外壁のリノベーションにもいろいろありますが、既存の上から新しい外壁で覆ってしまうのが「カバー工法」です。
なんだか「工法」といわれると、特殊な技術や材料が必要なイメージですが、特別なことはありません。
BT-houseでは外壁からの雨漏りを止めるためにこれを採用しました。
●BT-house
・完成までの記録 ---- オンライン設計室「BT-houseができるまで」
・完成写真集 ---- TAKIEISHA RENOVATION_WORKS「BT-house」
・入居後のリポート ---- 住んでみて「Vol.10 BT-house」
BT-houseは鉄骨造で、振動を受けると少し揺れやすい構造です。
これは鉄骨造の特性でもあるため、それ自体は大きな問題ではないのですが、この建物の外壁はカチカチにかたいモルタル外壁で、揺れによってクラックが入り、そこから強い雨の時に雨水が侵入してきてしまいます。
何度か手直しを試みましたが止まらなかったので、既存外壁の上から新しいガルバリウム鋼板を貼り付けるカバー工法で改修しました。
作業は特別なことはなく、新築と同様シンプルです。
まずは既存のモルタルの上に防水紙を貼り、胴縁で固定して、その上から一文字葺のガルバリウム鋼板を貼っていきます。
ただし、新築と異なるのは、既存の外壁を下地とすること。
モルタル外壁はかたくてビスが通りにくい上、水平ではないため、うまく微調整しながら外壁を貼っていく必要があり、新築に比べると手間のかかる大変な作業です。
(既存外壁に防水シートと胴縁を取り付け、下からガルバリウム鋼板を張り上げていく。)
(1階まで完成。)
そして完成。
細かな材料の方か取り回しがよく作業しやすいですが、少々作業に時間がかかります。
ビフォーアフター写真でイメージが変わったのがよくわかります。