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2007年4月27日

最近の工事費事情

一昨年あたり高騰した建築工事費は、去年はほぼ横ばいでしたが、今年に入って再び高騰しているようです。特に鋼材が値上がりし、鉄骨系の建物の値上がりを感じます。

おととしあたりの値上がりは、中国の、オリンピック関連施設建設や経済成長にともなうビルラッシュで、鉄の需要が中国で急増し、国内は品不足になったと聞いていますが、今年に入っての値上がりはなぜなのでしょうか。
建築関連メーカーは、ここぞとばかり値上げしており、建設ラッシュに便乗した値上げではと思うこともあります。

確かに市中には工事現場が、数多く見受けらるし、原油高の影響で、諸物価が値上がったとのことですが、建築関連以外のものは、これほど急激に値上がっていないと思われます。

そういえば、最近ステンレスの側溝や、公園の滑り台まで盗難のニュースが、お茶の間を賑わせましたが、そのくらい金属の需要が多いのでしょうか。

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いくら金利が安いからと言っても、建設ラッシュになって、建設費が上がってしまったら、事業収支的には元も子もありません。

こういった工事費高の話は、いわゆる事業系のマンションや、オフィースビルなどの投資系物件が先導するものであって、一般住宅では、金利が安いに越したことはないのですが、それが建築する動機になるとは限りません。

一般に住宅を建築する動機は、大抵人生の節目などであって、金利や工事費とはそれほど関係していないことが多いと思います。ともかく、今日のように工事費が値上がるのは迷惑ですね。

こういった時期こそ、設計やコストコントロールの技術が問われますね。
見積もりを出ししたら、とんでもない価格が出たとか、相見積もりをしても、営業的に魅力のない物件には、多くの会社から高い値が出るという話を耳にします。

これから見積もりを出す物件に関しては、基本設計の段階から、コストコントロールの周到な準備をしなければと心しています。

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写真は、住まいのある清瀬のケヤキ通りで、新緑のトンネルが美しく目に映りました。
ここでも、工事中の足場が掛かって、外壁のリフォームが行われていました。

そうそう、ホームページのトップを、マイナーチェンジしています。
全体的に、構成を分かりやすくしようと検討しています。
もう少し変化します。

投稿者 ooto : 2007年4月27日 11:09