1階の親世帯の和室の仕上げは、珪藻土塗りが行われています。 決して広くない部屋ですが、南向きで、明るく、気持ちの良い部屋に仕上がりそうです。 当初、ローコスト化の一環で、室内の多くは打ち放しのままでしたが、子世帯からのプレゼントで、珪藻土仕上げが急遽採用されました。 ・光が、妙に入り込む部屋、 ・見事な鏝さばき 左官屋さんの、見事な鏝さばきを見ていると、本当に面白いものです。 いつも思うのですが、左官屋さんに仕事を頼むのは、画家に絵を依頼するのと同じではないかと。 つまり、鏝さばき一つで、どんな感じにも仕上げることが可能です。 この部屋は、光の入り方が、繊細なので、いろいろな光の入り方を左官屋さんと想定しながら、仕上がり具合を塗りながら確認しました。 建築においては、左官工事だけではなく、全ての仕上がりに関して、前もって作業をしていただく前に、イメージを共有する必要が絶対に必要です。 それでも、現実には、良い意味でも、悪い意味でも、設計者が想定していたイメージとずれたりすることもあるのですが、それは人と人の共同作業である、建築の醍醐味でもあるといつも思っています。 近年の建築現場は、工場で前もって作られた、分かっている部品を、選んで組み立てる、いわゆる乾式工法が増えています。 しかし現場作業の多い、人間の手加減などがそのまま伝わる、湿式工法のおもしろさも、大切であると感じています。 ・珪藻土のペースト ・左官職の石橋さん。以前にMS-HOUSEで漆喰を塗ってもらっている。 ・家具工事(玄関収納) ・家具塗装 ・ベランダ廻り ・袖壁を見る ・手摺り廻り