オンライン設計室
Vol.08:鋼管杭工事
現場は、まず杭工事から始まりました。
支持地盤は、この地域にしては比較的浅く約-12メートルです。
杭の工法は、敷地の狭さや施工状況を考えて細径(160ミリ)の鋼管杭が採用されました。
6メートルの杭を溶接で繋ぎながら、支持地盤まで圧入していきます。
今回の敷地の間口は、3.6メートルしかないので、杭工事のための重機が作業空間を確保できるかがポイントでした。
しかし、幸い隣の敷地の駐車場(間口2.7メートル)を工事期間中、借地させてもらったので、難工事にならずにすみました。
隣の敷地の地主さんの計らいに大感謝です。
下町の住人には、工事で迷惑を掛けるのはお互い様という近隣の意識があるので、本当に助かります。
一般的に、下町の敷地は狭くて、お互い様という意識がないと成立しないことを、住民の方々が自然に認識されているのでしょう。
施主のTGさんはすぐそばに住まいがあるので、毎朝現場を眺めてから出勤されるのが楽しみだそうです。
・杭の位置を事前にマーキングします。赤いリボンが目印。
・狭小地なので、隣地との空きを厳密にチェックします。
・いよいよ、杭工事の重機が現場へ入ります。
・杭工事開始
・鋼管杭。構造上、先端は円盤状に広くなっています。
・鋼管杭を圧入中
・杭は溶接で、繋ぎます。
・杭が入った後。
・試験杭の確認(構造デザイン山領氏)
・圧入時に、先端のトルク値を確認。
・重機の計測器。
・掘削後の様子。杭の上部に鉄筋を溶接します。
・地中梁やフーチングの位置をマーキング(青ペンキ)。
・杭が位置が、ずれていないか確認
・現場の近くから、スカイツーリーが見えます
- Vol.01:はじめまして
- Vol.02:敷地調査を行いました。
- Vol.03:基本計画の提案
- Vol.04:解体と地盤調査
- Vol.05:実施設計を進める
- Vol.06:設計の完了
- Vol.07:地鎮祭
- Vol.08:鋼管杭工事
- Vol.09:基礎工事
- Vol.10:鉄骨工場検査
- Vol.11:建て方工事
- Vol.12:外壁工事_その1
- Vol.13:外壁工事_その2
- Vol.14:配管/耐火被覆工事
- Vol.15:ホームエレベーター工事
- Vol.16:足場が外れました
- Vol.17:オープンハウス
- Vol.18:最終仕上げ工事
- Vol.19:とりあえず完成写真
- Vol:20:住宅・建築事例集に掲載。
- Vol.21:狭小敷地の工法について