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2011年1月20日

たのしくわかる!住宅工事現場写真帳

設計仲間の古川泰司さんが、本を出版されました。

「たのしくわかる!住宅工事現場写真帳」(エクスナレッジ)というタイトルの本です。

この本は、住宅の施主で、建築工事に少しでも参加したい人が参考になるように、各種工事を分かりやすく写真入りで解説してくれています。

写真も綺麗で、とても読みやすく、見ているだけでわくわくしてくるような一冊です。


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この本の想定している読者は、職人などのプロではなく、家づくりの施主である一般の方で、少しでも自分で工事に参加してつくってみたいと思う方々です。

私自身も設計者として感じていることですが、こういった家づくりに参加したいと思う、アグレッシブな建て主は、近年確実に増えています。

そういった積極的な建て主が参考にするような参考書はこれまであまり見かけなかったように思います。
この本のように、木造住宅設計の専門家が、建て主に直接分かりやすい形で作られた本は、はじめてではないでしょうか。

この本でも述べられているように、現代の家づくりにおいて、建て主が参加できなくなった理由の一つは、住宅の商品化ということだと思います。

家をつくるということは、私たちにとって根源的な営みであって、合理的にお金を出して買えば良いというわけではない、と徐々に皆が感じ始めているのだと思います。

今後、家づくりというシステムは、購入者としての建て主、販売者のとしてのハウスメーカーや工務店、それに設計者という明確な区分けが、少しづつ融け合い、新しいシステムが生まれてくるような予感もします。

建て主が家づくりに参加する形態は、いろいろあると思いますが、この本を見ることで家づくりが、建て主にとって身近に感じるようになるといいですね。

投稿者 ooto : 2011年1月20日 15:18