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2009年6月 7日

阿修羅展

阿修羅展に行ってきました。

実は隠れ仏像ファンです。
20代の時に一時期、奈良に住んでいたことがあって、当時バイクで寺院巡りをしていました。
特に近くにあった唐招提寺の千手観音立像が好きで、不思議な道具を持つ深遠な姿を眺めるのが好きで出かけたものでした。
また京都へ行くときは、三十三間堂の千体仏像を見るのが好きでした。

20090607_01.jpg

阿修羅展には、展覧会が終わる直前の平日の夕方、時間をつくり意を決して国立博物館平成館に向かいました。

約30分程度の行列が出来ていました。
展示室の中は相当混雑していて、ゆったり鑑賞するという訳にいきません。

しかし音声ガイドを借りたことが幸いして、まわりの喧噪を忘れて要領よく鑑賞することができました。

主人公の阿修羅像のまわりには、ものすごい人だかりでしたが、至近距離で見た阿修羅の姿は、不思議なオーラを放っていました。
180度全方向から見ることができたので、裏の阿修羅像なるものも見ることが出来ました。正面から向かって右方向へ30度くらい回ったあたりからの表情が特に凛々しく感じました。

ところで、この像を見てリアリティーとは何か、を考えてしまいました。

この阿修羅像は、奥深い感情の質ともいえるエネルギーのオーラーを放っていますが、像をよく見ると、鼻の穴がなかったり、手は6本と奇妙な姿なのです。

このギャップは、ものをつくるものにとって、大切なことを暗示しているのではないかと思いました。

ところで、今回展示の阿修羅像以外の、八部衆という仏像たちも奈良時代の想像上の神様だそうです。
鳥の顔、象の甲冑をまとった像たちなど、阿修羅像に劣らず、見るものを圧倒します。


来訪者は、老若男女すべての年代の見学者がいるようでした。
女子高校生が友達と連れだってきているのが印象的でした。

こんな時代だからでしょうか。
心のよりどころとして、仏像人気にはものすごいエネルギーを感じました。


阿修羅像、その他仏像の詳しい解説は、興福寺のHPを参照してください。

投稿者 ooto : 2009年6月 7日 14:31