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2008年6月 9日

RC構造と外断熱構法−その1

最近『外断熱構法』という言葉を耳にすることが多いと思います。
外断熱構法とは、その名の通り、建物の外側で断熱する構法です。この外断熱構法は、昔からあるのですが、一般的に普及してきたのは、つい数年前からというのが現実です。

一方、TVのCMなどで『外張り断熱構法』というものも耳にします。


この場合外断熱構法と、外張り断熱構法、大きな相違があるので、注意が必要です。

専門的に言いますと、『外断熱構法』とは、蓄熱体であるRC構造体や、石造などの建築物の外側を断熱材で覆い、暖まったまたは、冷えた熱を、外に放熱するのを防ぐ断熱構法を言います。

一方、外張り断熱とは、木造などの蓄熱性の低い建物の外側に断熱材を張る構法で、蓄熱性を利用しないという意味で、異なった考え方の構法なのです。

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(事例1:外断熱構法のRC住宅・SY-HOUSE)


ここで、まず『蓄熱性』ということを説明します。
蓄熱性の高い物質とは、熱を物体内にためて置きやすい性質があるものを言います。

一番分かりやすい例ですが、石焼き芋を焼くときに使う石をイメージしてください。
石は、熱くなりにくいのですが、一度熱くなると長時間、冷えません。
土の中にあれば、翌日でも暖かい状態が保たれます。
ですから、石は蓄熱性が高い物質です。

同様にRC(コンクリート)は、砂利や砂などで出来ており、石とほぼ同じような物質であり、蓄熱性が高い材料です。その他、水なども蓄熱性が高い材料です。

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(事例2:外断熱構法のRC住宅・MM-HOUSE)

一方、木をイメージしてください。木は、熱くなっても、すぐに冷えてしまいます。
アルミや鉄などの金属も放熱しやすい材料です。ですから、主に木材で出来ている木造住宅は、蓄熱性が低い建物ということになります。


外断熱の一番の特徴は、蓄熱性が高い物質の外側を、断熱材で覆うことで、熱を外部に放熱しにくくするということが、一番のメリットです。

その結果、冬は一度暖まれば冷めにくく、夏は一度暖まれば冷めにくい室内空間が出来ます。
一日を通して、温度差があまり無い快適空間をつくり出しやすのが特徴です。

寒い冬の朝、蓄熱性によって前夜の暖かさが残るという室内空間が、外断熱構法一番のメリットでしょう。また熱を外に逃がしにくいという意味で、エコロジカルな構法だと言えます。

熱を室内に取り込む方法は、太陽光などの自然エネルギーを使う方法と、ガスや電気などを人工的に熱に変換して使う方法があり、一般には両者をミックスして、効率が良い温熱環境をつくるのが、目標です。


次回は、RC構造の住宅における、いろいろな外断熱構法を紹介する予定です。

投稿者 ooto : 2008年6月 9日 12:34