オンライン設計室
Vol.02:耐震診断
(2007/10)
耐震診断(2007/10)
この住宅は、昭和48年に出来たもので、築35年経過しています。
当時の建築基準法に則って設計されているのですが、その後建築基準法は、3回ほど改正されており、現在の基準をクリアーしていません。
建て主が悪いわけではないので、悪者扱いされて気の毒ですが、実際相当耐力は低いと思われます。
耐震診断は、以下の各項目について調べ、総合的に耐力を算出するものです。
1,体力壁の量
2,耐力壁のバランス
3,基礎の状態
4,床の仕様
5,金物の状態
6,屋根の仕様
などです。
現地調査を伺い、診断を行いました。
・外部の状態は良好です。ただ、屋根が瓦葺きで重量があり、地震に対しては非常に不利となります。
・室内の状態。最近リフォームを行っており、見た目は問題なし。
・キッチンは奥行きが少なく、作業性に問題がありそう。
階段及び2階の居室。一部1階の改築時に構造的な柱を抜いてしまい、床が傾斜している。
・小屋裏。野地板は杉板。また筋交いは少なく、断熱材も入っていない。
・床下から。スナーを使って基礎を調査したが、無筋でsることが判明した。
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■耐震診断の結果
・今回の住宅の耐震診断の結果は、上部構造評点0.43という評価でした。
上部構造評点1.0以下は、大地震時には、倒壊の危険があります。
従って、耐震補強を行い、評点を上げる設計が必要になります。
(一般耐震診断の結果より)