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2012年4月15日
木造耐火構造を計画中です。
東京の江東区で、木造耐火構造の計画が進んでいます。
台東、墨田、江東、太田区などの都内の下町地区は、防火地域が多い地域です。
これまで、防火地域に3階建て以上の建物を木造在来工法によって計画する場合は、耐火性能が高い耐火構造をつくることは、法律上不可能でした。
しかし近年、社団法人日本木造住宅産業協会、通称”木住協”が先導して開発した結果、
木造在来工法を使って、耐火構造が可能になりました。
これは、今後これらの下町地区に住宅計画する場合には、大きな光明となりそうです。
一般的にこれまでは、この下町地区に住宅をつくる場合には、建築基準法上、耐火性能が要求され、鉄骨造又はRC構造のどちらかを選択しなければならず、建築費用が木造に比べ、高くなるので、建て主の負担は大きなものでした。
また、下町地区は一般的に地盤が悪く、重量の重い鉄骨造やRC造を支えるためには、杭事業などが必要になり、経費的にも費用がかかります。
しかし木造が可能であれば、工事費も軽減され、また重量が軽くなるので、地盤的にも有利になります。
実際の運用には、まだまだいろいろ問題点が多くありますが、今後大きな可能性を感じています。
今回の住宅は、10坪足らずの敷地に若い夫婦のために計画されたコンパクトな3階建ての住宅です。
小さいですが、楽しく暮らせて、使いやすい住宅になると思います。
投稿者 ooto : 2012年4月15日 21:57 ツイート