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2006年1月18日
バブル気味?
1月も後半に突入し、ようやく正月モードも抜けつつあります。(笑)
今年に入ってから突然と言うわけではありませんが、最近都心、周辺地域を含め、どこでも工事現場が目立つようになってきました。
こんな風景を見ていると世の中、少々バブル気味なのかと感じられます。
東京三菱UFJ銀行を初め、都市銀行の合併吸収問題も一段落して、企業や個人への融資が活発化しているのでしょうか?
こんな町の風景を見ると、約20年近く前の、バブル経済期突入前を思い起こしてしまいます。
当時は、土地投資が盛んで、土地を転売しながら利益を上げていた企業、土地を担保に融資を受けて作ったリゾート施設やマンションなど投資型物件は、バブル崩壊でことごとく消滅してしまったという事実は、忘れることはできません。
昨日、ライブドアが株取引で、不正があったということで強制捜査が入りました。
企業が独自の技術で、”モノ”や”システム”などを作り、利益を上げていくのが、正常な姿であると思いますが、今回のように企業を合併吸収を繰り返しながら、株価を上げつつ、巨大化していくと言う企業の姿は、世の中の経済が上り調子の時に起こる特有の現象なのでしょう。
そしてマスコミに指摘されるまでもなく、ライブドアは、ここしかできないという独自の技術は持ち合わせていないようです。
つまりライブドアって何の会社?といった時の答えは、ホリエモンの会社というだけの認識です。
今回株価操作があったかどうかは分かりませんが、こういった企業合併や株の売買だけで利益を得ている企業がいわゆる”勝ち組”であるかどうかは、とても疑問に思えます。
そういえば最近、物価係数が徐々に上がり気味になるのは、工事費の見積もりを見ていて、ほのかに感じていました。
建築工事費は、数百の部品から構成されるので、多方面の品物の金額が見えるからです。
いわゆるデフレスパイラルから、徐々に抜け出しつつあるのでしょうか?それ自体は、経済的には健全な姿のようです。
たとえば、鉄骨工事は、中国の影響で、国内の品数が少なく、工事費がかなり上昇しています。また国内の生産体制は、不景気にあわせたものとなっており、また鉄骨工場も激減しているのが現状だからです。
またバブル崩壊以降の十数年間で、特に職人の世界が様変わりしつつあるように思えます。
たとえば型枠大工は、不況時に仕事が減って、職人が一気に少なくなったと聞いています。今のところ大きく金額が跳ね上がっているという話は聞いていませんが、もし現場が増えて工事数が加熱気味になると、一気に工事費はあがる可能性も否定できません。
建築工事とは、多くの職人に支えられている業界です。ですから、今後はバランス良い職人構成の世の中を築いて行く必要がありますが、これは世をあげて進めて行く必要があることだと思います。
つくづく世の中経済一般を安定させて舵取りしていく、政治とは難しいことなのだなと、遅まきながら感じる今日この頃です。
投稿者 ooto : 2006年1月18日 10:58 ツイート