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2008年10月24日

関東ローム層

横浜の現場へ行く途中にたまたま通り過ぎた宅地造成の工事現場で、普段は目にすることが出来ない見事な地層を見ることができました。

住宅を建築する場合には確実な基礎と沈下しない支持地盤が必要であり、まず関東ローム層という地層があるかという点が一つの目安になります。
この関東ローム層とは、1万年以上前に富士山の噴火による火山灰が積もった地層で、錆色に近い赤茶色をしています。
階段を上がる人の大きさと比較すると、地層の厚みが分かると思いますが、写真では、白い地層より上層の、数メートルの部分が関東ローム層です。

20081024_01.jpg

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東京、神奈川などの台地状の場所では、表層に近い部分から大体この地層が出てきます。
この層は、木造住宅や、RC構造、鉄骨造の3階建て程度までであれば、安定した支持地盤として利用できます。

ただしある程度の厚みが必要であり、数メートル程度あれば十分安定した地盤となります。
谷部などでは、長い間に雨などで、流れてしまいこの地層が出ないことも良くあります。
下の写真では、右側のほうで、白い地層とともに上の関東ローム層が崩れかけているのが良く分かります。
この場合は、きちんと地耐力を調査する必要があります。

敷地の地形を大局的に見れば、地盤の善し悪しは、大凡の見当がつきます。
ただしどちらにしても、上から土の中は見ることが出来ないので、きちんとした地質調査が必要です。

ちなみに、火山灰がなぜ灰色ではなく、赤茶色なのかというと、関東ローム層は鉄分を多く含んでおり、錆が出ているからだそうです。
鹿児島の有名な火山灰で出来たシラス台地が、白い色をしていることと比べると、成分の違いが良く分かります。

この写真のような綺麗な地層は、滅多に見ることが出来ないので、思わず車を止めて写真におさめてしまいました。

投稿者 ooto : 2008年10月24日 09:56