オンライン設計室
Vol:03:2階建てか、3階建てか?
(2014/12/24)
■2階建てか、3階建てか?
今回の一番のポイントは、2階建てにするか、3階建てにするかということでした。
hjさんのご希望は、3階建てです。ただし、予算には限度があります。
そもそもこの場所は、商業地域及び防火地域であり、3階建て以上の場合には耐火建築物が要求されます。
2階建て以下の場合は、準耐火構造で良く、これは通常の木造の仕様に近い。
また、近隣の地盤データを見るとこの地域は地盤が非常に悪いことが予想され、3階建てでは、地盤改良も難しく、杭工事の必要がありそうです。
木造の2階建てであれば、上記の杭工事は必要なく、ベタ基礎で対応可能と判断しました。
そうなると、2階建てと3階建ての工事費の差額は、階数に伴う面積の差だけは無く、耐火仕様の差額、地盤改良または杭工事の差額が加算されるので、大幅なコストアップになると判断しました。
その差額は、おおよそ2000万円近くの差額になってしまいます。
・敷地付近の地盤データ
表層は、地耐力は小さく、一部だけ20近いN値があるが、これでは柱状改良でも、希望する地耐力が得られない可能性が高い
このような検討結果を経て、2階建て+小屋裏空間という提案で、納得して計画を進めることになりました。
- Vol:01:リフォームか、建て替えか
- Vol:02:現地測量
- Vol:03:2階建てか、3階建てか?
- Vol:04:2階建ての検討
- Vol:05:解体工事
- Vol:06:地盤調査と地鎮祭
- Vol:07:土工事
- Vol:08:配筋工事
- Vol:09:基礎コンクリート打設
- Vol:10:建て方その1
- Vol:11:上棟
- Vol:12:木造躯体工事
- Vol:13:木造躯体工事その2
- Vol:14:木造躯体工事その3
- Vol:15:サッシの取り付け
- Vol:16:屋根板金工事
- Vol:17:大工の紹介
- Vol:18:電気の現場打ち合わせ
- Vol:19:断熱工事
- Vol:20:ベランダ工事
- Vol:21:床張り工事
- Vol.22:仕上げ工事
- Vol:23:仕上げ工事の追い込み
- Vol:24:足場が外れた
- Vol:25:とりあえずの完成写真