多岐にわたっています。

意匠設計者など、構造設計者と関わる専門家だけでなく、学生などにも目を通してもらいたい本です。

投稿者 ooto : 2010年11月17日 18:55