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2006年5月22日

コンクリート打ち放し

非公開ですが、XX-houseは鉄筋コンクリート構造の住宅です。

鉄筋コンクリートは、一般的に鉄筋のまわりにベニヤの型枠を組んで、中にコンクリートを流し込み、固まった後に型枠をはがして完成します。いわゆるコンクリート打ち放しの壁とは、はがしたままの状態で仕上げとする壁のことで、小さい穴が、ベニヤを固定する金物の跡になって残っているのです。つまり、型枠に模様のあるものを使えば、その模様がコンクリートにうつってそれが仕上げの模様となるのです。

XX-houseでも一部コンクリートの打ち放しの壁がありますが、これは型枠に杉の板を使っています。そうすることで、杉の木目がコンクリートに移り、模様が出来るのです。(もともとは、ベニヤ型枠などより前からある、古いやり方なのだそうですが。)この打ち放し型枠はSY-houseでも使っているのですが、普通のツルツルのコンクリート打ち放しとは異なり、柔らかい風合いがあって、とても落ち着いた仕上げになります。


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とても単純なことだし、特別なことでもない話なのですが、色を塗ったり、木をはったりなどのような仕上げの付け方とは違って、跡をのこして仕上げにするという考え方がおもしろい仕上げの付け方のように感じます。(森川)

投稿者 ooto : 2006年5月22日 21:12